キャリコンが読む令和4年版「能力開発基本調査」
厚生労働省が毎年発行している「能力開発基本調査」というレポートがあります。
一般の方には全く馴染みのない調査レポートなのですが、企業や労働者が能力開発をどんな風に取り組んでいるのかについて毎年定点観測をしておりまして人事部門とかキャリコン業界では必読のレポートと言えます
今年の6月に最新版である令和4年版が発行されました
この調査の目的は厚労省によると
とのことです。さて全部で60ページ以上もあるレポートなので全貌はご紹介できないのですが注目ポイントについてご説明します
まず<企業調査>のOFF-JT及び自己啓発支援への費用支出状況です。
これは調査対象のうち何%の企業が能力開発にお金をかけているかを見る重要な調査項目です
前回調査50.5%→今回50.3%
ううむ、、、ほぼ同水準で微減ですね、、正直ちょっとガックリきてしまいました。政府もリスキリングを高らかに宣言し国の方針としていますし各企業も能力開発に対し積極的になってきているとイメージしていたのでスコアがもっと上がるのかと思っていたからです。
続いてキャリアコンサルタントを行う仕組みの導入状況です。こちらは、企業がキャリア形成に力を入れている状況を判断するための重要な項目です。
前回調査42.3%→今回45.3%
おおお、こちらはスコアが伸びてますね!しかしながら思ったほどは伸びてないなあというのが正直な感想です。
まだまだキャリアコンサルタントという仕事への認知が足りないと感じます。
その他にも膨大な項目の調査がありますが、概ね前回と同水準か下手すると減少傾向も見られまして、政府の旗振りにも関わらず能力開発について企業や労働者の意識はそこまで高まっていないことが見て取れます
残念な気持ちはありますが、いやいやむしろここを上げることがキャリコンの使命である!と奮起して頑張りたいと思います
ではでは
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