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飲食アルバイト50代お局様‼第5話 終業後お局様2名とお茶するが…

アルバイトの上がりが一緒になったので先輩二人とお茶することになった私。仕事上の付き合いとはいえコミュニケーションも大事だよね!という訳でいざファーストフードのお店へ。

私 「今日はどうもありがとうございました。」 
一号さん 「ここいっぱいやることあって大変でしょ。」
確かに覚えることは多い。これからも色々教えてもらわなくてはいけないから印象良くしておかなくては。
私 「そうですね。初日はどうなることかと思いましたが今日は何とか動けて楽しかったです。」
一号さん 「二号さんは続きそう?」
二号さん 「いやー、もう限界かも」
聞くと一号さんは入って六か月、二号さんは入って一か月なんだとか。二人ともそんなに日が浅かったんだ。もう何年もやってるのかと思ってた。
二号さん 「ここでバイトするようになって飲食怖くなったー。熊田さんとかトイレから帰ってきてちゃんと手洗ってるのかなーって思わない?」
一号さん 「ほんと汚いよねー、うちの息子に家族だと安くなるってって言ったらあんなバカばっかのとこで食いたくねーよって言われた。」
汚い?バカばっか?
この人たち自分が働いているお店が嫌いなのか?
キッチンには二人の男性が働いていて一人は薄い頭髪にビア樽のようにお腹が出た五十代のおじさんだ。

熊田さん


もう一人は三十代後半から四十代の痩せたおとなしい男性だ。
漫画『カイジ』の主人公のように目にかかるくらい前髪が長い。
態度から五十代の方が経歴が長いと思われる。
自分が思っている人物が話の渦中の人物なのか確認したい。
私「熊田さんてキッチンの方ですよね?」
二号さんが私の言葉を遮るようにして「ちょっと待ってね!」と言いこちらに手のひらを向け私を排除するようなポーズをとった。

私を排除しようとする2号さん


私の方は見もせずに一号さんだけに話しかけている。
え?わかってないなら話に入ってくんなってこと?
新入りだから職場のスタッフの名前もきちんと把握できていないから確認したいんだけどな・・・。

二号さん 「で今日のミーティングは何だったの?」
一号さん 「ネズミ山がさー、突然朝キレたからー」
キッチンの若い方の男性だ。
朝、その男性と副店さんと一号さんと社長の四人で話し合っていた。
私も何の話をしていたのかと思い気になっていた。
痩せていてネズミみたいな貧相な風体なのでネズミ山さんと名付けよう。


ネズミ山さん


私 「ネズミ山さんってあのキッチンの?」
一号さん 「そう あのキッチンのネズミみたいなやつ。もーほんとにいや!不潔感あって! 」
二号さん 「で、結局落としどころは?」
こらこら、待ちなさい!
話わかってない人間がここにいるのに何で落としどころ聞くんだよ、質問させろ!
私 「何があったんですか?」
一号さん 「まだ仕事覚えてないのに研修中の名札外してるから副店さんが「もう研修中のバッジ外したの?」って聞いたらいきなりキレたんだよ。」
私 「副店さんて一つでお団子で結んでる人ですよね?」
二号さん 「ちょっ・と・待ってねっ!」
あ、クソッ!また遮られた!
ほんとムカつくババアだな・・・(私もババアだけど・・・)
このお局2号さんという人、シンプルに性格悪いぞ?
(つづく)




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