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いくつ知ってる? マーケティング用語の変遷

マーケティングの世界は常に進化し続けています。
その変化の中で、新しい専門用語が次々と生まれ、時代のトレンドや技術の進歩に応じて流行してきました。
ここでは、過去数十年間にわたる主要なマーケティング専門用語の変遷を振り返り、
それぞれの時代の背景と共に紹介します。

株式会社リーセンドは神奈川県川崎市麻生区に拠点を置く広告会社です。

ポスティングを中心としたダイレクトマーケティング事業を主軸に、グラフィックデザイン・WEBデザインも展開しています。店舗の内装プロデュースや、広告会社ならではの企画・提案力を強みとした、広告戦略監修事業もご好評いただいております。年間1,000社との取引をしており、またリピート率は90%と多くのお客様にご満足いただいております。

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マーケティング用語の変遷

1980年代
– マーケティングミックス (4P)

1980年代は、マーケティングの基礎が確立された時代です。
この時期、マーケティングの基本概念として「4P」すなわち、Product(製品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(プロモーション)普及。
このフレームワークは、企業が市場で成功するために考慮すべき要素を包括的に整理したものであり、
現在でもマーケティングの基本として広く認識されています。

  • マーケティングミックス 4P:

    • Product – 製品

    • Price – 価格

    • Place – 場所

    • Promotion – プロモーション

1990年代
– 顧客志向とCRM

1990年代に入ると、インターネットの普及とともに顧客志向のマーケティングが重要視されるようになりました。
顧客関係管理が注目を集め、顧客との長期的な関係構築が企業の競争力を左右する要因として認識されるように。
この時期、データベースマーケティングや直接マーケティングも発展し、
企業は顧客データを活用してパーソナライズされたサービスを提供することが可能になりました。

  • CRM:
    CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)とは、企業が顧客との関係を管理し、長期的に深めていくためのマネジメント手法。

  • CRMの目的:
    顧客情報や顧客とのやりとりを集約・適切に管理することで、顧客との良好な関係を構築・維持し、利益の向上を目指すこと

2000年代
– デジタルマーケティングとSEO

2000年代は、デジタルマーケティングの台頭が顕著な時期です。
インターネットの急速な拡大に伴い、SEO(検索エンジン最適化)が注目されるように。
企業は自社サイトのランキングを向上させるための戦略を練るようになりました。
また、PPC広告メールマーケティングも広がり、デジタルチャネルを活用した
新しいマーケティング手法が次々と登場しました。

  • PPC広告
    PPC(Pay Per Click)とは、クリックごとに広告費が発生するインターネット広告。
    広告が表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックしたときに初めて広告費が発生します。

  • メールマーケティング:
    メールマーケティングは、あらかじめ用意した配信リストに対してメールを配信し、集客や商品およびブランドのファン育成、サービスの購入などの目的を達成するための施策。
    メールマガジン、ステップメール、シナリオメール、ターゲティングメールなど、さまざまな手法があります。

2010年代
– SNSマーケティングとインフルエンサーマーケティング

2010年代には、SNSの普及がマーケティングの風景を一変させました。
Facebook、Twitter、Instagramといったサービスが登場しSNSマーケティングが重要な役割を果たすように。
特に、インフルエンサーマーケティングが急成長し、影響力のある個人を通じて
ブランドのメッセージを広める手法が一般化しました。
これにより、消費者とのエンゲージメントがさらに深化し、口コミ効果を狙ったマーケティング戦略が多く採用されるようになりました。

  • SNSマーケティング:
    SNSを活用して顧客とつながり、コミュニケーションを行うマーケティング手法。この手法は、企業のブランド構築やファン化、購買促進などを目的としています。

  • インフルエンサーマーケティング:
    SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーに製品やサービスをPRしてもらい、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法。
    従来の広告手法と比べて消費者の視点を取り入れた共感性と訴求力の高いPRが可能で、商品やブランドに対する認知や購買意欲の向上が期待されます。

2020年代
– AIとデータドリブンマーケティング

2020年代に入ると、AI (人工知能)ビッグデータがマーケティングの新たなフロンティアとなっています。
AIを活用したMA(マーケティングオートメーション)パーソナライゼーションが進み、企業はより効率的に顧客ニーズに応えることができるようになりました。
データドリブンマーケティングの概念も浸透し、企業は膨大なデータを分析して精度の高いマーケティング戦略を立案することが求められています。
また、CX(カスタマーエクスペリエンス)を重視する動きが強まり、顧客のライフサイクル全体にわたる一貫した体験提供が鍵となっています。

  • MA:
    マーケティング活動を自動化し、効率化するためのツールや仕組み。MAは、見込み顧客の獲得から商談化までのプロセスを効率化し、営業活動の支援や顧客とのOne to Oneコミュニケーションを実現するために使用されます。

  • パーソナライゼーション:
    個々の顧客やユーザーの好みや特性に基づいて、製品やサービス、コンテンツなどをカスタマイズすること。これは、顧客のニーズや関心に合わせたより良い体験を提供するための戦略の一部です。

  • CX
    顧客が企業やブランドとの接点を通じて感じる全体的な経験や感情のこと。これは、顧客が商品やサービスを購入・利用する過程全体にわたる感情や満足度を包括的に捉えたものです。企業はCXを改善することで、顧客満足度や忠誠度を向上させ、競争力を高めることができます。

最新マーケティング用語

ここでは、近年注目された用語から、今後注目が高まりそうな用語までを紹介します。

インバウンドマーケティング

  • 数年前から注目を集めた用語で、顧客に対して一方的に製品を押し付けるのではなく、顧客から企業への関心を高める施策を指します。コンテンツマーケティングSEO対策などがその手法として挙げられます。

オムニチャネル

  • 単にインターネットと実店舗を組み合わせるだけでなく、あらゆるタッチポイントを連携させ、シームレスな顧客体験を提供することを意味します。顧客データの一元管理が重要になります。

アカウントベースドマーケティング(ABM)

  • 個人ではなく、組織(アカウント)に対するマーケティング手法。ターゲットアカウントを設定し、重点的にアプローチを行います。BtoBマーケティングで注目されています。

データドリブンマーケティング

  • これまでの経験則に頼るのではなく、データに基づいた意思決定を行うマーケティング手法です。デジタル化が進むほど重要視されています。

エクスペリエンスマーケティング

  • VR/AR技術を活用し、没入型の体験を顧客に提供することで、ブランドとの深い関係性を構築するマーケティング手法です。単なる製品販売ではなく、体験の提供が重視されています。

サブスクリプションモデル

  • 定期的に製品やサービスを提供し、継続的な収益を得るビジネスモデルです。
    顧客とのつながりを強化し、安定した収益基盤を構築することが可能です。

流行遅れ?のマーケティング用語

マーケティングの世界では、新しい概念や技術が登場する一方で、時代とともに使われなくなっていく用語もあります。ここでは、最近ではあまり使われなくなった、いわゆる流行遅れのマーケティング用語をいくつか紹介します。

マス・マーケティング

マス・マーケティングは、1980年代から1990年代にかけて広く使用された概念で、広範な消費者層に一斉にアプローチする手法を指します。
インターネットが普及する以前の時代には効果的でしたが、現在では個々の消費者に合わせたパーソナライゼーションが重要視されるため、この手法は次第に使われなくなっています。

インタラプション・マーケティング

インタラプション・マーケティングは、消費者の関心や行動を中断させる形でメッセージを届ける手法です。
テレビコマーシャルやポップアップ広告がその典型例です。
しかし、消費者が広告を嫌う傾向が強まり、アドブロッカーの使用が広がる中で、この手法は次第に敬遠されるようになりました。

バズマーケティング

バズマーケティングは、口コミを利用して製品やサービスの話題を広める手法です。
SNSの登場初期には流行しましたが、アルゴリズムの変化消費者の関心の分散により、現在では他の手法と組み合わせて使用されることが一般的です。

フリークエンシー・キャッピング

フリークエンシー・キャッピングは、同じ広告が特定のユーザーに対して表示される回数を制限する手法です。
デジタル広告の初期には有効でしたが、現在ではより複雑な広告管理ツールが登場し、個別のユーザー体験を最適化する手法が主流となっています。
マーケティング用語の変遷は、技術の進歩や消費者の行動変化に密接に関連しています。
流行遅れとなった用語も、かつては革新的で効果的な手法として利用されていましたが、時代の変化とともにその役割を終えています。
マーケターにとって重要なのは、新しいトレンドや技術をキャッチアップし続け、最適なマーケティング戦略を構築することです。

まとめ

マーケティングの専門用語の変遷は、技術の進歩や消費者の行動変化を反映しています。
1980年代から2020年代までの間に、マーケティングの焦点は製品中心から顧客中心へ、そしてデジタルチャネルやデータ活用へとシフトしてきました。
この流れは今後も続き、新たな技術やトレンドが登場するたびに、新しい専門用語が生まれてくるでしょう。
トレンドを追いかける一方で、基礎的な概念は押さえておく必要がありそうです。
マーケターにとって重要なのは、これらの変化をいち早くキャッチし、柔軟に対応することでしょう。

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