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ゴジラ全作レビュー&イラスト(16)ゴジラ1984

ここからは平成ゴジラシリーズです。個人的には大学生くらいの時にリアルタイムでみた記憶があります。

■突然島が出現、漁船が遭難。新聞記者牧五郎(田中健)はヨットで航行中に遭難した漁船を発見。
船内に入るとゾンビ化した船員の死体、フナムシの化け物に襲われるが生き残った奥村(宅麻伸)に助けられる。
■奥村は病院で怪獣を見たと証言、林田(夏木陽介)はゴジラだと断定する。三田村総理(小林桂樹)は情報を隠蔽しろと関係者に指示を出す。
■ソ連原潜が謎の攻撃を受け爆発撃沈、ソ連側はアメリカの攻撃だと主張しアメリカ軍、NATOとソ連は一触即発。三田村総理はゴジラ報道解禁し、ソ連原潜の沈没はゴジラによる物だと理解された。
■静岡にゴジラが出現、原発を攻撃し核エネルギーを摂取。渡鳥を後を追うことから林田は帰巣本能があると考え、三原山に誘導し火山の爆発でゴジラを倒す計画を立てる。
■緊急で首相は米ソ大使と会議、核攻撃でゴジラを倒すことを主張する両国であるが首相はあくまでも非核三原則を順守すると宣言した。
■ゴジラが東京湾に出現、自衛隊の防衛も虚しく街を破壊。
ソ連の貨物船が被害を受け、中にあった核攻撃スイッチが起動してしまう。
首都防衛隊のスーパーXがカドミウム弾をゴジラの体内に打ち込み、ゴジラの行動が停止。
■ゴジラは、再び動き出した。林田の超音波発生装置が起動しゴジラを三原山に誘導火山を爆破させるとゴジラは火口に落ちていった。

ヒロインの沢口靖子さん描きました、80年代ってこんな感じのイメージw

平成ゴジラシリーズは、1954年の初代の直接の続編という位置づけなので宇宙人も出ないし、怪獣もゴジラ一匹だしシリアスな雰囲気で完全に初代リスペクト。
ストーリーは怪獣映画というよりポリティカルアクションという趣で、冷戦でNATOとソ連が一触即発など当時の状況をリアルに描いています。

三田村総理(小林桂樹)が非核三原則をたてに核攻撃を拒否るとか『シン・ゴジラ』はかなり本作の影響を受けていると思います。

というわけでまずまずのストーリーですが、スーパーxという謎の新兵器がなんとも、、、、あと沢口靖子の謎演技、、、すごい破壊力。
第一回「東宝シンデレラ」のグランプリ、東宝芸能所属タレントとして
抜擢されたのでアイドル枠でしょうか。
この時代はすでに東宝など撮影所主体の専属俳優制度は崩壊し、なんとなく映画産業が撮影所システムから芸能事務所に移行する象徴のような、、、
冒頭でヨットに乗る田中健のラジオから聞こえる沢口靖子が歌う「さよならの恋人」が80年代シティポップ風で悪くないけども唐突感ありあり
沢口靖子は美しいんだけど昭和シリーズの美しきミューズに比べちゃうと弱いかなあ

監督はあの!珍作!『さよならジュピター』の橋本幸治。この映画もいろいろ言いたいことはありますがまたいつか。

ではでは

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