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入社1日目の新人に、内定を出すか決めてもらおうと思う#19:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだらどうなるか、誰にも分からない。


今回はリアルタイムな話。

先週、一人の内定者が決まった。今回だけAさんとする。
すぐ辞められると恥ずかしいので、ここに書くのは数か月経ってからにしようと思ったけど、匿名だし、面白いから書いていく。

Aさんは9月から働くことになっている。

それとは別に、今日、もう一人、求人の応募があった。今回だけBさんとする。
応募と言っても、まずは工場見学希望なので、可能性は低い気がしている。

工場見学の日程調整で台風を避けて月末にしたが、家に帰って天気予報を見ると、速度が遅く、経路もずれ、今週は台風が読めないので9月2日にした。


9月1日が日曜日なので、Aさんは2日からくる。

Bさんの工場見学の希望日も9月2日。

これも台風に導かれた運命。もし、Bさんが本格的に求人に応募してきたら、Aさんの意見を尊重しようと思う。

2人とも就職し、長く働くことになったら、十年単位で一緒にいることになるかもしれない。2人の相性が悪ければ、お互いに仕事が楽しくない。

たまたま、先にAさんが決まっている。入社1日目の人に人生を左右されるBさんも可哀そうだけど、知らなければ問題ない。


どちらにしても、僕は人を見る目がない。社長もそんなにあると思えない。
2人とも若者に「働きたいです」と言われれば、断れない。

それなら、長く一緒に働くことになる可能性の高いAさんが決めてもそんなに問題がない気がする。


84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ↓

”僕”の自己紹介↓


登場人物

登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。

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