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幸運のグリーンフラッシュのはなし

「グリーンフラッシュ」をしっていますか?

ハワイやグアムで見る人に幸せを運ぶとされると言われる美しい光のことで日本でも観測例があるので聞いたことがあるひとも居るかもしれません。文字通り緑色の光が発生する現象で緑閃光とも呼ばれています。

しあわせを運ぶと呼ばれる現象を知り、目にみえないハッピーも自分の中で可視化してちょっぴりかしこくハッピーにすごしてほしいのでうずらはグリーンフラッシュのお話をします。

グリーンフラッシュとは
日の出、日の入の直前直後のわずかな時間に発生し天候や気温など環境に左右されるため稀な現象であり、そのため、ハワイやグアムでは幸せを呼ぶとされています。

色と光
幸せを呼ぶ緑の光を知るにはまず、色の原理を知る必要があります。
色とは、物体に対する光の反射を視覚がとらえることです。そのため光のない暗闇ではリンゴもサンタもチューリップも一様に黒く暗闇と一体となってしまいます。もしも、色が光の反射ではないとしたら、影が出来ない上に暗闇でもリンゴは赤いままになってしまうし印影がなくなるので距離感や立体という概念が崩壊してしまいます。とってもホラー…。閑話休題。つまり、色は光です。

光とは
では光とはなんでしょうか…?光は波で、電磁波の一つです。光は様々な長さの波の集合体で、その波の長さを波長といいます。波長は長さ毎に色の要素を持っていて、中でも人間が認識出来る要素を持った波長が可視光線と呼ばれます。可視光線は波長の長いものから赤紫・赤と始まりグラデーションしながら短くなるにつれ青・紫と見える色が変化します。

どうして色が見えるのか
空気中の窒素とか炭素とかこの世の物体は、例外なく長さが様々な波長を物体毎に反射する吸収するか割合が異なるため、見える色に違いが現れます。
また、全反射までせずさらに光が吸収されずに物体を通過することを屈折呼び、屈折が起こると光は角度を変えて進行する性質があります。これらの要素が影響し合い、目で見たときに色がついてみえます。

グリーンフラッシュの仕組み
太陽光は地球に到達する時、地球を覆う大気により屈折が起こります。屈折により、太陽から離れたとき(地球が自転して太陽の光の進行に対し、観測地点と太陽の光が強く当たる位置からズレていくとき)、長い波長である赤色は屈折しながらも波長が長い(長く届く)ため夕方が赤く見えます。波長の短い青色は屈折(≒拡散)の影響を受け太陽から離れた夕方には届きにくくなります。つまり、太陽から近いときは波長の短い青系の波長が視認しやすくなるということです。

ところが、グリーンフラッシュは太陽から遠い日の入と日の出でに本来なら見えにくい波長の短い光である緑色が見える現象なのです。太陽の位置と大気での屈折度合いで発生のタイミングにより、通常だと屈折の影響を受け色として見えないはずの青系の波長が観測地点まで届くことで緑色が見えることがあります。これが、グリーンフラッシュの正体です。

考え方次第
グリーンフラッシュはただの太陽の光だったのです。しかし、稀な現象であることは確かですし
もし見ることがあれば、とてもラッキーだと言えると思います。希少性から幸福を呼ぶと言われるのも頷けます。頷けますが、光は光です。いつもみてる光もグリーンフラッシュと同じです。
つまり、毎日ハッピー!!!

おまけ(なんで緑なの?)
緑色より、青色や紫色の方が波長が短いため大気での屈折の影響(はちゃめちゃ屈折することを、レイリー拡散て言うよ)を強くうけるため、太陽と距離のある時間だと可視が難しいため、青よりは赤に近い色…つまり緑色の光がみえることが多いためグリーンフラッシュは緑色に見えます。ただし、緑でも場合によって青に近い緑の可能性も考えられるためよりレアなブルーフラッシュの存在は否定できません。SSRどころではない。

備考(モチーフとしての緑の光)
書籍や作品でもグリーンフラッシュはその希少性や美しさからモチーフにされています。
イギリスの超常現象に精通し新自然学の確立に励んだ学者ライアル・ワトソン(1939年4月12日〜2008年6月25日)は『スーパーネイチュア』などに掲載をしていました。
映画ではパイレーツオブカリビアンで死者が蘇る光として劇中で表現され神秘性が感じられる。機動戦士ガンダムではシリーズを通してサイコフレームの光として、緑の光が登場しておりこちらもサイコフレームがオーパーツ的技術である点やサイコフィールドという謎のパワー…を表すなど希少性や神秘性を強く示している。
そして、そんな緑色を纏ったうずらなので、最後に一言言わせてほしい。

みどり色しか勝たん


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