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「創造力」よりまず「想像力」

こんにちは。2週目が回ってきました切通です。

2児の母ですが、(良い意味で)あまり理解されにくい子育て環境をしていると思ってます。まぁそんな中、QT by quark tokyoで何をやっているかというと、色々やってます。
なのでマーケティング業界に関わるものからちょっと変わったものまで様々な本を紹介できればいいな、と思ってます。


はじめに...

前回、マーケティングにおけるコミュニケーションについて佐藤尚之さんの著書を通して紹介しましたが、
今回は、高橋宣行さんの著書「オリジナルシンキング 想像と創造の磨き方」を紹介します。


この本は「手描きの図解と説明」を見開き1ページずつ解説された一冊の本で
大手企業や業界人、著名人のヒントとなる言葉や引用文献が多く掲載され「読み物」というよりどちらかというと「参考書」に近い印象を受けました。
このまとまりきった本をどのようにまとめようか、、、と悩んだ結果、
イマジネーションと呼ばれる「夢見る力、想像する力」を身につける
「イマジネーションの磨き方」について自分なりに咀嚼し、大きく4つの項目に分けて紹介することにしました。



①仮説からスタートする「こんな…」を習慣化させる

「仮説をたてる」とは自分の理想や夢を実現するためのイメージを具現化することである
「こんな感じに」「こんな世界に」「こんなイメージを創ってみたい」など
→課題、問題を見つけて解決策を具体的にイメージ習慣化させる


②読む=創るのワンセット

・先を読む:今ではなく「次の手」をどこにおくか
・全体を読む:何が問題で全体をどう動かしていくのか
・人を読む:個々の動きと全体をつらぬく本質を見極め新しい価値を
・変化を読む:技術の進化でヒトやコト、モノなど目まぐるしく変化する
→読む力を身につけることでその先に問われるクリエーションを追求する力が身につく


③ポケットいっぱいの情報を持ち、組み合わせる

・全ての想像力は情報から成り立つ
・インプットのないアウトプットは有り得ない
・アイディアは自分の持っている情報に縛られる
・引き出しを多く持つこと
→情報収集を常に行い、組み合わせ加工するコツを身につける

とてもわかりやすい実例が、著書内で紹介されている博報堂の新人コピーライターのシートノックの話です。
「キャッチフレーズを明日まで100本書いてくる」という宿題で、新人コピーライターは30本~40本目で行き詰まり、様々な切り口を探すために情報収集を行い、情報収集のコツと間口を広げる訓練を行う、というものです。


つまりアイディアは自分が持っている情報に縛られるため、
常日頃から情報収集と情報の組み合わせるクセをつけておくことが必要なのです。


④人を知る、現場を知るということ

ちょっと話がずれてしまいますが、アパレルメーカーでは新卒入社後、どんな職種であっても数ヶ月〜数年は店頭に立つ事が多いと聞きます。
「せっかく正社員になったのに?」
と、好ましく思わない人も割と聞きますが、それって顧客や生活者を身近で知ることができる一番良い機会じゃないかな、と思うようになりました。(全てのメーカーがそれを意図としているかは不明ですが…)


かの有名な建築家の安藤忠雄氏は現場を知ることについて

できるだけ現場に足を運ばないと、人間のぬくもり、匂い、
怒り、驚きは分らない。
それが分らない人間がいくらコンピューターを操作しても
創造的なものはできないはず。
僕はものをつくっている間は現場を大切にしたい
安藤忠雄(建築家)


と述べています。
これは建築家ならでは、ということではなく、その人を知らなければその人の欲求を満たしたものを創ることはできない、ということではないでしょうか。

最後に...

以上、「イマジネーションの磨き方について」4つの項目にまとめて紹介しました。

まとめると...

・課題を見つけて解決策を「具体的にイメージ」させる習慣をつける
・「読む力」からその先を追求する
・情報収集から自分なりに組み合わせる
・現場を知ることで、人を観察し欲求を知る


どれを見てもこれといって特別なことではなく
五感で感じたこと、得たことを意識して考える習慣日常的に続けていくことで身につくものなんだと思いました。



また冒頭でも書きましたが
この本には大手企業から業界人、著名人の格言やヒントとなる言葉がたくさん掲載されています。

もし見かけたら参考までに、ぜひ一度手にとって読んでみてください。

それでは。