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保育園の調理現場で重宝した冷凍野菜を、5つ紹介

「来月1か月分の調理指示書は、前の月の第1週までに作成」
「使う食材は、前もって調理室に手配すべし」

「業者の方への発注が間に合わないから」
「…(メモメモ)」

新人のとき、先輩からそう教わりました。

そのため、調理現場では以下の特徴をもつ野菜が、重宝しました。

1.納品された野菜の、下処理は不要か?
2.冷凍すると、長持ちするか?
3.冷凍庫から取り出して、すぐに使えるか?(加工済みか?)

保育園の調理室では、お昼ごはんとおやつ、1回の提供で60食分の準備をする必要がありました。

野菜は、毎日使います。

特に、お昼ごはんの具材に使う野菜は、協力いただく調理師さんに「今日の野菜は、この切り方で」とすぐにお願いできると好ましいです。

せいぜい、1つの食材の下処理にかけられる時間は10分間が限度でしょうか。
なにせ、お昼ごはんですから、提供時間が決まっています。


だからこそ、冷凍庫から出してすぐに使える、冷凍野菜は非常に便利でした。

はじめに結論ですが、保育園の調理現場で重宝した5つの冷凍野菜は、「ブロッコリー、コーン、むき枝豆、かぼちゃ、里芋」です。


「でも、生の野菜と違って冷凍しているから、味や食感が損なわれるのでは?」
という意見の方もいるでしょう。

そのため、味や食感が極力損なわないものから厳選したものを、お伝えします。

ブロッコリー

生のブロッコリーを具材として使うには、次のような下処理が必要です。

1.軽く水で洗う
2.茎の部分をピーラーでむく
3.花と茎を切り分ける
4.茹でる

たまにあるのが、「花と茎を切り分けた後に、虫がいた」ケースです。

「水で洗ったのに、虫がいた」
ブロッコリーの花の部分は、密集しているので、きちんと洗えているかどうかに悩むのです。

ブロッコリーがあると、サラダやスープに使えます。


コーン

冷凍のコーンではなくて、「コーン缶を使えばよいのではないか」という方もいるでしょう。
わざわざ冷凍のコーンを使っていた理由は、1.大量調理のために、量がほしい、2.量あたりの価格が安いから、でした。

なお、生のコーンを具材として使うには、次のような下処理が必要です。

1.軽く水で洗う
2.茹でる
3.とうもろこしの芯から、実を外す(包丁に一気に実を削ぎ落とそうとすると、実の形がよくならないので注意)

コーンは、サラダ、スープ、コーンごはんの具材としてよく使っていました。


むき枝豆

サラダや煮物、豆ごはんの具材として使用します。
具材として使うと、緑がアクセントになり、料理に彩りを添えられます。

少し余談なのですが、「豆ごはん」には、グリーンピースがよく使われることをご存知の方もいるでしょう。

ここで「むき枝豆の豆ごはん」をお伝えした理由は、グリーンピースが苦手な子どもが多いからです。
グリーンピース入りの豆ごはんを出しても、調理室に戻る量が多く、廃棄してしまう機会が多々ありました。

そこで現場ではよく、むき枝豆の豆ごはんを提供していました。

ちなみに、さやつきの枝豆を具材として使うには、茹でたうえに、さやから1つずつ実を取り出さないといけません。


かぼちゃ

かぼちゃを料理に使うときは、生のままだと非常に硬いため、茹でてから使います。

ところが厄介なことに、「硬い生のかぼちゃを一度包丁を使い半分にする」必要があります。
生のかぼちゃには、実の中に種が含まれるからです。

「思いっきり包丁に力を入れたときの、ストンっていく感覚が怪我しそう」

そんな経験のある人はいないでしょうか。
私は生のかぼちゃを扱うたびに、「怪我しそうで怖い」気持ちになります。

すでにカットされていて、そのまま具材として使える冷凍かぼちゃのありがたさを、気に留めておくと良いかもしれません。


里芋

里芋の下処理は、1.土を落とす、2.皮をむく、3.煮る、です。

ご存知の方もいるでしょうが、この里芋の皮が、なかなかに厄介なのです。

たとえば、「里芋の煮物のレシピ/作り方」では、里芋の皮をむくために注意したいことから紹介されています。

1.里芋の洗い方と下ごしらえ

里芋を切るときに注意したいのは、『里芋がぬれた状態で皮をむくと、ぬめってむきにくい』ということです。

(中略)

2.里芋の皮のむき方

里芋の皮をむくときは、はじめに楕円形の形の上下を切り落とします。それから縦に皮をむくのですが、無理に形を整えようとせず、里芋の形に添って、できるだけ薄く皮をむくとよいです。

(以下略)

https://www.sirogohan.com/recipe/satoimo/

里芋は、表面がゴツゴツしていますし、じゃがいもの皮をむくイメージではなかなかいきません。

それは、里芋の皮は薄く、実にへばりついているためです。

保育園では、冷凍の里芋を一度半分にカットしてから、煮物の具材として使っていました。


***



「スーパーの冷凍野菜コーナー」で見かけるもの

今回お伝えした5つの冷凍野菜は、すでに馴染みのあるものばかりかもしれません。

ご家庭の冷蔵庫にストックしている方も多いでしょう。

なにせ、この5つの冷凍野菜は、スーパーでよく見かけるものだからです。


関東地方に限られており恐縮なのですが、いくつかのスーパーでは、「ブロッコリー、コーン、むき枝豆、かぼちゃ、里芋」が販売されていました。

ブロッコリー、コーン、むき枝豆、かぼちゃ、里芋の5つ全ての冷凍野菜が販売されていたスーパー(注1)

まいばすけっと、イオンスタイル、ベイシア、西友、ベルク、マックスバリュエクスプレス、ライフ、ヤオコー

調査してみたスーパーの一覧(注2)

上記に加え、コモディイイダ、成城石井、マルエツ、サミットストア、いなげや、イトーヨーカドー、ヨークマート、相鉄ローゼン

意外な事実として、

1.ブロッコリー、コーン、かぼちゃ、里芋、の4つは、調査してみたスーパー16件のうち、14件で販売されていた(むき枝豆のみ、売っていなかった)

2.むき枝豆の売っていないスーパーでは、さや付きの枝豆が販売していた

ことが分かりました。


きっと、さや付きの枝豆は、「電子レンジでチンしたら、おつまみになるから」販売されているのでしょうね。


ブロッコリー、コーン、むき枝豆、かぼちゃ、里芋の5つが、家庭でお出しする料理の時短に繋がれば、幸いです。



注1.調査してみた店舗:まいばすけっと 戸塚駅南店、イオンスタイル 戸塚店、ベイシア 三浦店、西友 鶴見店、ベルク フォルテ森永橋店、マックスバリュエクスプレス 横浜吉野町店、ライフ ビエラ蒔田店、ヤオコー 横浜磯子店。調査方法:目視による調査。調査してみた日時:2023年3月中旬。これらのスーパーはチェーン展開されているが、必ずしもすべてのチェーン店で販売されているわけではありません。ご承知おきください。

注2.調査してみた店舗:コモディイイダ 東糀谷店、成城石井 シァル鶴見店、マルエツ 花月園店、サミットストア 横浜曙町店、いなげや 横浜東蒔田店、イトーヨーカドー 横浜別所店、ヨークマート 磯子店、相鉄ローゼン 港南台店。調査方法:目視による調査。調査してみた日時:2023年3月17日。これらのスーパーはチェーン展開されているが、必ずしもすべてのチェーン店で販売されているわけではありません。ご承知おきください。


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