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真剣に会社の未来を考えるタイミング#32:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだらどうなるか、誰にも分からない。


リアルタイム情報。
そんなに毎日イベントが起こるわけではないので、イベントが有った日には更新しなければ、ネタが尽きる。


今月、2人目の入社が決まる。


昨日見学に来た、好青年の入社が決まった。

待望の経験者。他の仕事をしていたけど、もう一度モノ作りの仕事がしたくて来た。今の仕事を聞くと、体力も根性も半端ない。

もちろん、何らかの理由ですぐ辞めてしまうかもしれないが、長く働いてくれそうな感触。


社長が死んで、会社がなくなっても誰も困らなかった。

今までは、孫くんが継いでくれたら面白い。

継ぎたくないなら、無くなっても構わなかった。

社長が100%株主で、創業社長。
僕以外の従業員は、孫くんを除いて、みんな定年を超えた年齢。

僕は、今より条件の良いところに転職するのは簡単。
仕事や人間関係が楽なのと、未来が読めなさ過ぎて面白いから、安い給料で働いているだけ。

みんな会社がなくなったところで困らない。

親族も、社長が大きな病気をしたときに、相続放棄しようと話し合いをしていたくらいなので、ある程度覚悟はできている。


取引先のことまで考えだすときりがないが、そこは、入社3年にも満たない平社員が考えることでもない。

人の死を待ち望むわけではないが、84歳で基礎疾患もある人間が、あと10年元気でいる可能性は低い。少なくとも仕事はできなくなる。

ということは、必然的に訪れる、カオスな状況。

ある日突然、このnoteが止まったら、その時かもしれない。
noteの更新どころじゃない状況。


続けることを考えないといけない

今までは、このシリーズのタイトル通り、社長が死んだら終わる会社だった。(孫くんがやる気を出せば、続くかもしれないが)


ただ、新入社員が入ってくると、真面目に社長の死んだ時の事を考えなくてはいけなくなる。

もちろん、工場見学に来た時に、現状をありのまま伝え、孫くんが会社に来ていないことも、社長が死んだらどうなるかわからない事も伝えている。
社長自身も面接の時に言っているぽい。

全部伝えて、それで入社したんだから、こっちに責任がないと言えばないけれど、僕が作った求人票やホームページを見て申し込んでくれている。

僕が何もしていなければ、この会社に入る可能性は極めて低かった2人。


あたりまえだけど、2人とも会社の存続や発展を望んでいる。

(もっといい条件の仕事がいくらでもある中、お金よりも、社長が死んだらこの会社どうなるか分らんから面白い。と思って働いている人は、日本中探してもほとんどいないだろう)

1人は自分よりも10歳以上若い。この会社が無くなっても仕事に困ることはないだろうけど、社長が死んだ後の会社のカオスな状況を楽しみにしている気持ちよりも、真面目に会社を残す方法を考えていかないとと思う。


何度も言う、僕は、親族でも何でもない、入社3年目の平社員。

遺産相続が絡む問題で、本来なら、そんなことを考える立場でも、口を出す立場でも何でもない。

孫くんがやる気になるか、自分が動かなければ、数年以内に会社はなくなる。

動かず待ってても状況は変わらない。



84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ ↓

”僕”の自己紹介 ↓


登場人物

登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。
インターン生たち:商品の販売をお願いした、就活に悩む学生たち。


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