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客席からの舞台の見え方~ほぼ歌舞伎の劇場、ときどきその他劇場~

2024年6月現在で歌舞伎鑑賞2年目の初心者が初心を忘れないうちに
座席の見え方を記録しておきます。
歌舞伎以外の劇場も記録があるものは載せる予定ですが、撮影不可の劇場もあるので偏りは出ます。


前提

すべて個人の感想です。参考程度にしてください。
・観客が着席している状態の実際の観劇時の視界を再現しようと試みてますが、スマホ写真につき実際の見え方と異なります。
・チケット購入時は『チケットWEB松竹』で座席指定。
会員登録無料で座席指定可能かつ手数料無料なので歌舞伎はチケ松。
この記事は「一般販売初日の販売開始後のチケット購入」を想定しております。
(一般販売前の3日間は「松竹歌舞伎会(クレカ会員)」の先行販売あり)

私について

・身長157センチ、特別足は長くないです。
・松竹歌舞伎会1年目


歌舞伎座

【歌舞伎座まとめ】
・コストを抑えたいなら3階A席正面(取れればBでも可)
・身長155センチ以上で、視界確保最優先なら2階席最前列
(140センチ台だと手すりの圧が勝りそう)
・迫力が欲しいなら1階席の花道近く。
発売初日もしくはしばらく経ってからチケットの戻りを狙う。

新橋演舞場や南座も1階1等席の見え方は似ている気がしますので
歌舞伎座以外も参考になるかと。
座席表は公式HPから確認できます


歌舞伎座 1等席1階

松竹系の劇場は1階席の傾斜が緩やかで、特に前方は更になだらか。
座った回数は少ないのですが、前の人の身長が自分よりもよほど低くないと高い確率で前の人の頭で舞台中央が隠れました。埋もれます。

中央になるほど座席の出入りが面倒になることもあり、
視界の確保の観点からも通路側をオススメします。

花道より下手(左側)の、いわゆるドブ席については
6番であれば花道越しで視界が確保出来るので
舞台を多少斜めに見る前提ではありますが選択肢の1つかと。

歌舞伎座 1等席1階1列36番
客席降り用の階段が目の前にある。
舞台は結構斜めに見ることに。
花道は体を捻れば見える。
歌舞伎座 1等席1階9列5番
花道下手、いわゆるドブ席とも呼ばれる席。
名前の響きほど見え方は酷くない。
集団に埋もれるよりも視界は確保される。
歌舞伎座 1等席1階13列34番
この時は両花道だったので右側が仮花道真横。
上演中は前の方が背もたれにお背中つけているので、
舞台中央はちゃんと見えています。

歌舞伎座 1等席2階

繰り返し観たいと分かっている、1回きりだけど2万弱出す期待値がある!という場合は2階席最前を取っております。
一般でも初日であれば2階最前は購入出来る印象。
2列目以降は座ったことがないのですが他の劇場に比べて段差が低いので、
前の人の座高次第で被る可能性はありそうかも。
私は「誰かの後頭部が被るくらいなら手すりが被った方がマシ」という考え方です。

歌舞伎座 1等席2階1列21番
『マハーバーラタ戦記』では上手(右側)にも花道が。
近さという迫力には1階よりも多少欠けるものの、
視界を確保したい方にはオススメ。
2階席中央最前は「天覧席」とも呼ばれるらしい。

歌舞伎座 3等A席

3等席=3階席。昼の部と夜の部の二部制では2024年現在6,000円。
演目の注目度にもよるとは思うのですが、一般販売初日の開始時間であれば休日公演の3Aは最前席や通路席以外は取れるかと思います。
3階席の最前列は歌舞伎会先行で完売します。

座席の前後間が非常に狭いので、各ブロック内側の席に座ると出入りの度に通路側の人に気を遣います。
そういう観点から1等席以上になるべく通路寄りを取りたいです。

歌舞伎座 3等A席1列37番
花道がもっと見たくても前のめりは厳禁。
左隣の人が前のめっても見えなくなるくらい繊細な視野。
157センチですが手すりは気になりません。
歌舞伎座 3等A席3列41番
左側が通路なので舞台がよく見えます。
花道は最前列の方が前のめりにならなければ見えたはず
(見えなかった)
歌舞伎座 3等A席6列14番
花道はかろうじて前の方の頭の間から見えます。
舞台を見る分には特段問題ないです。

歌舞伎座 3等B席

もっともお安い席ですが会員先行で埋まりがち。
一般販売で買いたい方は買えたらラッキーくらいの心持ちで良いかと。

3等B席7列17番 3階B席の最前列
手すりの圧が強いけど舞台を見るには問題なし。
前方の3階A席の方が前のめりになると花道は見えない。
3等B席7列24番
ほぼ中央ですが17番より花道の見え方が違う。

歌舞伎座 一幕見席(幕見席)

前日12時から、もしくは当日購入出来る席です。
3階B席の一番後ろの席に手すりがあり、その後ろ2列が該当します。


一番うしろの列ですが、視界の確保の観点からは結構快適。
単体で見たい演目があるときはおすすめです。
通し狂言の場合は演目のうちの一部を見ることになります。
「評判が良くて気になるけど既に安い席がない!」というときは
幕見席を複数買えば実質通しで観られます。

どちらの列もある程度は見やすいとは思いますが、強いて言えば
幕見席は1列目の手すりの圧が強いので、2列目の通路寄りを取ります。

幕見席2列19番
1列目には上演開始後に
インバウンドのお客様グループが着席なされた。
幕見席2列44番
花道が前の方の後頭部で隠れてますが
上演中はかろうじて見えてます。

気軽に取れるお席なこともあり、インバウンドのお客様が多く、こう、観劇マナーの正しさを厳格に求める方には向いてないなと最近よく思います。その辺の諦めは必要です。
ま、歌舞伎座の民度もお察しですがね!!!


余談:双眼鏡レンタルについて

幕見席ではレンタル出来ないのでご注意!

双眼鏡をお持ちであれば持参をオススメします。特に3階席。
なお歌舞伎座では1階の総合受付でレンタルすることが可能です。
レンタル時に現金5,500円を支払い、返却時に5,000円が戻ってきました。
支払方法の確認はしていないのですが、
返金の都合上、現金オンリーかと思われますので要注意です。
※幕見席は受付が異なるため双眼鏡をレンタルすることが出来ません。
でも双眼鏡が一番必要なのは幕見席なのですがね!

商品ページを見ると、定価は20,000円以上するらしい。
歌舞伎座の売店でも3,000円ほどで双眼鏡は売っていますが、
お試しを兼ねてレンタルが良いかと思います。お高いだけある。


新橋演舞場

歌舞伎座よりも舞台幅が狭い気がするけど気のせいかもしれない。
座席の構成はほぼ同じだと思っている。

新橋演舞場 1等席1階

やはり歌舞伎座同様に1階席の傾斜は緩やか。
ブロックの中央はどうしても埋もれる。
通路席が取れるなら取りたい。取れないなら3階を取りたい。

演舞場1階席6列6番
とうかぶは花道演出多くてアトラクションに近かった。
花道上での写真撮影時間もあったのでホクホクでした。
演舞場 1等席1階7列12番
花道隣のブロックなので迫力満点。
役者が客席で演技する
『客席降り(客降り)』のある通路席はお得感がある。

新橋演舞場 1等2階席

演舞場2階左43番
花道なんてなかった。
花道モニターあるけど画質はお察し。
新作歌舞伎刀剣乱舞
写真撮影可能時間にて。
とうかぶは2階席3階席にも時間遡行軍の客席降りがあります。
演舞場1等席2階最前列
見切れてるけど花道見えます。
私と同じ身長(157センチ)の方は手すりは気になりません。

その他劇場

歌舞伎以外の劇場も気が向いたら追加します。
(Gロや四季劇場、明治座くらいしか撮れないけど!)

浅草公会堂 1階5列16番
6列目くらいまで傾斜皆無なので舞台中央はお察し。
浅草公会堂 1階9列28番
前の方が前のめりをしなければ舞台全体が見えます。
南座 1等席1階11列11番
ポッキーの日みたいな座席。
南座もびっくりするくらい傾斜が緩やか。
大阪松竹座 2階3列22番
OSK歌劇団を観に遠征しました。
宝塚よりも男性のお客様が多い。

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