リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 04 『トレーニング with REAL ENGINE 4』 Vol.1
はじめに
この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。
度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。
本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。
この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。
「闇の願い 1.0」
私には才能がない。
何をするにも中途半端で、すぐに情熱が冷めてしまう。
恋愛だってそう。嫌なところが見つかると一瞬で興味がなくなる。
気がつけばこの二十年間、何一つ達成できていない自分がいる。
みんな私のことをいいモノを見るように語るけど、全然そんなのじゃない。むしろその逆。見た目が良いだけのロースペックな人間だ。
自分よりできてる人には嫉妬するし、実績解除目的のサブカルオタクとマイルドヤンキーは嫌いだし、人の弱みにつけ込んで見下すインテリ系も嫌い。
こんな性格をしているから、攻撃されたり、ネットに作品を投稿しても再生回数や閲覧回数が増えないのかも。
みんな何が欲しいの? 何を求めてるの?
お金? 名声? それとも…………愛?
私だって欲しいよ。
でも、欲しがり過ぎるのは愚かだよ。
聞くほう、見るほう、描くほう、作るほう、みんな羊の群れのように同じ方向へしか進まない。
どこが選択の自由なの? 全然自由がないよね。
自分自身の未来は諦めてないけど、みんなが支えている社会には絶望しかけている。
今の私たちは、質の良いものや自分が望んでいるもの、完全親切で丁寧なサービスが当たり前のように手に入ると勘違いしている。
第一声から笑える落語や漫才、一小節目、書き出しから人を感動させる音楽や小説なんて存在しない。
物語が進むにつれて、パズルのピースがはまっていくから面白くなるんだ。
あの有名宇宙海賊漫画だって、最初は物語の面白さよりも設定でわくわくしていた。
次はどこの惑星を冒険して、どんな宇宙海賊と戦うのか、仲間はどれくらい増えるのか、このキャラのもしもの力の実は何なのだろうとか――。
Chapter 21 「実戦想定訓練初日」
――朝。
静かな部屋に鳴り響くポップアラーム。愛叶は眠りから目を覚ます。
布団と毛布を取り払い、時計のアラームを切ってベッドから起き上がる。枕元に置いてあるスマートフォンを手に取って、カバーディスプレイを注視する。
画面には芽瑠からのメッセージを知らせる通知が表示されていた。通知ウィンドウをタップしフェイスラインを起動する。
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