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イギリス紳士ビル・ナイの魅力に、ハリポタ俳優たちが挑む映画あれこれ

『Love Actually』と『Harry Potter』シリーズ俳優のCorrelationです。前回からの続きですが、前のを読んでなくても全然OKです。がその前に、前回の記事でちらっと書いた「キングスマン:ファーストエージェント」ですが、マシュー・グッドも出てるじゃないですか〜〜。ダウントニアンとしては、またまたたまりません。『ガーンジー島の読書会の秘密』でのゲイの編集者役もすごく良かった!そしてジョー・ライト監督の『プライドと偏見』で最高にキモいコリンズ牧師を演じたトム・ホランダーも出てますね。しかも一人三役で(笑)。観たい気持ちが高まります!

気を取り直してビル・ナイ♡です。
ビル・ナイには『Harry Potter』シリーズの俳優と共演してる作品がたくさんあるので、各キャスティングのもろもろを。

『Wild Target/ターゲット』
ビル・ナイが紳士な殺し屋のビクター役。ヒロイン・ローズを演じるのはエミリー・ブラント。『The Young Victoria/ヴィクトリア女王 世紀の愛』や『Mary Poppins Returns』でおなじみ。『Harry Potter』俳優はといえば、われらがロン・ウィーズリーのルパート・グリント!トラブルに巻き込まれるドジな若者トニー役を素のように演じています。ビクターの弟子みたいになるのですが、二人のやり取りが面白い!ちなみにビクターを追う殺し屋ヘクターは『BBC Sherlock』のマーティン・フリーマン。マーティンはももちろん『Love Actually』にも出てますよね!ミニで駆け抜けるロンドンの風景もかなり愉しめます。

『The Boat That Rocked/パイレーツ・ロック』
監督は『Love Actually』のリチャード・カーティス。ビル・ナイは海上の海賊ラジオ局オーナー・クエンティン。クエンティンは紳士だけどラジオ局のDJ達ははめちゃくちゃ、ロックンロールな人ばかりで最高。ハリポタでゼノフィリウス・ラブグッド役のリス・エヴァンスもDJで出てます!あのrudeな感じが大好きだわ〜〜。ハリポタのギルデロイ・ロックハート役のケネス・ブラナーはラジオ局を排除しようとするドルマンディ大臣、エマ・トンプソンは主人公カールの母親役でちょっと出てます。『BBC Sherlock』でシャーロックに嫌われる新聞記者役のキャサリン・パーキンソンは唯一の女性乗組員フェリシティ、『プライドと偏見』のメアリー役タルラ・ライリーはカールと絡むマリアン役で出ています。タルラについてはあれこれ書きたいことがあるのでまたの機会に。

『Pride/パレードへようこそ』
このnoteのコラム「イギリス映画♡Correlation」を書こうと思った時に最初に頭に浮かんだのがこの映画でした。ウェールズの炭鉱閉鎖に抗議する炭鉱労働者をサポートしたLGSM(炭鉱夫支援同性愛者の会)のメンバーとウェールズの村人達との交流を描く実話を基にした物語。
ビル・ナイはウェールズの村人でLGSMのメンバーを受け入れるクリフ。同じく村人へフィーナは『Harry Potter and the Order of the Phoenix』でハリーを虐め抜く「闇の魔術に対する防衛術」の教師ドローレス・アンブリッジ役を演じたイメルダ・スタウントン。この二人が並んで作業するシーンを観てたら、アンブリッジとルーファス・スクリムジョールがなんかやってる!絶対悪巧みしてるわ〜!と思ってしまいました。ふたりとも魔法省に勤めているので、同僚?だし。(注/ストーリーとは無関係です)
その他の登場人物として『BBC Sherlock』のジム・モリアーティ役で有名なアンドリュー・スコットが内気なゲイの書店店主ゲシンを演じています。すごく優しい人物なのですが、モリアーティのイメージが強すぎて、クリフもへフィーナもゲシンも何か企んでいるのでは…とひとり妄想しながら観てしまいました。映画のストーリーはとにかく素晴らしいのでぜひご覧になってみてください。

『About Time/アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
監督はパイレーツ・ロック同様リチャード・カーティス。『Harry Potter and the Deathly Hallows/Part1 & 2』にてウィーズリー家の長男ビル・ウィーズリーを演じたドーナル・グリーソンが主人公ティムを演じます。(ちなみにドーナルは同じくハリポタでマッドアイ・ムーディを演じたブレンダン・グリーソンの息子)ティムのお父さん役がビル・ナイ。親子の愛情が感じられる素敵なストーリーです。イギリス・コーンウォールやロンドンの風景も楽しめます!

『The Best Exotic Marigold Hotel/ マリーゴールド・ホテルで会いましょう』
イギリスからインドへ妻とともに老後を過ごしに来たダグラスことビル・ナイ。『Harry Potter』シリーズでのミネルバ・マクゴナガル先生役が有名なマギー・スミスはミュリエル役。そういえばハリポタのウィーズリー家の親戚にもミュリエル大叔母というキャラが出てましたね。
英国を代表する女優ジュディ・デンチがすごく素敵な老婦人を演じています。個人的にはジュディは高慢な女王や公爵夫人が似合うと思っていたので、この映画ではその偏見が取り除かれたほど可愛いらしかったです。ダグラスの妻役を演じたペネロープ・ウィルトンも大好き。『プライドと偏見』『ダウントン・アビー』『ガーンジー島の読書会の秘密』でもおなじみです。
続編『The Second Best Exotic Marigold Hotel/マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』もリチャード・ギアがいい味出してます。両作ともおじさま俳優好きにはオススメです。

ちょっとビル・ナイに力が入りすぎてしまい、おまけみたいですがエマ・トンプソンとアラン・リックマン。

『Sense and Sensibility/いつか晴れた日に』
ジェイン・オースティン原作のこの映画、主人公はエマ・トンプソン演じるエリノア。エマは脚本も手掛けています。そして、アラン・リックマン演じるブランドン大佐。えーとふたりの恋物語ではなく、それぞれ違う相手とのロマンスです。日本だと『分別と多感』というタイトルで知られ、分別のある姉エリノアと多感な妹マリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)の結婚に至るまでを描いています。エリノアの相手は真面目な青年エドワード。この人を演じるのがなんと、私的にはな、なんと『Love Actually』首相役ヒュー・グラントです。ヒュー様は『ブリジット・ジョーンズ』シリーズはじめ、かのサウスパークでもこき下ろされてる愛すべきダメ男(褒め言葉です!念の為)ですが、なぜに堅物のエドワード?この物語には浮気症のチャラ男ウィロビーという役があるのに?エドワードは物語の前半と後半しか出番がないので、映画を観てる間ずっとなぜヒュー様がウィロビーではなくエドワード?と言うことが頭をぐるぐる回っていました。で、この映画の見所としてはスネイプ・アラン・リックマンのブランドン大佐。無骨ながら一途にマリアンヌを想うブランドン大佐を魅力的に演じています♡

『Nanny McPhee/ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』
主役のナニー・マクフィーをエマ・トンプソンが演じています。ブラウン一家の主セドリックを演じるコリン・ファース♡はいつもキュート。コリンのキュートさはまた改めて語ります。息子サイモン役のトーマス・サングスターは『Love Actually』でサムを演じた子役。めちゃくちゃ可愛い。ブレザーウィック夫人を演じるのはハリポタでドローレス・アンブリッジ役を演じたイメルダ・スタウントン。ストーリーは一応ベースとした原作はあるもののエマが脚本を手掛けていてかなりオリジナルだと思います。
続編の『Nanny McPhee and the Big Bang/ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』でもエマはリス・エヴァンス、例のあの人・レイフ・ファインズ、マクゴナガル先生のマギー・スミスと共演しています。

『Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street/スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
いや〜出てますね!ハリポタ俳優達。スネイプ・アラン・リックマンはターピン判事、主役のトッドを演じるジョニー・デップは『Fantastic Beasts』シリーズで闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルトを演じていますね。そしてラヴェット夫人はハリポタでの恐ろしい魔女ベラトリックス・レストレンジを演じたヘレナ・ボナム=カーター。ターピンの腰巾着ビードルはティモシー・スポール。ハリポタでも例のあの人の腰巾着ピーター・ペティグリュー役ですね。
そしてハリポタで若き日のゲラートを演じたジェイミー・キャンベル・バウアーも出演しています。闇の魔法使い勢揃いといった感じ。物語としても魅力的なので殺人シーンに抵抗がなければ是非どうぞ。


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