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映画の名脇役(2):『秋日和』

みなさんお疲れ様ですvintageです

映画の名脇役(2)になります。今回は僕の大好きな

小津安二郎『秋日和』(題字vintage)

小津安二郎の映画は一時期かなりはまりまして、トーキー以降の作品は20作品全部みています。
この『秋日和』は1960年公開ですので、小津のキャリア晩年の方になります。

個人的に脇役で大好きなキャラは

百合子(岡田茉莉子)

です。
主演作品も数多くある昭和を代表する名優岡田茉莉子を本作で脇役というのも失礼かもしれませんが、本作は一応秋子(原節子)と娘役アヤ子(司葉子)の母娘が中心の物語ですのでここでは脇役とさせていただきます。

秋子は夫を亡くし女手一つでアヤ子を育てています。アヤ子は上司の紹介で間宮と会う中で惹かれていきます。ただ自分が結婚すると母が一人になることが心配でした。
そんな時、母が再婚するという噂がアヤ子の耳に入ります。これは実は事実ではないのですがアヤ子は、亡き父を裏切るのかと母を非難します。そんなとき、アヤ子の親友である百合子は、、、

という具合に、アヤ子をたしなめるのです。
この百合子のキャラは最高にキュートで、おじさんを君付けで呼んだりとにかく天真爛漫で傍若無人です。この岡田茉莉子は最高に良い!なんとなくアスカ・ラングレーの原形のようなイメージです。

アヤ子の結婚式では青いドレスに、同系色の花冠という鮮やかな登場。
紫のセーターもそうですが、小津は明らかに百合子の色彩設計を強烈にしています。
基本的に小津映画ではカラー作品でも渋いトーンの色使いなのですが、時々はっとするような色をもってきます。

本作で百合子はアヤ子とか秋子の恋を応援すべく気にかけているのですが、自分は?というと今一ついい話はなく。ただ最後に少しイイ感じの男性の存在もでるので幸せになってほしいなあと思わせるものがあります

小津『秋日和』おススメです

ではでは


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