別れ🫂

椿のコーヒーカップが一個だけあって、欲しいと思ったが、
今日出がけに劇団員になって初めてのお稽古場での誕生日お祝いでいただけたプレゼントのマグカップ(ガラス、二重)を砂になる勢いで割ってしまった。ので、なんだか、やめておくことにした。


手から離れた瞬間、いつかこうなる気がした、というのと
自分ではきっと捨てることもないし、使える間ずっと持っているのだろうと思ったから、これでいい、という気持ちと
あまりに潔くいったので
何かを代わってくれたのかもしれないというスッキリした気持ちと
サラサラの砂みたいになったり、あまりに大きく鋭利だったりして、
ドラマで主人公近辺の人が握ったりして血を流して印象的なシーンになりそうなくらいだなとか
効果音などで聴こえてくるまんまの割れる音って、こんなにも粉々になるんですね、やべーなとか
シンプルなことを色々思いながら、
本当はコーヒーをいれて少し息をつこうと思ったのに
倍以上の時間掃除して片付けることとなったアイロニカルを感じるなどした。


椿のマグカップも
帰り道に思い返すくらいには、結構ひと目で好きになったみたいだったけど
なんだかもう1セットないとなと思うちゃんとした(同じ柄のお皿もあったから余計にかなあ)
ものだったから

なんだか手が伸びなかった

正確には、手を伸ばしてひと眺めシゲシゲとしたんだけど
一緒に帰ろうとまでは、ならなかった...


あのマグカップと私は、どうなることやら。


割れたガラスのカップは、
ありがたいですね、ここまで支えてもらって。

今朝は親知らずを思いながら
「あんた、気づかなかっただけで、あの舞台のあの瞬間も、この時期も、あんたここにいたんだね。一緒に過ごしてたんだね。」
と思って、
抜かずに残せたらよかったのに、と、思った。

親知らずと付き合うのはあと1ヶ月を切っている。
今のうちにたくさん役立てておこうとそちらで食べ物をよく噛んだり
この触れてくる違和感がそのうちいなくなって
そしていつかあったことを忘れる未来のことも、想像している。


明日は劇団のイベント。

なんだかなあ、このタイミングなんだねえ。

ありがとうねえ、二年間。発表前も含めたら、三年。

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