アオアシと仮説
大好きな先生から教えていただいた
『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方
〜カオスな環境に強い「頭の良さとは〜』
アオアシが大好きな漫画であることに加え、自分が最近関心をもっている「仮説」についての項目があったため、即購入した。
はっきり言って、買ってよかった。
今日は、その中から一部抜粋して、まとめていきたい。
※気付きの全てを紹介したいほど、学び多き本です。
ただ、引用しすぎるのも憚られるので、最低限のご紹介になります。
自分がすでになっているのですが、全文を読み終えられて、歯痒い思いになられるかもしれないことをご承知おきください。
まだお読みでない方は、この本に関するYOUTUBEだけでもぜひご覧ください。
読む前に考えていたこと
私事だが、今関心があるのは「算数における仮説」である。
見通しという言葉の方が聴き馴染みがあるかもしれない。
子どもたちが、既習とのギャップに出会ったときに「こうすればよさそう」「こう考えればよさそう」「ここに目をつければ」「ここをこう変えれば」など、自分なりに仮説をもつことで、自分の考えをもつことができるのではないかと考えているのが、今の私の仮説である。
この部分は、きっと数学的な見方・考え方を働かせる話とつながるし、数学的な見方・考え方を自覚化させ、磨いていくことにもつながると考えている。
また個人的に、教師の試行錯誤にも興味が1ヶ月前くらいにあった。そのときはまとまりきらなかったが、大まかにまとめたのが、次の図である。試行錯誤について書いた記事もこの本がきっかけでまとまりそうな気がする。
そんな私の現在地なので、この本の目次を見たとき、次の項目に特に惹かれた。
そんな自分だから、まず第3章から読み始めた。
ちょっとのご機嫌を
読む前の思いとつながらない部分だが、読んだ後にとても意識することにつながったのが、”1.1力”である。
仲山さんによれば、判断を次のように公式化されていた。
”判断=価値基準×入力情報”(p.90)
その判断に関わる価値観について
「1.1」の人と「0.9」の人が一緒に仕事をすると、
1.1×0.9=0.99
自分は、この式を見たときに分かりやすいと思ったと同時に、自分がちょっと不機嫌でいることで相手までちょっとネガティブに引き入れていたかもしれないと感じた。
少し前に聞いた美容師さんの言葉ともつながる。
”話し合いって話す前の状態がとても大切でマイナスな状態からお互いに入ったらマイナスが生まれる。だから、話し合い始めるときには、お互いにプラスの状態で始めることが大事だよ。”
こう考えてみると、仲山さんが負の数を使わずに表していることにも面白さを感じる。
マイナスを負の数で表してしまうと、マイナス×マイナスがプラスになってしまうからだ。
そうではなく、0.9にすることにより、お互いにマイナスであれば
0.9×0.9=0.81
よりマイナスな状態が強くなることも表せると思った。
普段からせめて1.0、欲を言えばちょっとご機嫌であれるようにしていきたい。
算数において仮説を大事にしたい理由
自分がなぜ算数の授業において仮説を大事にしたいかが、なんとなく掴めてきた。
1つは、一人一人が試行するため。
もう1つは、働かせている数学的な見方・考え方を自覚化し、気づきを生み出しやすくするため。
仮説を生かすことに、次の話もつながってくる。
”学びの取れ高は振り返りで決まる”
”事実、解釈、規範化、適用”
”抽象化、概念化する”
”仮説がないと気づけないという「気づきの壁」”
”よい仮説をもつためには”
できれば、この部分も紹介したいのですが、引用しすぎはなんだか憚られるのでここまでかなという思いだ。
先ほどの紹介できなかった部分に、算数の授業につなげられそうなことが、多くある。
自分なりに整理しておくので、ぜひお読みになったら、一緒にお話しさせてください🙇♂️
終わりに
皆様に紹介したい部分が、あと2倍くらいあるのに、歯痒い思いです。
サッカーが好きでない方も、アオアシを読まれていない方にもおすすめです。
ただ、アオアシ(せめて6巻まで)をお読みになっていただければ、よりこの本も近くと思います。
ぜひ、お読みになられた方は、コメント、もしくはDMください。
お話ししましょう☺️
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【引用・参考文献】
仲山進也(2022)『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方 〜カオスな環境に強い「頭の良さとは〜』,小学館
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