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「性の話は恥ずかしい」の壁を超える。〜ulalaがYouTubeをはじめた理由〜

代表のulalaはYouTuberとしても活躍しています。(チャンネルはこちら)今日はそんな彼女がYouTubeを始めたきっかけについてご紹介します!

1.「恥ずかしいことじゃない」「話してもよいこと」と感じてほしい

性について話づらいのは、私達が幼いころから性について学んだり友達や家族と話す機会がすくなく、話すことに慣れていないといのが大きな理由の一つだと思っています。
また、「性=エロ」という捉え方をされやすいこの社会では、性の話をすることは「恥ずかしいこと」思われがちです。
そうなると、周りが話さないから自分も話さない、話せない。よくある話だと思います。
このような社会の雰囲気は「性について疑問が浮かんでも聞くことができない」「悩んでいても一人で抱え込むしかない」という状況を作ってしまいます。

しかし、自分の周りの誰かが性についてオープンに話していたらどうでしょう。少なからず「あの人が話しているから僕/私も話していいかもしれない」となるかもしれません。実際私自身がそうでした。

高校の時に性被害を経験し、性のついてとてもネガティブになっていた時期がありましたが、大学に上がって出来た友人が性の話をとてもオープンに話す子で、私も段々性や恋愛の話をしたり悩みを相談するのができるようになっていきました。性の事に対するイメージも段々ポジティブに変わっていったことも大きな変化です。

だから私もこの友人のように、YouTubeという媒体を通して「うららが話してるから僕/私も話せるかも」と思って貰える存在になれたらいいなと思ったんです。
そして、自分が話さないのに「オープンに話そう」なんて説得力もあまりないかな、とも思いました(汗)

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2.この先傷つく「誰か」を減らしたり、少しでも生きやすくなる人が増えてほしい

私がこれまで生きてきた中で、「実体験」というものほど説得力のあるものはないと思ってきました。色んなデータを集めて話すことも、もちろん説得力はありますが、特に若者にとってはあまり響かないのかなと思っています。

性教育がそもそもあまりされていない日本で「コンドームつけないと性病になる可能性があります!」って10回聞いてもなんだか実感がないと思うんです。だけど「性病になりました。みんな気を付けてね。」っていう経験を1回聞いたらなんか危機感あるな、って思いました。(あくまで私の感覚ですが。。。)

だから私は性被害のこと、性病の事、避妊に失敗したことなど、実体験を話しているんです。そして、体験談にプラスして、必要な性の知識も一緒に説明したりしています。
正直、発信を始める前は「これ話したらどう思われるんだろう」とかも思ってましたが、そうやって私が話している姿を動画で見ることによって身近に感じてもらい、より多くの人が自分事としてとらえ自身の心身を守る行動につなげていってくれたら嬉しいなと思っています。

3.失敗で自分を責める必要はない

これは特に性の話ではありがちですが、相手からの性行為の誘いを断れなかったり、避妊に失敗してしまったり、「失敗」で自分を責める人はものすごく多くいると思います。

だけど、その失敗は適切な知識を教えてもらっていない「無知」からくる
仕方のないことでもあったりします。
だから私は「失敗はしょうがない。次の失敗がないように今からでも知識をつけよう」というメッセージを届けたいんです。


だって、教えてもらっていないのに失敗したら責められたり、軽蔑されたり、自分一人で抱え込むなんて理不尽な話だと思いませんか?

例えば、妊娠中絶の話があります。若者の妊娠や中絶はとても頻繁に「無責任」「安易だ」と言われる。口で言われなくてもその雰囲気があります。
これは命の話も関わってきますし、「失敗」という簡単な言葉では片づけられないかもしれません。

だけど、果たして誰が、その妊娠をした・させた若者にどうしたら妊娠を防げるか(避妊)、どうしたら妊娠するか(性交)、嫌だったら断ってもいい(性的同意)、中絶も幸せに生きるための選択肢である(リプロダクティブヘルス)などの知識を与えてあげたのか
きっと誰からも教えてもらっていなのではないか、と思います。

だから不用意に自分をせめて苦しまなくてもいいって私は思います。
その失敗体験だけで十分傷ついているし学んでいるのだから。

4.女性という自分の立場だから、異性への理解をサポートしたい

わからない相手を責めるのは違う。
わからないから伝えないと。

私は高校生で性被害を経験した後、
「男はみんな世界からいなくなればいいのに」
「なんで男は理解できないんだ?」

など、本当に排除的(?)なことを思っていました。
そんな気持ちなるのはその時のことを考えても若かったし当たり前だなと思うのですが、時がたち、そうやって考えていても相互理解って変わらないなって思ったんです。

傷ついた経験がある以上、異性に歩み寄るのには時間が必要でしたが、
お互い(今回は男女)のことを伝え合えば自分のように傷つく人も減るし、
もっとハッピーな人間関係を築ける人が増えるかもしれないと思いました。
だから、生理や性行為のことなど”女性という立場で男性知ってほしいこと”をちゃんと言葉にして行こうと思ってんです。


【編集後記】料理・子育て・ハウツー、、、わからないことや知りたいこと、今ではあらゆる分野についてYouTubeで知れるようになりました。私自身も時間があれば自然にYouTubeをタップしているくらい、日常です。だからこそそんな場で性についての知識や実体験をカジュアルに知れることは、本当にありがたく、未来の子供たちにとっても大切なことだと感じます。これからもulalaの発信が楽しみです。(by CWOひえちゃん

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