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ビジョン、ミッション、バリューが必要な理由

こんにちは、reborn代表の羽渕です。

今回は、ビジョン、ミッション、バリューについて話したいと思います。
経営において、ビジョン、ミッション、バリューが重要だと言われますが、それぞれの役割を知っていますか?
そもそもなぜ必要なのでしょうか。僕なりにふかぼっていきたいと思います。

変わろうとしたタイミングに必要なビジョン

人間には本能として現状維持をしたいという気持ちがあります。その方が楽だから、変わりたくないと思うんですね。
でも、それでは来年も再来年も現状維持の未来しかやってきません。

いま、日本自体が人口減少して、それに伴って自然にパイも狭くなっていっています。
そのため、商品の価格が下がったり、市場がシュリンクしていたりもします。つまり、今まで通りにやっているだけだとどんどん売り上げが下がっていきますし、従業員が辞めざるを得ない状況に陥ってる会社も多いです。
そこに危機感があるなら、考え方を見直す必要があります。視座や視点を切り替えなくては乗り越えていけないのです。
そういうタイミングにビジョンは必要です。

どんな役割を担うのか?がミッション

rebornが関わっている平安伸銅工業(以下 平安さん)を例に話してみましょう。
平安さんは突っ張り棒を販売している会社です。
突っ張り棒って100円ショップでも販売していますし、一度購入したらなかなか買い替えないものですよね。
だから、突っ張り棒以外のものも販売する必要があるし、世の中に対してどういう価値を提供できるのか=ビジョンを定めていく必要があります。

突っ張り棒を通して何をしたいのか、どうしていきたいのかを考えるんです。そうやって抽象度をあげて「どういう世界を作りたいのだろう」と考えるのがビジョンです。

平安さんのビジョンは『アイデアと技術で 「私らしい暮らし」 を世界へ』です。
その人にあった暮らし方を自分でデザインしていけるような、私らしい暮らしを支援していきたい。それが平安さんのビジョンです。

でも、他のインテリア会社さんやホームセンターさんでも似たようなビジョンを掲げているでしょう。
その中で「自分たちはどういう役割を担うのか?」がミッションです。

平安さんのミッションは『「暮らすがえ」の文化を創る』。
突っ張り棒を使うと、何もなかった空間を棚や本棚にできます。組み合わせるだけで好きなように空間の価値を変化させられるんですね。リフォームしなくても自分で空間の価値をかえられるんです。
自分で気軽に暮らしをかえる、それを世の中の当たり前にしていきたいというのが、平安さんのミッションとして掲げられています。

このビジョンとミッションがあるから、突っ張り棒を組み合わせたインテリアや家具みたいなものも作り始めてるんです。
もちろんメディア事業もやってもいいかもしれないし、レイアウトデザイナーみたいな人が平安さんの商品をはじめ、さまざまな商品を組み合わせて部屋をコーディネートするサービスも考えられますよね。
メンバーから「だったらわたしはこういうことをしてみたい」というアイデアもでてきます。
いろいろなことをしてもいいんだってみんなが思えてくるんです。
いままで見えなかった世界が、視座が広がることで思いつくようになるんですね。

経営者さんが新しい未来をつくっていきたいと思っていても、メンバーは現状維持の未来しか見えてないことも多いんです。
その視点をあげていくために、ビジョンミッションを最初に掲げます。


現状維持の未来を打破していくためのバリュー

ビジョンとミッションには、未来をふまえて考えるきっかけ作りの役割があります。
それに対して、バリューは日々の仕事で意識する姿勢やスタンスです。

バリューは行動指針とも言われていて、日々の中の意志決定であり心構えなんですね。
一つひとつの情報を公開するかしないかなど、全ての意思決定に経営者さんが指示を出していたら大変です。
でも「みんなこんなことを意識しながら動いてね」という指針があれば、自然に考えて動きやすくなります。
共通のバリューがあるから、同じ方向に向かって動けるんです。
もしバリューがなかったら、みんな自分の価値観のもとに動いてしまうと思います。

例えば、経営者さん、マネージャーが3人、その下にメンバーが30人いる組織を想像してみてください。
マネージャーがそれぞれ自分の価値観で仕事をしていたら、その人のチームはその人の考え方で進んでしまいます。
そうなると何がおこるのか。

チームごとでぶつかりやすくなるんですね。別のチームに移ったら全然違う価値観で怒られたり求められたりする。チームごとに価値観が違うから会社全体が一つにならなくなってしまうんです。

だからこそ、会社全体の意識につながる指針=バリューが必要なんです。


現状維持から視点を変えるために

ビジョンとミッションで掲げた理想の未来に、みんなで進むために今どうするべきかという指針がバリューです。
僕はさまざまな経営者さんの話を聞いていますが、盛り上がっている会社はビジョンミッションバリューを定めています。それだけ会社にとって影響力があるんだと思います。

ただ、不確実な未来について考えるので、ビジョンを作るのはとても難しいです。
どんなに調べても「あなたのビジョンはこれですよ」って誰かが教えてくれるものではないので、自分で定めるしかないんですよね。

では、どうしたらいいのか。

僕は、全ての答えは経営者さんの心の中にしかないと思っています。
本当はどうしたかったのか、それが経営者さんの幸せであり魂が喜ぶことではないでしょうか?
そこに軸をつくるべきです。

いくらビジョンを達成しても、自分は嬉しくもワクワクもしない。それでは、投資して人間関係がもめてでも進めていこうとするのは無理ですよね。
だったら、今まで通りに現状維持の未来を見ているほうがいい。

本当は何がしたかったんですか?何が嬉しいのですか?
現状維持の未来がいいという会社さんもあるかもしれないし、成長しなくてもいいという会社さんもあるでしょう。
でも、成長したいならそこを設定するべきなんです。

僕がいまrebornという組織で働いている理由、それはひとりではできないことをやるためです。
僕自身はもちろんですが、メンバーも本音・本心で生きてほしいと思っているので「こういうことをやりたかった」と聞いたり、チャレンジの機会があったりするととても嬉しいし感情が動きます。

未来志向で現状維持が楽しいとは思っていない経営者さんは多いと思います。
でも、もしかしたら無意識で行動していませんか?
みんなで同じ未来を見るためには、経営者さんの考えをきちんと言語化してメンバーに伝えていく必要があります。
そのために、rebornが経営者さんと対話して翻訳して伝えていく役割を担っていければ、と思っています。

組織を成長させたい、未来を変えていきたい。でもなかなか社内に伝わらないしどうしていいのか分からず困っている。そんな時はrebornにご相談ください。


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