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保育士時代の話。年収1000万円保育士は必要:自己紹介

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだら、どうなるか誰にも分からない。


今回は僕の過去の話

年収1000万円保育士が必要

25歳くらいの時、保育士になろうと思った時のテーマが、年収1000万円保育士だった。
やっぱり30代で年収1000万円くらい目指せないと、本当に優秀な人は集まらないと思う。
市町村に1人くらいは、幼児教育全体を見て、未来に向けて戦略を立てたり、外部との連携、ロビー活動をしていく人が必要だと思う。

福祉業界は労働者数は日本の業界の中でも多いのに、政治的な力が弱いから給料が安い。IT投資も教育も遅れていて、生産性も低い。

保育士で年収1000万円?そんなの無理。給料安いのは当たり前、子どものために頑張っている。子どもの世界に政治の話は持ち込まないでほしい。
と思うかもしれないが、そんな人ばかりが集まっているので、大変になるだけで、給料が上がるわけがない。

金儲けの好きな保育士に出会ったことがない。
(お金の好きな保育士はいる)

だからこそ、ありえないくらい、業務に無駄が多く、全てが古い。

逆に言えば、いくらでもビジネスチャンスが転がっている。

園長は園長でいてもいいけど、その上に全体を管理できる経営者が必要。


ベンチャーと協業して商品開発がしたい

学校を卒業して、保育士になったら、ベンチャーと協力して、商品開発したいと思っていた。ちょうどスマホが普及し始めたころだった。

連絡帳の代わりのアプリ、健康診断用のソフト、睡眠時の見守りカメラ、GPS入りのキーホルダー、保育計画用ソフト、画用紙加工サービス・・・
いくらでもデジタル化もできるし、機械化もできる。

保育園で撮った写真や、作った作品、健康測定のデータなどを保存するアプリを作れば、すごいことが起こる。

保育園の半分に採用されれば、毎年生まれる子の半分の親に強制的にアプリを入れさせることができる。
しかも、子どもの写真が保存されているので、スマホを変えようとも、子どもが大きくなろうとも、一生使い続けられるアプリが作れる。

ビジネス側は、こんなアイデアや話はいくらでも出来るけど、そういう人たちは、保育園の中身なんて知ることがない。
自分の子どもの関係で、保育園の先生と話しても、全くかみ合わないと思う。

そんな中、そういう話が分かる保育士がいたらどうだろうか?

高専卒の保育士なんて、日本中探しても居ないかもしれない。
大学の理系出身の保育士まで広げても、ほとんどいないと思う。

チャンスはあると思った。

それよりもやりたいことが有る。そして、保育業界の現実。

そうは言っても、「自分で保育園を作りたい」の方が大きくて、そのために数年経験として保育園で働こうと思っていた。
その時に、ただ保育士をするだけでは、つまらないので、そういう事ができないかと思っていた。

実際は、落ちるつもりで受けた公立保育園に正職で受かったので、お金を稼ぐことが難しく、
周りの話の通じなさのレベルが想像の100倍くらい大きかった。

例えば働いていた所とは違うおばさん保育士の先生との会話
元園長「非正規の職員は良くない、みんな正規にしたい」
僕「お金稼げば出来ます」
元園長「私はお金の話はしたくない」
僕「非正規の問題は単純にお金の問題ですよね?」
元園長「保育でお金儲けなんてしたくない」

公立保育園で園長を長く経験して、学校の先生になって、新しく建てる保育園の園長になるような、そのくらいの人でも、お金の話になると、このレベルの会話しかできない。(保育士としても、人としてもすごい)

就職先の保育園も、園長はバカではない。しかし、お金とか効率化とかの話になると、全く話にならない。

半年しか働かなかったが、半年で出来たことと言えば、翌年からの行事を減らしたことくらい。それも、僕が退職するまでは分からず、翌年からそうなったと他の人から聞いた。

実現のためには、園長が「来年から減らそう」というだけでいい。行事は教育委員会の許可もいらないし、保育指針や教育指導要領とかに書いてあるわけでもない。

一番簡単に変えられて、誰にもデメリットがなく、文句も言われず、業務の改善に効果があるものを1つ変えるのに、半年間かかる。
変える事にエネルギーを使うより、新しく作ることにエネルギーを使いたい。

何十人か保育士がいる保育園に男性1人。中途で入って給料は半分、元々長く勤めるつもりもない。それだけの条件が揃って、やっと園長とまともにやりあえる。(同じ条件でもたぶん、誰も何も言えない)
そんな環境の中で何十年もやって園長になったら、若い人に何かを言われても聞かない。


山奥で小さい学校を作るのにかかった時間は1年。

僕は変える事にエネルギーを使ったけど、全国の何十万人という保育士は我慢することに全エネルギーを使っている。

民間企業なら自滅して市場から退場するけど、子どもが最初に関わる親以外の大人は、我慢する姿より、自由にやりたいことをやっている姿を見せたい。


学校の話はまた書きます。登録とスキをお願いします。


84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ


自己紹介関係の話


#仕事での気づき

登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。

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