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コーヒー好きが見つけた珈琲事業のポイント

前回は軽い自己紹介で終わりましたが、一応、焙煎したコーヒー豆の販売を主としてカフェやブランドの展開、連携した事業や広げていくマーケティングの話など実体験に基づいて記載していきます。

- 連 載 目 次 -
軽い自己紹介
・コーヒー好きが見つけた事業ポイント  ・・・・ この記事
・そのためにしたこと。例)40以上の珈琲店で焙煎を知る
・たいせつなことは映画「Chef」が教えてくれるよ
・よし、焙煎士になろう
・カフェはサードウェーブ型?それとも
・一杯のコーヒー。されどコーヒーへ
・アーティストになるか、経営者へなるか

わたしがコーヒーを楽しむになったのは

コーヒーを選択して飲むようになってきたのは25年くらい前。ましてや無糖やミルク無しで飲むようになったのもそれくらい。スタバが日本に入って25年。そうかーやはりサードウェーブによって私もコーヒーを選べるようになったのかもしれない。

まだコーヒーは喫茶店やホテルラウンジとか会議と決まっていたころ、自宅ではペットボトルのお茶を好んで飲んでいました。ホテルで飲んだブレンドコーヒーが、あれ美味しいなと思って聞いてみたらエチオピアの豆だったり、一緒に飲んでた人がコーヒーに詳しかったりなど知識の貯金がはじまってきたのもありました。またスターバックスなどサードウェーブによる「カフェとはサードプレイス(第三の場所)である」と仕事がノマド化していくことで、本を読んだりメールを書いたりする場にコーヒーが必ずいるようになってきた。それが生活とコーヒーが並ぶようになってきた時だったと言えるでしょう。

でもコーヒーは飲み過ぎ注意。

先にお伝えしておきましょう。何事にも限度がある。わたしはストレートでコーヒーを飲むいわゆる「ブラック」派なのだが会議をはしごしたり、ノマドポイントが増えていくと胃が受け付けなくなることを何度も体験しました。カフェインやコーヒーが胃を刺激しているのか、おかわりのコーヒーがいくら100円であっても、限度がくると何も美味しく感じないし、逆に胃を痛めてしまう。それはカフェインのとりすぎだからと思うこともあるし、紅茶やコーヒーにはシュウ酸が多く含まれている。こいつは「尿管結石」の原因にもあげられる。ちなみに、マジ痛い。だからこそ「ミルク割り」のカフェオレ、カフェラテを楽しんだりした方が良いと言うことに気がつく。複数杯飲む時はアレンジを楽しむようになっていく。さらに全体のカフェイン量を減らすこと。そこで自宅で飲んでたお茶を「麦茶」にチェンジした。この実体験からもカフェインの量を減らしてバランスが取れるようになったことで、個人としてコーヒーの楽しみ方がまた広がったのだった。

数年前から気になってきた「なぜカフェが多いのか」

社会では喫茶店が減り、小さなカフェが増え続ける。また逆に規模のあるフランチャイズも増え海外からもサードウェーブが広がっていく。これはマーケティング的にも興味が増してきた。
 飲食店より客単価は低く、滞在時間が長いカフェ。どのように売り上げを獲得していくか。それは一杯あたりの単価でいくか、そのほかの何かを売る。またテイクアウトなど販売チャンネルの確保とかもある。
 まず表面的に面白いと思ったことはコーヒー一杯の単価である。だいたいは300〜500円くらいに落ち着くと思いません?それも10年前から変わってない。むしろさまざまな事由で値段は上昇傾向ですらある。コーヒー需要が高まり生豆の単価が上がってるというシンプルな話ではなく、コーヒーをベースにフラペチーノやら何やら800円とかするのもあれば、スペシャリティによっては1杯1400円なんて普通にあったりします。コーヒーは、さまざまな食品がデフレしていく日本において単価をあげても客数が増えているのである。
あれれって思った人はコーヒーちゃんと飲んでますね。コンビニで。
一杯100円の存在を忘れてるわけではない。これはコーヒーのマーケティングとして土俵を広げてくれた立役者である。おいしいコーヒーが広まるきっかけなのです。
 缶やインスタントなどの影に隠れがちだった一杯ずつ入れるカフェスタイル。機械の進化で淹れたてが飲めるようになる。これが大きなポイントとなってコーヒーがさらに広がっていくことになる。コンビニの来店、ファン作りにもなる立派なコーヒー。それだけでもマーケティング心に火がつくのだ。客足を止める100円。(最初は相当赤字だったろうに)ちなみにセブンイレブンが一杯入魂で話題になったが、2021年はファミリーマートが激アツだと思っている。ラテ(ミルク入り)を求める方はローソンがよいだろう。あそこはエスプレッソなので。

コーヒーはブルーオーシャンかレッドオーシャンなのか

そのあたりで面白いなと思ってきた。コーヒーはまだまだ世界の中で広がっていく。たとえばお隣中国のラッキンコーヒー(Luckin Coffee)2017年創業して2020年には約7000店舗。上場も一度は果たした(まぁいろいろな問題もあったけど)。スタバとちがい小型で数席の椅子しかなくてテイクアウトやデリバリーに特化していたり、オールユーザのWeb(モバイル)決済によるオーダー方式とか真似の余地が多い。そもそも中国でのコーヒーは絶賛急成長であり、日本が年間一人当たり200〜400。アメリカが300〜600とかいわれてるが、中国は年6〜10杯くらいと言われている。そこに来てセレブリティによるコーヒーブームが急加速なので、その余白が多さは誰の目で見ても明らかだ。スタバなど珈琲店だけでなくネスレなどのメーカ、アジアだけコーヒーを出してるコカ・コーラ、猛烈にカフェを仕掛け始めるマクドナルドにケンタッキーまでが中国でコーヒー熱に燃え上がっている。その結果コーヒー豆の生産農場の限度からみてみると「圧倒的な不足」を起こす要員。つまりコモデティ(商品先物市場からみた商品)としてのバランスを崩す可能性があるのだ。(というか実際高まっていた)

歴史的にも1世紀から飲まれてきたコーヒーがここにきて「赤い海」か「青い海」かと言われる理由の一つを書いてみました。

そこで事業として組み立てた時、客足を止めてくれるツールにもできれば、飲料販売(カフェ)としての展開もイメージしやすいし、そもそもコーヒー豆としての販売チャネルづくりも面白いと思える。具体的に直せば、セブンイレブンのように選択肢から選ばれるワンコインツールにも、スタバのように場所を作ることも、とことん飲料として売るラッキンコーヒースタイルも面白いし、コーヒー豆販売に特化しても面白い。

 事業としてどこにするか考えていくとやっぱり上流に登れば登るほど自由度が高まっていくと感じられる。しかし「農園」は北海道じゃできない。また豆の買い付けとなると輸入業だけでなく現地の信頼含め時間的にたりない。そう思って下山してきたところで「焙煎」に落ち着いた。生豆を焙煎しておいしくしよう。それは当たり前で「豆に付加価値を焙煎」して「おいしいを幸せ」にしてみせよう。そう思って一気に事業化を計画しはじめたのであった。

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