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日本人はサッカーが苦手

日本のサッカーが強くないのはなぜなのでしょう。

バスケットもサッカーと同様で、決して”常勝”国ではなく、あまり強くないイメージです。
しかし、野球は世界の中でも日本は強い国なのではないでしょうか。

野球のことは詳しくないので素人の考えになりますが、野球は攻撃と守備が比較的明確に区別されていて、ひとつづつのアクションも独立したものが連続に集合して成り立つスポーツで、サッカーやバスケットは、攻守の区別がなく同時進行している複数のアクションを選択して組み合わせるスポーツと考えます。

日本人は、秩序が保たれている状況で、一つの問題に対して一生懸命に取り組み、誠実な回答(=模範解答)を導き出すのは得意で、想定内の出来事に対しては得意です。
しかし、同時進行で複数の物事に取り組むことも、想定外の答えを出すこと、想定外の事象に対応することも不得意です。
さらに、リスクがない状態で選択することに慣れていません。

なので、攻撃と守備が明確に分かれていない(=秩序が保たれていない)状況で、複数の選択肢を作り出すことも、選択をすることもうまくできないのです。

日本のサッカーに対して”日本人は技術は高く、よく走る”と言われるのは、個人としては、ひとつづつのアクションは一生懸命することの評価で、昨今日本のサッカーレベルが向上している部分だと思います。
けれど、チームとしては、(一生懸命だったとしても)アクションは孤立してしまい、統率されておらず、強くなれないままなのだと思います。
監督批判や戦術がないとか言われるのも同じ理由からだと思います。

サッカーにおいては、独立している充実したアクションではなく、組み合わせることを前提とした柔軟で有効なアクションを複数作り出せるほうがゴールに近づけると思います。

指導者においては、遊び心を持った柔軟なアイデアをたくさん生み出せる選手の育成を目指しましょう。
保護者の皆様は、子どもが考える機会を妨げず、アイデアを披露するシーンをたくさん作ってあげてください。



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