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【糖尿病の運動療法】理学療法士が教えるNEATを高めるアプローチとは?
こんにちは。
大学院で学んだ公衆衛生学と予防医療の知識で、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです!
普段は、脳卒中の現場にいます。
その予防のために高血圧、糖尿病、高脂血症などの管理が重要と考え、予防に関する情報を発信しています。
今回は、その中でも糖尿病の運動指導について記事にしました。
‖ 糖尿病の人に運動を指導するのは難しい
糖尿病の治療において、運動療法が重要であることは言うまでもありません。
糖尿病と診断されると診断された当初は多くの人が
「やはり、運動に取り組まないといけない」という気持ちを持つようになると言われています。
しかし、
「具体的な効果が見られない」
「いつまで続けばいいのか」
「またダイエットに失敗した」
「運動してもしなくても変わりがない」
と自暴自棄になり、次第に運動へのモチベーションが下がっていくようです。
日々の生活にプラスして、ジョギングやウォーキング、トレーニングジム通いを追加することは容易ではありません。
運動指導する時には、
『このような筋トレを(例えばスクワット)〜〜』
『公園を20分ジョギングして〜〜』
と運動量を上乗せして足したくなります。
これらの運動は、最低でも20〜30分の時間がかかりますし、着替えやクールダウンなどを含めると、もっと多くの時間がかかります。
ここは足す(プラスする)ことではなく、「NEAT」に着目し生活を見直すようにしてみてはどうでしょうか?
‖ NEAT:非運動性熱産生とは?
NEATとは、Non-Exercise Activities Thermogenesisの頭文字で「非運動性熱産生」の事です。運動していないのに熱を産生とはどのような意味なのでしょうか。
これから運動するぞ!と気合を入れて行う運動以外にも日常生活(例えば、掃除洗濯、通勤、階段昇降、ペットの散歩)など日常生活そのものでも多くのエネルギーが使われます。
‖ NEATを高めるコツとは?
理学療法士は運動指導のプロですが、生活を見るプロでもあります。
・仕事中に座りすぎ
・中距離の移動での自動車の使い過ぎ
・ソファーで寝ながらテレビ(Youtube)見過ぎ
・家事は配偶者に任せきり
・とぼとぼ歩きすぎ
↑生活の癖を
↓以下に改善
・座っていても、背筋を伸ばして姿勢良くする
・座っている時間を避け、立ってできる仕事は立ったまま行う
・近くの買い物は歩くか自転車で行く
・テレビの時間は決めておく(長く見過ぎない)
・通勤は一駅分を余分に歩く
・休日には家がピカピカになるまで掃除する
・歩く時は、しっかり腕をふり、大股を意識する
・3階程度はエレベーターは使わず、階段で昇降する
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など、新たに運動を加えなくとも、日常生活の工夫で使うエネルギーを増やすことは可能です。
生活パターンをしっかり聴取して、まずは実行可能なところから取り入れるように指導してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・運動を指導しようとすると、新たなメニューを加えたくなる。
・新たな運動を加える前に、まずは生活習慣を見直して、通常の生活の中でも、NEATを高めるように意識するように指導してみましょう。
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