今の京大生の就活事情の考察

青リンゴ羊です。
現在、京都大学を1年間休学し、大学での友人と共同創業という形で会社を立ち上げ、人材領域の事業を行っています。
自分の頭の中を整理する目的と備忘録的な目的でnoteを書こうと思います。
特定の題材について話すわけではなく、日々生活している中で思ったことや感じたことを書き綴ろうと思います。

※これは現在京大生の就活を支援したり、京大生の友人と就活を話したり、企業様の採用をお手伝いさせていただいたりする中で感じたことをまとめた一個人の意見になります。


昨今の就活市場の変化

昨今の就活市場における変化は大きく分けて以下があると思います。

  1. リクナビ、マイナビの効果の低下

  2. 就活エージェントの勃興

  3. 情報不足/情報過多による就活生の不安

まず一つ目のリクナビ、マイナビの効果の低下ですが、今までメインの広告媒体として業界を牛耳っていたリクナビ、マイナビの効果が疑われ始めています。(企業の採用担当者とお話ししていて結構聞きます)
リクナビ、マイナビでは「企業がそこにたくさんあるから」というのが最大のメリットとしてあります。
しかし、今では動画メディア、WantedlyやOpenWorkなど採用に特化したメディアなどで会社のリアルを開示してくれるものが増えました。
それに加え、売り手市場でもあるので、とりあえず一括エントリーというわけではなく本当に自分がやりたいことに沿った企業に厳選して選ぶという流れも増えています。
そういう大きな流れもあってリクナビ・マイナビの媒体としての効果が薄れているということを耳にします。

次に二つ目の就活エージェントの勃興ですが、本当に多くのエージェントがあるなあと業界に入ってみて感じています。世の中の流れとして人手不足になり人材が貴重になると当然のように就活エージェントが勃興します。
周りの京大生も一度は就活エージェントのお世話になったことがあるという人がほとんどなので、その流れは顕著に感じます。

三つ目に情報不足/情報過多による就活生の不安ですが、不足と過多は真逆の意味なのでどういうこと?と思われたと思います。
厳密にいうと、広告をたくさん打てるような予算を持った企業の情報がありあまり、逆に予算のない企業の情報はほとんど出回っていないという問題が生じているということです。
つまり、学生の就活時に第一想起が集まるような企業に応募が集中し、それ以外の会社は少ない予算の中、採用に悪戦苦闘しているという状況なのです。
日本の95%は中小企業です。これらの企業の情報が出回らず人材の偏りが生まれるのは日本にとって大きな損失になるでしょう。
個人の感情が入ってしまいましたが、こんな状況が生じています。

京大生の就活における価値観の変化

この市場変化を受けて京大生の就活はどのように変わっているのでしょうか?
結論としては、「現段階ではそこまで明確には変わっていない」というものになります。
要因としては色々あると思いますが、一番大きいのは感情の部分だと思います。
世間体や社会的地位の部分を重視する学生はやはり多いです。
就活エージェントでの影響を受けて少しずつベンチャー思考、脱大手志向の学生は増えていると思いますが、やはりボリューム層は大企業です。

京大に来ているくらいなので今までの人生でも一定程度の成功体験があるのでこの成功ルートを降りるのを躊躇っているのだと思います。
過去の人を見ても京大生の期待値はそんなに低くないので、ベンチャー等を考慮した上でも大企業の方がいいよねと考える人も多いです。
各人が様々な比較選択をした末の決断であれば、この現状は特に問題ないと思います。それぞれが働きたいと思う企業に行けているので。

しかしその比較検討をしないまま、脳死で大企業を選んでしまうのは日本全体として良くないと思います。
僕たちはその比較検討の一翼を担えればということで人材領域での事業を今行っています。

実現のために

では上記で描いたことを日本全体で実現するにはどうしたらいいのでしょうか?
アプローチの方法としてはいくつかありますが今のところ考えていることとしては以下の二つになります。

  1. 適切な情報提供

  2. 人材適合性の精緻化

適切な情報提供ですが、今は資本を持っているところが圧倒的に強いという形になっています。そうではなく、各人材の特徴に合わせて適切な企業がリコメンドされる、そしてそれを学生が納得いく形で提供される、そういった機能を持ったものが必要になってくると思います。

次に人材適合性の精緻化ですが、今明確にどんな人材が必要なのか言語化できている企業は少ないと思います。
まずその言語化を今働いている社員のデータから算出する。
その上で、母集団形成の段階で一定程度自分たちに合う学生が存在するプラットフォームのようなものがあれば解決できる問題が増えていくんじゃないかと思っています。

具体的に解決する手法は今思考段階ですが将来的にはこの実現をしていきたいと考えています。
人材がより良い企業選択を行うことで日本はよくなっていくと思っているのでこの考えを実現していきます。


最後に

めちゃくちゃ宣伝になりますが、京大生を採用したいという企業様いらっしゃったらぜひご連絡ください。
長期インターン、新卒、採用イベントなど人材領域の事業を多数行っておりますのでもしかしたら力になれるかもしれません。

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