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【理学療法士】学歴コンプも いいじゃないか!

大学院で学んだ、疫学・公衆衛生学の知見を元に、健康的な社会をつくりたい理学療法士のジローです。

定期的に、理学療法士のキャリアデザインの話題を提供しています。


‖  年度始めのトレンド


3月、4月になると私が過去に書いた記事の読まれる順位に変化があります。

先週の

1位

2位

3位

大学院進学やキャリアの話にアクセスが集中しています。

私としては、理学療法士が全体として生涯学習に取り組み、高い知識や技能を手に入れる事ができれば、

それはそれで、「健康的な社会づくり」に貢献できるのかなと思っているので、とても良い事だと考えています。

‖  学歴コンプの塊


そもそも、私はそれほど勉強熱心な人間ではありません

しかし、何を間違えたか成り行きで地元でも有名な進学校に進んでしまいました。
(当時、好きだった女の子が、そこを受験するとかしないとか、、、。結局、その子は受験しなかったけど)

そのような不純な動機であれば、あっという間に授業についていけなくなり、底辺の生活になりました。

当時は、就職氷河期真っ只中で、普通の大学に行っても就職が難しいと感じており、何か手に職をつけたいという気持ちは強かったと思います。

そこで見つけた、理学療法士という仕事。

自分の中では、「まさに、これだ!」という運命めいたものがあったのですが、当時は養成の大学が極端に少なく、大学はものすごい倍率であったため手が届かず、専門学校を受験することになりました。

高校教師からは、「専門学校はやめろ。とにかく国立大学を目指せ」

友人からは、「ジローは大学を諦めたらしい」

とのレッテルを貼られました。

国公立大学か有名私立を目指さない学生には、学校も見放した態度です。

若い頃の高校の同窓会では、周りは皆有名な大学に行っていたので、話も合わずに惨めなものでした。

専門学校、、、。自分が選んだんだけど。なんだか悔しい気分。


‖  働きながら大学に行く


平成17年:専門学校卒業+理学療法士国家資格取得

ご縁があり、指導いただいた先生から大学院進学を勧められました。
まさか、専門学校卒から大学院を目指せると思っていなかったので朗報でした。

その時は、純粋に「理学療法に役立つ知識を手に入れたい」と心から思っていたように思います。

しかし、40歳になって当時を振り返ると、、、
「学歴コンプレックスに突き動かされていたのかなぁ、、、」とも思います。

平成20年:通信制大学卒業(福祉経営学学士)

平成23年:私大大学院修士課程卒業 (リハビリテーション学修士)

令和4年:国立大大学院修士課程卒業 (公衆衛生学修士)

40歳手前で、皆が行っていた地元の国立大学のキャンパス生活を堪能しました(コロナ禍で、キャンパス立ち入り禁止の時期が随分長かったですが。)


‖  ジローの令和6年度


さて私は、この4月からは2年間、こちらでお世話になることになりました。

週末ごとに授業があって、課題も口頭試験もあるようですが、何とか食らい付いていきたいです。

昨年は、就活を頑張ったのですが、全滅で、、、。

でも、唯一受かったのが、こちらのプログラムでした。

40歳での新しい挑戦です。

今まで、臨床疫学や統計学を頑張ってきたことを認めていただけたようで、とても有り難いです。


‖  学歴コンプもいいじゃない


18歳で、なまじ良い大学に入ったら、おそらくここまで勉強を続けていなかったと思います。

大学に入るなんて、短い人で高校の3年間、長い人でも小学校高学年〜高校卒業程度の10年程度の事です。

この仕事についてから、地道に勉強を積み重ねて、約20年

キャリアを上げることに学歴を使ってきましたが、その間に、長い年月をかけて自分の仕事に本当に必要な知識を継続的に得る事ができました

理学療法を一つの柱として、他にも強みができたので、40代は理学療法士以外の働き方も模索中です。

体力は衰え始めて、身なりや体型がオッサン化してきているので、明らかに下降線をたどっているような気分ではありますが、
「まだまだ成長の途中!」というポジティブな内面も感じています。

20歳代前半で強く感じていた学歴コンプレックスも、私の人生の中では重要なピースの一つだったようです。

まさか、東京大学で実習させてもらえるってねぇー。

落ち込んでいた18歳頃の自分に教えてやりたいです。
これからも集中を切らずに、更なる高みに向かって学習を継続します!

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