見出し画像

戦略脳の鍛え方


以下藤田社長の言葉を文中から抜粋ですが、まさに事業責任者や子会社社長も戦略脳が鍛えられる文化、それが同社の組織力や育成の強みの一つと思います。

サイバーエージェントはインターネット事業をずっと展開してきて、ある時までは『とりあえずやってみよう』が正しかったんですね。事業をスタートするのにコストがかからないし、出遅れる代償があまりに大きいので、まずは始めてみようと。見込みがなければ撤退と判断することもありました。

そうやって多岐に渡る分野を事業責任者に任せている中で、今まであまり戦略を聞いたことがなかったことに気づきました。一方で私は、四半期に一度の決算説明会で『なぜこの数字になったか』『なぜここに投資するのか』といった会社の状況を説明する責任があります。そのプレッシャーをぜひ子会社社長にもシェアしてあげたいと思いました(笑)。そういった経緯で生まれたのが『決算戦略説明会』です。

私がサイバーエージェント在籍時、2社の子会社を経営していましたが、たしかに「とりあえずやってみよう」という局面と、

一方で「なぜ、この数字か」「なぜ、この投資をするか」の両面を持ち合わせながら、当日のグループ常務や担当役員がレビューやアドバイスをしてくれたのは(非常に厳しくも温かく)、今になっても糧になっていると感じることが多々あります。

この戦略脳というのは、事業責任者や子会社経営者のみならず、デジタルが当たり前のように時代で色々なことが気軽にできるようになった時代だからこそ、どんな立場であっても持ち合わせていると強くなると思います。

今でこそ3Dプリンタ技術などの発展で製造業の在り方とやり方も変わりつつありますが、製造業であれば、工場作って部品調達して、ラインを動かさなければいけないので、ある種、デジタルがあたりまえの時代の人材よりも製造業で鍛え上げられた人の方が戦略脳が高い可能性もあります。

なぜ、この数字になったか
なぜここに投資するのか

プレッシャーの中で、考え抜き、仮説を立て、実行して、結果に繋げていく。

改めて内観が大事でもあり、

  • 浅い仮説ではないか

  • 手段が目的化していないか

  • 自分か行なっている社内の報告は単なる発表会になっていないか

  • ひいては言い訳をうまく丸めたような報告をしていないか

会社からプレッシャーを与えることは、やり方次第では健全化どうかはありますが、自分自身の意識の持ちようでできることでもあるので心がけたいところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?