ドラマ『正直不動産』の“モデル”になった男に聞いた。絶対NGな不動産営業の見分け方

コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、家というものを見つめ直す人が増えたという。 「それに伴い、住み替えニーズが高まっています」と、話すのは「誠不動産」代表の鈴木 誠さんだ。 鈴木さんはなんと、次回の放送で最終回を迎える山下智久主演のNHKドラマ『正直不動産』の“モデル”になった人物。

鈴木さん曰く「いやいや、モデルになったというわけではなく、取材協力者として関わらせて頂いたまでです」とのことだが、漫画の帯にもバッチリ登場している。

『正直不動産』は、山P扮する悪徳不動産営業の永瀬が、ある日突然嘘がつけなくなり、正直さをウリに契約をしていくというストーリーで、不動産業者の裏側を知ることができると話題なのだが……。実際に、永瀬のような悪徳営業はいるのだろうか。 「ものすごく悪徳な不動産会社は少ないと思いますが、契約さえ取れれば、嘘をついてもなんでもOK! と思っている営業マンは多いですね。僕も昔はそうでしたから(笑)。半分ぐらいはそういうスタンスだと思いますよ」と鈴木さん。

鈴木誠●1977年生まれ。自衛官、アパレル店員、不動産営業などさまざまな職を経験した後、完全紹介制の「誠不動産」を立ち上げる。著書に『奇跡の不動産屋が教える幸運が舞い込む部屋探しの秘密』(朝日新聞出版)。

そこで今回は、悪徳営業に引っかからないために知っておきたいポイントを鈴木さんに教えてもらった。 悪徳不動産営業を見分けるための7カ条! 1. 問い合わせへのレスポンスが遅い 2. 「内見予定の物件、他の方で決まっちゃいました」と店舗来訪時に言われる 3. 「とりあえず」を連発する 4. リクエストと違う物件を勧めてくる 5. 服装に清潔感がない 6. 「日当たりの良さ」など、分かりやすいことばかりを謳う 7. 内見時に換気をしない

問い合わせの段階から不動産営業へのチェックを怠るな!

問い合わせの段階から不動産営業へのチェックを怠るな!

――「嘘つきな不動産営業が半分ほど」という前述の話にすでにビックリしています。 ノルマがあったり、歩合制で契約を取らないと給料が下がってしまうとなると、無理やりでも決めてしまえ、と考えがちなんですよね。 ――どうやったら、良い不動産営業を見つけることができるのでしょうか? まず、今はネットで問い合わせをすることが多いと思うのですが、レスポンスが遅い営業マンに任せるのは辞めたほうがいいですね。 最近は物件もスピード勝負なので、レスポンスが遅いと、この物件に申し込みたいというときに対応が遅れて、住めなくなる可能性があります。 僕の感覚では返事まで2~3時間でも遅いのですが、半日以上かかるようだったら要注意です。 ――なるほど。スタートから肝心なんですね。 そうです。問い合わせへの返事が来たら、次は不動産会社の店舗を訪れるのが基本の流れですが、店舗の清潔さも要チェックです。 雨が降っていないのに傘立てが出ていたり、エントランスが汚かったり、カウンターの上が散らかっているようなところは避けたほうがいいでしょう。なかには書類が散らばっていて、個人情報が全開になっているようなところもありますから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?