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コーチングとは何かを受ける側の目線で解説してみた

近年注目が集まる「コーチング」、検索すればたくさんの記事が出てきますが、コーチングスキルにフォーカスした「コーチング実施者向け」の記事が多く、「コーチングを受ける人向け」の記事は少ないように感じます。

そこで、今回はコーチングについて受け手目線で紹介してみようと思います。

コーチングとは?

コーチングとは、対話を通して対象者の目標達成に向けた支援を行うコミュニケーション手法の一つです。

受け手の視点で言い換えれば、「自分の中のモヤモヤを、対話(問いかけ/自分の回答)を通じて言語化し、理想からのギャップを認識し、目標達成に向けて進めていく手法」と言い換えることができます。

コーチングを通してコーチ(コーチングをする人)はクライアント(コーチングを受ける人)に対して、対話を通じて以下のような効果をもたらします。
・現状を整理し、モヤモヤの正体を明らかにする
・現状への新しい捉え方を提示する
・自分で気がつけていない理想状態を言語化する
・行動の選択肢を増やす
・目標達成に向けての行動を支援する

コーチングの特徴

「コーチングとは何であって何でないのか」を明らかにするために特徴的な2点を紹介します。

1. 答えはクライアントの中にある

コーチングにおいてコーチは「答え」を示すことは行いません。

この点でよく比較されるのが"ティーチング"です。
ティーチングは「詳しい人が詳しくない人に教える」という一方向の関係が生まれるのに対して、コーチングではコーチとクライアントはあくまで対等な立場で会話を行います。

コーチとクライアントの2人の対話の間に「問い」を置いて、一緒に考える。
世の中一般的な正解はなく、あくまでクライアントにとっての最適解を一緒に探す。
コーチングの前提にはそんな姿勢があります。

2.コーチングが支援するのは「目標達成」

もう一つ、コーチングが特徴的であるのは「目標達成に向けた支援である」という点です。

近年、注目が高まるコーチングですが、そのコミュニケーション手法が部分的に抜き出されて会話されている場面が多く見受けられるようにも感じています。
ペーシング(相手の会話のスピードに合わせる)、ミラーリング(相手と同じ仕草をする)など対話手法に注目が集まりがちですが、あくまでもこれらは一つの手法にすぎません

コーチングにおいて何よりも重要なのは「クライアントが目標達成をする支援」であること。
「過去の出来事の整理」を行うカウンセリングなどとは違い、目標達成に向けた前進を支援するのがコーチングの特徴的なところになります。

コーチングでは何をするの?

コーチングのプロセス

クライアントはコーチングを通じて、以下のようなプロセスで変化を起こしていきます

①自ら「気づく」
②自ら「描く」
③自ら「決める」
④自ら「動く」

①自ら「気づく」
現状を正しく認識するステップです。
コーチからの問いかけを通じて、自分の感情を整理し、現状をありのままに捉えていきます。

ex)イライラした感情が何に起因しているか分からない状態から、今の仕事に対しての感じているモヤモヤを明確にしていく。

②自ら「描く」
気づいた事実に対して「どうありたいのか?」を描いていきます。

ex)転職をしたいわけではなく、今の仕事を前向きに捉えられるように自分自身を変えていきたい。

③自ら「決める」
描いたものを実現するに向けて、不足しているものを明確にし、差分を埋めるための行動を決めていきます。
いきなり大きなアクションを設定しても動けないので、まずは小さなアクションから設定していきます。

ex)今の仕事で取り組んでいることを明らかにするために、仕事内容を一覧で紙に書き出してみる

④自ら「動く」
コーチと期日を決めて約束をし、小さな行動を取っていく。
コーチは整理をするだけではなく、行動の支援も行う役割を行っていく。

ex)翌週のコーチとの対話までに仕事内容を紙に書き出し、コーチに共有すると約束し、実行する。

コーチングの効用

コーチングは活用する場面に応じていくつかの効用があり、
ここではいくつかの例をご紹介します。

効用①自らの感情をコントロールできるようになる

コーチングではクライアントの感情に焦点を当てる場面が多くあります。
それはコーチングが世の中一般での正解ではなく、クライアントにとっての正解を探すものだからです。
クライアントは感情を言語化することで自分の感情に向き合いコントロールできるようになります。

コーチングを受ける前
なんだかイライラして、感情をコントロールできない

コーチングを受けたあと
「あなたをイライラさせているのは何だと思いますか?」という問いかけなどを通じ「自分をイライラさせている原因」を理解し、対処ができるようになる

効用②現状を新たな視点で捉えることができる

コーチングではコーチからの様々な角度からの問いかけを受け、問いへの回答を思考することを通じて、クライアント自身が自分の内面に向き合う時間を作っていきます。

コーチからの問いかけの中にはクライアントがこれまでに考えたこともないものが含まれる場面も多くあるでしょう。

そうした問いを受けて、クライアントが現状を新たな視点で捉えるきっかけになり、感じていた閉塞感が打破されるなどの場面もよく見られます。

効用③自信と自己肯定感を醸成することができる

コーチングは「目標達成」に向けての手段です。
(大事なことなので何度目かの)

コーチはセッションの最後にクライアントと次に向けた行動(ネクストアクション)を設定し、クライアントはコーチと達成の約束をします。

コーチとの対話で行動を決め、小さな行動を変えて、一歩ずつ前に進んでいく、こうした経験を通して、クライアントは少しずつ自信を得て、自己肯定感を高めていくことにも繋がっていきます。

コーチングを受ける方法

コーチングを受ける方法には以下の2つの方法があります

1. パーソナル・コーチングに申し込む 

コーチング会社のサイトなどからコーチを選び、申し込む方法です。
コーチングの効果はコーチとの相性で大きく変わるため、「誰と話すか」を精査して選ぶと良いでしょう。
初回は体験コーチングを実施してもらえるところも多いので、何人かのコーチと面談をしてベストなコーチを見つけることをおすすめします。

料金はコーチごとに値段が異なりますが、相場は1時間のセッションあたり
1万〜1万5000円程が多いです。

2. コミュニティを活用する

コーチング関連のコミュニティに入会する方法です。
コーチングは高単価でもあり、1〜2ヶ月に一度程度で対話の機会を持っていくことになります。
そのためコーチング直後はやる気になっても、1〜2ヶ月の期間でモチベーションが落ちていってしまう場合も見受けられます。

一方でコミュニティを活用すれば、コミュニティ単価を支払うことで週単位など継続的に内省を深め、実行に向けて動くことが可能です。
継続に重きを置く場合はコミュニティの利用を検討するのも一つの選択肢かもしれません。

(参考記事:コーチングが『コミュニティ・コーチング』に変容していく未来について

2つの手法の比較

コーチングとコミュニティの比較

パーソナル・コーチングを受けること、コミュニティでコーチングを受けることそれぞれに特徴があります。
運動習慣をつけたい時にパーソナルトレーニングに当たるのがコーチング、ジムに入会する
のがコミュニティという感覚が近いかもしれません。

現在のご自身の状況やコーチングを受ける上で大事にするものを比較して、手法を選択することが重要になります。

リクラスコミュニティとは

リクラスコミュニティとは?

最後に、宣伝を。
本記事を執筆しているリクラスコミュニティについての紹介です。

リクラスは「自分の人生に熱狂する人で溢れる社会を創りたい」という想いで株式会社D-Activationが運営するコミュニティです。
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代表が本サービスを立ち上げるきっかけと想いを綴った記事があるので是非読んでいただけたらと思っています。

▼サービスを立ち上げるまで
僕はコーチングに魅了された。
https://note.com/d_tamagawa/n/nd8f9bad63de7

週次のペアコーチングで内省・目標設定をし、コミュニティ内で実行を約束、コミュニケーションツール上での相互応援を通じて目標達成までを目指していくコミュニティです。

▼ユーザーインタビュー:
上手くいかないこと続きの私が、人生を見つめ直す中で見つけた本当に取り組むべきもの
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自分の本心と向き合い、自分の人生のハンドルを取り戻したい。
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著者:森田大地

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