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絢爛豪華なハイクレア城を舞台に百戦錬磨の女性たちが活躍する映画

映画『Downton Abbey』を観てきました。
ネタバレ満載ですので、未見の方はご注意ください。

私なりに感じた今回の映画のポイント3つ。

1 登場人物みんなハッピー
2 ゴージャスな背景と映像
3 女性たちの活躍がすごい

登場人物みんなハッピー

ドラマ版のダウントン・アビーではこれでもかと不幸が襲いかかってくるので、映画ではどんなもんだろう〜と思いきや、なかなかのハッピーエンディング。
特に執事のトーマス・バロウは当時の世相を考えると奇跡のような出会いがあり、王室のおかげで危機から脱するなど、ダウントンの執事になった時以上の幸せ? セクシャリティのためにだれとも心を通わせられない孤独なトーマスに光が見えただけでも、すごいことなんじゃないかと胸が熱くなりました。
出戻り下僕モールズリーや料理長パットモアとその取引先の街の小売店店主など隅々までハッピーで観てる私も嬉しくなってしまう。グランサム伯爵ロバート役のヒュー・ボネヴィルもパンフで小売店のシーンが好き、とコメントしてました。とはいえ、この明るさ、ハッピーさはアメリカ人監督ならではなのかなと思ったり。

ゴージャスな背景と映像

国王御一行の御来臨というストーリーもあるのでしょうが、とにかく背景や衣装や映像が豪華で美しい!ハイクレア城の壮大さもさることながら、食事会、パレードや舞踏会などイベントが目白押し。

その分ダウントンの使用人たちはてんやわんやで、そこにもドラマがたくさんあって面白いのです。

ドレスでも一悶着ありましたが、スクリーンを彩る女性陣の衣装も素敵で、ため息が出るほど。私は次女イーディスのセンスが好きなのでいつも気になってしまいます。もちろん長女メアリーのドレスもほんと美しいし、性格がよく出てる。今回のキーマン・レディ・モード・バグショー役のイメルダ・スタウントンも衣装が正確(時代設定に)で素晴らしかった、とコメントしています。

女性たちの活躍がすごい

今回なんとなく主役はトム・ブランソンぽい、と最初観終わったときに感じたのですが、いやいやちょっと待てよ、と。

伯爵の母バイオレット様にしてみたらトムも自分の画策の手駒に過ぎない。

レディ・モード・バグショーからルーシーへ、バイオレットから長女メアリーへ、次代を託されたのは女性でした。離婚をやめたメアリー王女もしかり。(今回メアリーという名前の女性が3人も…史実に合わせてるからしょうがないのだろうけど)
出産する妻イーディスのために皇太子のアフリカ訪問付き添いを辞退するヘクサム侯爵だけど、その功績はイーディスの母コーラと王妃にある。国王と王妃の前で失態を晒した愛すべきモールズリーを赦したのも王妃。
フランス人の男性シェフに変わっておもてなしをしたパットモア料理長、結婚を進める決意をしたデイジー。王室の使用人に変わってダウントンの使用人たちが活躍できたのは侍女アンナの画策による。ふふふ。
時代背景から男性=旧態、女性=新しさという役割付があるのかもしれないけど、女性たちの力強い生き方や発言に魅了されました。

もちろん男性が観ても面白いと思うのでぜひ皆様劇場へ!

コリレイション的に面白かったのは、もちろんイメルダ・スタウントンとマギー・スミス。『Harry Potter and the Order of the Phoenix』でのドローレス・アンブリッジ VS マクゴナガル先生の再来かと。確執のある二人が火花を散らす部分は面白かったですが、イメルダ扮するレディ・モード・バグショーの過去がイマイチわかりにくかったので、またゆっくり観たいなぁ。ところでイメルダはダウントンの名誉?執事カーソンことジム・カーターの配偶者なんですね。パンフに載っていてびっくりしました。
そういえば以前twitterには書いたのですが、トム・ブランソン役のアレン・リーチは『Bohemian Rhapsody』でフレディのマネージャー・ポールを演じてました。ボヘラプでは悪役でしたが、ついつい好青年トムのイメージが重なっちゃったな〜。アレン・リーチは最初フレディの恋人ジム・ハットン役のオーディションを受けてたとか。なんにせよ、色んなところで活躍してて嬉しいなと思います。

最後に個人的に残念だった点

リリー・ジェームズのファンなのでローズの出演がなくて悲しかったなぁ。メアリーの夫、ヘンリー・タルボット役のマシューも好きなので、出番が遅すぎ&出番がなさすぎて。。メアリーともっとラブラブなところを見せてほしかった。いつか、またどこかで。。

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