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小説 俺の勤め先が人殺しなわけがない! 第4話

この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。 「Sは中核派そのものだ」 北領不動産代表取締役会長の小石清司は言った。 しかし、S氏は中核派系労組の組合員であると同時に、民青同盟員であり、立憲民主党衆議院議員の後援会、日本維新の会の党員、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の賛同会員、幸福の科学の三帰信者、顕正会の会員、そして入信から十年近いイスラーム教徒である。これ程の遍歴を持つ人間が素直に中核派のイデオロギーに洗脳されるはずがない。その点だけを見ても、小

    • 小説 俺の勤め先が人殺しなわけがない! 第3話

      覚醒剤は話を続けた。 「世界は二つの要素で成り立っている。例えば、善と悪、陰と陽、男と女。それらと同じように、会社は『株主』や『役員』、『管理職』、『従業員』ではなく、『資本家』と『労働者』、つまり『敵』と『味方』の二つで成り立っている。 ところが、日共が悪質なのは、中小企業経営者が労働者とともに支配階級に虐げられた存在であり、労使協調によって大企業優先の政治を転換すべきだと訴えている点にある。そして、しんぶん赤旗しか読まない党員は無邪気にそのプロパガンダを信じ込んでいる。

      • 小説 俺の勤め先が人殺しなわけがない! 第2話

        この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。 画家の大麻は覚醒剤が語る物語に耳を傾けていた。 「それは実話なのか?」 「もちろんだ」 覚醒剤は答えた。 「俺も日共党員だけど、党が警察と組むなんて信じられないな」 「日共の兵本達吉を覚えてるか?彼は国会議員秘書でありながら、公安警察と内通していて、その後日共中央に除名された。いつの時代も党内の右派分子は裏で悪巧みしてるもんだよ」 「そうだったのか…」 大麻は感情を押し殺したような声でそう言ったが、その声には

        • 小説 俺の勤め先が人殺しなわけがない! 第1話

          この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。 当小説は、昨年8月に日木共産党(以下、日共)のフロント企業である札幌市の北領不動産有限会社が日共、北海道警察(以下、道警)と結託して従業員S氏を殺害しようとした事件を取り上げます。道警が破壊活動防止法に基づく調査対象団体である日共と手を組んだ事実自体衝撃的ではありますが、実はこの動きは日共内部の右派分子を支援する道警の秘密工作であり、この事実を公表することは日共の革命政党としての組織防衛にも役立つものだと考え

        小説 俺の勤め先が人殺しなわけがない! 第4話