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真冬に行ったアホも勧めたいウラジオストク


社会人になってから、長期休みのたびに旅行に行ってしまうスナフキンのような心を持ってる私も、2020年1月1日以降、日本を出ることができていない。


この世界が2020年を迎えたとき、私はロシアのウラジオストクにいた。

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私は何を思ったのか、真冬の年末年始にロシアにいたのだ。


これは結果論だが、このあと世界に待ち受けていた運命を考えれば、行きたいと思った場所があればすぐ計画してみるという思考は天才だったかもしれない。


ウラジオストクという都市は、人口で比較すると、ざっくり鹿児島市や静岡市くらいの規模感で普通にロシアの地方都市なのだが、


日本から一番近いヨーロッパと呼ばれている。

その距離、東京から飛行機で2時間半!

沖縄に行くのといい勝負でヨーロッパにいる気分を味わえる。

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こういう建物に囲まれると、海外きた〜!😍ってなるからほんと好き。(キリル文字うつってると現地感増してさらに好き)


というわけで勝手にウラジオストクを語っていく。


まずはロシア料理がおいしいってことを伝えたい。

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左がカツレツ。日本のカツと比べると衣おとなしめな感じだけど、おいしい!

真ん中がボルシチ。個人的ロシア料理選手権優勝。スープがおいしいし、あと牛肉がよき。

右がビーフストロガノフ。日本だとハッシュドビーフに近いものを一般的に指すけど、ロシアではホワイトソースっぽいのが多い。ちなみに、必ずしも牛肉ではなく、食べ合わせもこれみたいにポテトだったりする。


とはいえマッシュポテトにホワイトソースかけるのはおいしいに決まってる。おいしかった。

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これはペリメニという水餃子的なもの。

このペリメニは中にチーズがはいっていて、ざっくり言うとチーズ入り水餃子みたいな感じ。はい、おいしいに決まってる。


そしてあまりにもボルシチがおいしすぎて、私は次の日もボルシチを食べた。

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さっきからことあるごとに、小さい小皿に白いクリームがついてくるなあと思うのだが、これ実はサワークリームだ。


これをボルシチに入れると、少しまろやかになって、でもサワークリームの酸味が加わることでちょっとあっさりする。こんな味変をしながら料理を楽しめる。


プリングルスのサワークリーム味よく買うって人はぜひロシア行ってほしい。ロシアはサワークリーム天国だから。


また、ウラジオストクは海沿いの都市なのもあり、サーモンや海老、ホタテ、いかなど海鮮系の料理を出してくれるお店も多い。日本人にはありがたし。

イクラはロシア語でもイクラっていうくらいなので、ロシア料理はたぶん海鮮も馴染みのある料理なはず。

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もうひとつ、ロシアのお隣ジョージア料理を紹介させてほしい。


少し前に、松屋がシュクメルリ定食を期間限定で販売していたとき、ジョージア料理という名前がにわかにホットワードになっていたと思う。他にもおいしいジョージア料理があるので、いくつかあげてみる。

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これはハチャプリと言って、平たく言うとチーズパン。

端っこをちぎり、中に詰まっている熱々のチーズをたっぷりつけて食べる。

(チーズナンとかピザとか好きな人に絶対ささる料理。)

おいしかったけど胃がきつすぎたので、持ち帰って朝ごはんにしたけどだいぶハードな朝だった。


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こちらはヒンカリというでかい水餃子。

はじにうつっているグラスの直径と大差ないことからもわかるかと思うが、一般的な水餃子の2-3倍はある。


スタンダードな中身は肉だが、他にも海老、マッシュルーム、ポテト、チーズなどなど、味のバリエーションが豊富。

このお店はカルボナーラ味、トムヤム味なんかもあって、日本人がカレーパンや焼きそばパンを編み出した思考とたぶん同じ。(?)



シュクメルリもそうだけど、全体的に味付けが濃いものも多くて、ジョージア料理は比較的ジャンクなもの好きな人にぶっささると思う(伝われ)


ということでずっと飯テロばかりだったので、そろそろ違う魅力を。

ウラジオストクにはなんと、かのマリインスキー劇場があり、私もそこでバレエを観た。


高校生まで13年バレエをやっていて、今も趣味でレッスンしている私にとっては本当に憧れだった。


例えるなら、サッカー好きが一度はスペインやイタリアのスタジアムで試合を観たい、とか、野球好きが一度は現地のスタジアムでメジャーリーグの試合が観たいと思うのと同じような感覚に近い。

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劇場も小道具も衣装も舞台装置も(もちろん生オケ付)、全てが豪華だった。本当に現地のバレエ観られて良かった。

日本で海外バレエ団の公演を観ようとすれば諭吉は覚悟しないといけないのに、なんと、今回のチケット代は1階席の7列目のど真ん中とかで、2000円ほど。


神としか言いようがない。



ざっくり言うと、メジャーリーグの試合でバックネット裏5列目あたりが、2000円足らずしないみたいな感じだ。はい、神。ってなること間違いない。


しかもそれを日本から飛行機で2時間半程度の場所で観られるという奇跡。

他にもオペラやクラシックコンサートなども上演しているので、そういう分野が好きな人はほんと行くしかない。


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あとは、ロシアにありがちな玉ねぎ型の建物(ロシア正教の教会)も点在していて、充分に異国情緒を感じられる。


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駅前にはレーニン像があった。


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マトリョーシカもたくさん売っていた。


ただ、ウラジオストクには世界遺産とかはないので、そういう有名な場所とか世界的に凄いものを観ることを海外旅行に求めてる人は、物足りなさがあるかもしれない。


でも、日本から2時間半でこんなにヨーロッパ系の異国情緒を感じられる場所なんてそうそうないので、個人的にはめっちゃおすすめ。

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強いて言うなら、市内の移動は徒歩かタクシーかバスなので、数km以上ホテルから離れた場所に行きたいときにタクシーが捕まらないとつらい点。(電車はシベリア鉄道くらい…)

基本的にはアプリから簡単に配車できるが、夜遅くなったり大晦日や元日などそもそも休んでる人が多い日はなかなか捕まらないのでそこは注意した方がいいかも。


ヨーロッパ行きたいけどあまり1週間とかは休めない人、体力なくなってくる年代、ヨーロッパで盛んな芸術に気軽に触れたい人に最適な観光地👏

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ちなみに、めちゃくちゃディープな場所に行かなければ、英語は通じるし、ロシア本土と比べてビザが簡単にとれる。(ビザを忘れると強制送還されるとかされないとか…)


というわけで、普通にもう一度行きたい場所であり、おすすめの場所だ。


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最後に、どうでもいいけど日本語の誤訳メニュー。(大人数用って言いたかったっぽい)

外国で日本語の誤訳見つけるの地味にたのC✌️

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