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【運動指導②】 運動を始めても続かない | 理学療法士が解説

こんにちは。
大学院で学んだ公衆衛生・予防医療の知識を元に、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

地域の健康フォーラムで講話をしてきました。

会場の皆さんとのQ & Aコーナーがありました。

実際に質問された内容に対して、その場で答えた私なりの答えを文章化しました。

Q & Aコーナーで出るような生の声が、実際に地域の人が聞きたい内容だと思ったので情報を共有します。

また、仲間である理学療法士の方にも、様々な人の考えを読んだり、聞いたりすることで、自分なりの答えが醸成されていくと思いましたので、私なりの意見・答えを共有させていただきました!


‖  ケース2   運動を始めようと思っても、継続できません


もうすぐ50歳になります

生活習慣病の指摘を受けて、何か運動をはじめてみたいのですが、良い運動はありますか? いつも何かを始めてはみるのですが、三日と続きません。

高校までは野球をしていましたが、社会人になってからは、ほとんど運動できていません。


‖  ジローの答え



①久しぶりの運動ということで


昔、野球をしていたとしても急に強い運動に取り組めるとは思いません

まずは、動ける体づくりということで、軽めのウォーキングなどから開始すると良いでしょう。

ストレッチやヨガなどの柔軟性トレーニングや、バランスを改善するエクササイズを一緒に行うと、怪我の予防身体の調整に役立ちます。



②どのような種目がおすすめか


生活習慣病に対して運動が重要であることは、誰でもわかります。それができないんです、、、。


キーワードは楽しく運動ができるかです。

どのように楽しく運動をするかですが肝なのですが、野球が好きであれば、そちらへ復帰するという目標でも良いでしょう。

しかし、野球は様々な面でハードルが高い種目です。
まずは、人数が集まらないとできませんし、チームプレーでミスができず、元々あまり身体を動かしていない人が急にレギュラーでできる種目ではありません。


全くしたことがない新しい種目に取り組むというのは、壮年期にはおすすめしません。理由は、新しい技術の習得は、年齢が上がるにつれて悪くなります。うまくできないと楽しくないからです。


今までやってきたことベースに、それに似た種目に切り替えると良いでしょう。

野球の打つという動作をベースにゴルフへ切り替えることや、

野球をやっている時の基礎トレーニングとして、
ランニングやウエイトトレーニングの経験があれば、運動への導入はしやすいと考えます。



③習慣化は、スモールステップで


習慣化のテクニックですが、まずは小さな習慣から開始します。

とにかく運動への入り口はハードルを下げます。ウォーキングをするのであれば、最初は「ウォーキングシューズを履いて外に出た」でOKです。


男性への運動指導では、仕事感覚にすると良いというのがあって、何時に何処で何をするということを決めておくと良いです。

自分で運動することが決められないと言うことであれば思い切ってスポーツジムの門を叩いてみるのも良いかもしれません。様々な設備を使うことや、正しいフォームなど運動の基礎をトレーナーに教えてもらうことで効率的に運動ができると思います。


④習慣化のために、できたことに対しては大いに喜ぶ


できた事を自分で褒めることや、誰かに褒めてもらうことも重要です。

オーソドックスには、日記をつける予定表に花丸を書くというものもあります。続いている丸印が途切れると、気持ち悪いという心理を使います。

我々医療従事者も、この方の受診に合わせては、しっかり出来たことに対しては、しっかりフィードバックをしていくという姿勢は忘れてはいけません。


応用篇になると、SNSブログで、運動記録を発信してみるといいでしょう。同年代の励みになりますし、コメント欄に「すごいですね!」など入ってくれば、継続のモチベーションになります。

(私もやってみました。時間が無くて記事できていませんが、あれから3kgくらい落ちているんですよ!)

↓過去記事から、ジローのデブ日記



‖  まとめと感想


地域の活動では、思いがけない質問が飛んでくることもありますが、できるだけ専門家っぽい答えができるように、日々自己研鑽しています。

スラスラ答えられたわけではありませんが、上記の内容をお答えさせていただきました。

一度答えた内容を、noteで再度文章にしてみることで、学びが深まりました。

様々な人の考えを読んだり、聞いたりすることで、自分なりの答えが醸成されていくと思いましたので、私なりの意見・答えを共有させていただきました!

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