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「今がチャンス」=「今だけがチャンス」 『今がチャンスは見送る法則』#20

『時間最短化、成果最大化の法則』 45の思考のインストールの行動実験中! day20
今回は、逆張りで仕事が10倍楽しくなる「今がチャンス」は見送る法則!!

 今日は、毎週恒例になってきた土曜の朝7時からの週次PDCAの会を実施。参加されている方の熱量や行動量が高く、毎回刺激になって、健全な焦り(-_-;)を頂戴してます。また、副次的な効果として金曜日の晩に飲み過ぎることも減りました笑
その後、その会に参加されている関西在住の方とWEBミーティングをしていました。

その方は、中小企業向けのコンサルティング業界の中でトップに入る会社に新卒で入社され、令和の時代ではあり得ないだろう経験を積まれ、その後、大手監査法人でコンサルティングをされている優秀な方です。

私のいる業界と近しいこともあり、共通言語や共通認識があり大変盛り上がりましたが、その中で、コンサルティングの領域として「経営に特化すれば、業界は関係ない」というキーワードが出てきました。

中小企業向けのコンサルや会計業界は、経営に特化するというよりも、業界に特化することがよくあります。あるコンサル会社はターゲットとする業界を絞っていきつつ、時代の流れとともに、旬な業界へ常にシフトし続けて、伸び続けているとのこと。

会計業界で考えてみると、オールマイティ型でいくのか、専門特化型で攻めるのかの2択が話題になりますが、専門特化の場合、業種特化と税目特化に2種類あります。
①業種特化
代表的なのは「医療系特化型」
個人開業医や歯科医師をはじめ、医療法人や医療関連の支援等を行って会計税務のみならず、マーケティングや、専門機器の導入コンサル、内装をはじめとした店舗・オフィスのコンサルティングまで行っている会計事務所もあります。
医療系以外の特化型として「飲食業特化」「美容院特化」「音楽業界特化」「公益法人特化」「パン屋専門」などが挙げられます。また、特化型とまではいかなくても、スポーツ選手、タレントといった芸能系に強みを持っているところもあります。

②税目特化
代表的なのは「相続・資産税専門」
それ以外には「組織再編」「公会計」に特化したり、今の時流である「M&A」に注力しているところもあります。

上記のように特化することで、
・各業界特有の商売を熟知したサービス提供ができるという点での専門性の高さ
・ニッチマーケットだからこそ、業界内の口コミ等で顧客ネットワークが広がり余計な労力とコストをかけなくても新規クライアントを獲得しやすい
といったメリットがあります。

一方で、
狭い業界に特化していく分、経験や知識も業界に限定されるため、汎用性が高くないですし、意外と他の業界の取り組みの方が商売のヒントになることもよくありますので、必ずしも、専門特化が吉と出るとは限りません。
また、業界や狙っている市場が成長期なのか、成熟期なのかで、中長期的に成長し続けらえれるかどうかも左右されます。

『時間最短化、成果最大化の法則』でも、一過性ではなく持続性のあるチャンスを狙っていく必要性が書かれています。

一過性のチャンスではなく、持続的なチャンスを見つけなければならない。

「今がチャンス」とは、厳密にいえば「今だけがチャンス」であり、本物のチャンスではない。
「今がチャンス」と言っている時点で再現性がない。本物の成果を上げ続けるには刹那のチャンスにかける暇はない。

本当に成功したいなら、10年後も20年後も続くビジネスをつくろう。

引用:『時間最短化、成果最大化の法則』

「いい会社」「年輪経営」「かんてんぱぱ」で有名な伊那食品工業さんの、一過性の流行に乗らないエピソードは有名です。

2005年の寒天ブーム。「○○が体にいい」「××で血液をさらさらに」など、テレビや雑誌では様々な食材が取り上げられブームに。2005年には、その白羽の矢が寒天に当たり、「カロリーが低くてダイエットにいい」などと紹介。伊那食品工業は寒天のトップメーカーなので、全国各地から注文が殺到。普通なら、注文が殺到すれば増産しようということになると思いますが、塚越会長は「すべて断ってください。これは一過性の流行です。必ず廃れ、そのあとには必ず嫌なことが起こる。その時に社員を犠牲にしたくない」と明言。

上記のように、一過性よりも持続性を考えると、「この業界や仕事は儲かりそう」「これからはDX分野が伸びそう」といった目先の流行に飛びつくのではなく、「経営」という王道を突き進んでいくことは、変化の激しい時代だからこそ、重要性を帯びてきそうです。王道を歩みながら、専門特化型の事務所と業務提携していきながら、お客様に対応していけば、専門性高く&幅広い分野でお手伝いが可能です。

そういった意味で、私のいる事務所では「人を大切にする経営計画書」「月次決算書」(=「論語」と「算盤」)という経営・財務という業界や時代に関係のない商品を磨き続けています。
おかげ様で、世の中の中小企業からも、必要としていただいており、新規開拓も順調です。

改めて、自分自身もこの2つの分野を、さらに深ぼっていこうと、決意新たにした次第です。
月次決算書からさらに発展していき、ウィークリーマネジメントも商品化できたら楽しそうなので、考えてみようと思います!

【今日の習慣】
目先の流行に流されることなく、王道を歩んでいく

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