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読書が好きになったきっかけ

今日は読書が好きになったきっかけについて
少し書いてみようと思う。

私は小学生の時までは
ずっと物語は好きだったけれど
活字が嫌いな子だった。

活字を見ると眠たくなるという
典型的な活字が苦手タイプの子
なので読むとしても漫画ばっかりを読んでいたような気がする

図書館とかである読み聞かせとかが
とてもとても好きだった。
そう物語は好きだから

でも本読んでる人って賢そう
という至極頓珍漢な発想で
私は小学生時代に
図書委員を務めることとなる。笑

ハリーポッターを読んでみようと思って
開いてみるものの
活字に打ち合勝てるわけもなく
あっけなく敗退。

中学生時代に友人に勧められた
ダレン・シャン
はすべて読んだな~
一応活字中毒の片鱗はありそう。笑

中学生の先生が言っていた言葉が印象的で
ずっと忘れられないし
物語っていいなって再認識した言葉がある
その先生は初めての授業の冒頭でこう始める
「なぜ、国語を学ぶと思う?
 なぜ語彙力が必要だと思う?」
私たちは思い思いに
「賢くならなきゃいけないから」
「言葉で人はやり取りをするから」
等を告げてみる
少したって先生はニヤッとして私たちに言う
「語彙力を増やすってことは感情が豊かになるということだよ」
私は少しぽかんとした
先生の言わんとしている意図が伝わらなかった

先生は続ける
「喜怒哀楽」ってあるよね
じゃあ、感情は4つだけ??
胸がどきどきするよね?
それは怖いから?
それともときめいているの?
言葉を知らなければ感情に名前を付けられない
感情に名前を付けられないということは
その感情は感じていないのと同じだよ
と言われた

この言葉を聞いてはっとした。
確かに
痛い時どのように痛いのかお医者さんに伝えるし
悲しい時どう悲しいのかということも
相手に伝える
そうやって言葉を増やしていくことで
私たちは喜怒哀楽の中の絶妙なグラデーションを
言葉にして思いを伝えるのだなと

その出会いから少し言葉を知るということへの抵抗がなくなって
クイズ番組が好きになって
活字を見てもあまり眠たくはならなくなった。
それでも読書が好きと言えるほど
本は読んでこなかったように思う。
たまに詩集を読んでいて好きで覚えるほど読んだ詩があるので
ここで紹介しておく。

あいたくて
だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた
そんな気がするのだけれど

それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか
おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうにくれている

それでも手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手渡さなくちゃ
だから

あいたくて

あいたくて 工藤直子

暖かくて
穏やかな詩で
兄が音読の宿題をしていて
読んでいるのを聞いて
覚えた
今でも諳んじて詠めるくらい好き。


時は過ぎて高校時代。
1年生の夏休みの宿題で読書感想文ならぬ
読書新聞を書こうという物があった
新潮文庫の100冊の中から選んだ好きな本の新聞を書く課題
その中で書影から選んだ1冊を
母親に買ってもらって
8月ももう終わる25日くらいに
母親に「面白いよ!」と言ってもらった一冊
これが私を本の虫にさせた出会い。

その作品はこちら
タイムラッシュ
神永学著

重たすぎない文章で読みやすく
話のテンポも良くて
それはそれはとても読みやすかった。
速攻で続編を図書館で借り
図書館で読んだのにも関わらず
続編を全て買い集めたのはいい思い出だな〜

この夏休み以降
持っていた漫画300冊くらいをすべて売り払って
本屋さんに行って小説を買い漁ったのはとてもいい思い出
この時から私の本好きが始まったのである。
今となっては刊行されている
神永学作品は文庫か単行本で基本持っているというくらい
神永学さんを好きになった。
それから他の作家さんも読むようになって
今では家に800冊くらい本がある
素敵な空間になった。笑
なので私が今本の虫になったのは
紛うことなく、神永学さんのおかげ
私の世界を広げてくれて本当に感謝しかない

そんな神永学さんの特に好きな作品
どうしても選べというならばという作品は
コンダクター
御子柴シリーズ
ぜひ読んで欲しい。
御子柴さんはシンプルにキャラが推し。
別作品の八雲との絡みがまた良い。
そういう意味では山猫も面白い。
これはドラマ化もされていたし
怪盗探偵ということもあり
名探偵コナンの探偵図鑑に載ったこともあるという作品
(何巻だったかは覚えてないけれど
 兄に借りて読んでいた時に見つけてたまげた)
…結論、全部読んでみて欲しい。笑

皆さんが本を好きになったきっかけの
エピソードや作品もぜひ知りたいものです。


今日もお疲れ様でした。
良い夜をお過ごしください。


Lily.

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