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【ママ友を作る】技術は現場で盗んでいくスタイル

思えば1歳過ぎたあたりの頃が一番悩んでいた。自分にママ友=息子の友達がいない事に。

1歳過ぎると歩き始める。そうすると公園に行く機会も増えて、そうすれば勝手にお友達ができるもんだと思っていた。

そうして1年間、特にそういった知り合いは出来なかった。
正直物凄く焦った。同い年の子がいそうな時間帯を狙って行ってみたりもしたし、ママ友同士で公園に来ている人を見ては心がざわざわした。

2歳近くになって、息子が砂場にハマるようになった。

そこで知ったのだが、砂場はお友達をつくるのに絶好の場所だ。
狭い砂場だと自ずと顔を突き合わせて挨拶をするし、他の子の砂場セットに興味を持って近付いていったり、逆に来てくれたりもしてコミュニケーションがすごく取りやすい。
また子供も基本目の届く範囲から離れないので、ゆっくり話せたりもする。

そう、それはまるで、大人の社交場「喫煙所」を彷彿とさせる。

それまで息子は砂場にまるで興味がなく、公園内の遊具をふらふら行き来するくらいだったので他のママとコミュニケーションを取るタイミングが掴めなかった。

砂場に長く留まる事も増えると顔見知りのママも何人かできた。

最初何人かで固まっているママ達に気まずい思いもしたが、彼女達はまわりが思うより排他的ではない。ずっとフレンドリーだ。

今やママ達と幼稚園の情報交換なんかもして、プレ幼稚園にも通い、至って普通の正常な精神の母親のごとく社会に溶け込んでる。

母親になってまでコミュ障とか言ってられないから自分から笑顔で挨拶を心がけたらますます善良な市民みたいに扱ってもらえるようになって良かった。

挨拶ってとても便利だ。

私は無害な存在ですよっていうアピールにもなるし、挨拶されてもしないやつに関しては、はぁ。この人は挨拶すらできない人間なんだなって証明にもなるしすごい便利。

でも一方で、知り合ったママ友のインスタを先回りして見つけて片っ端からブロックしてこっちのアカウントを見つけられないようにしていくっていう狂気じみた精神防衛策は抜かりないし、
うっかり繋がってしまったママには余計な情報を与えないようにストーリーズでの親しい友達には入れないようにしてる。
これは決して嫌いだとかいうわけではなく、やっぱり嫌われたくないというか無用なトラブルは避けたいじゃない。

相変わらず人と距離を詰めるのは苦手だし、それが息子のお友達となるともっと慎重になってしまう。

上澄みだけコミュ力が上がったように見えるだけで、本当の私は何も変わってない。

こんな事で今後幼稚園で上手くやっていけるのかとふと不安になるが、同時に根拠のない自信もある。自分を偽る事には慣れている。本当の自分を出さなければ、恐らく嫌われる事はないだろう。

それで息子の幼稚園生活がうまくいくのなら私はとことん自分を偽る。私の場合、ありのままの自分なんてものに価値はない。ありのままの自分に問題がありすぎるからだ。多分気疲れするし、精神的に異常をきたす可能性もあるかもしれないが、なんて事はない。小学校は引っ越す予定だし、数年でオサラバだ。

むしろどこまで偽れるか楽しみである。
今はとにかく、公園や各コミュニティに一人は必ずいる、生粋のコミュ力お化けママを観察、参考にし、現場で技術を盗んでいく所存。

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