猫が店長!? 神保町の新たな試み『猫本専門店』の魅力に迫る！【週刊Re:ALL#2】
いきなりですが、皆さんは神保町に行ったことはありますか？
早稲田駅から電車と徒歩で12分の位置にある神保町。実は｢本」「カレー」「喫茶店」など、様々な魅力的な店が集まっており、散歩にオススメなエリアなんです！
私たちは、このレトロな雰囲気漂う“神保町”の魅力を紹介する記事を、シリーズでお届けします。そして、読者の皆さんが思わずお出かけしたくなるような情報を発信していきます。
今回はシリーズ第1弾として、「本の街｣神保町にある猫専門書店「にゃんこ堂」様を取材しました！ サウナでリラックスした後は、にゃんこまみれな癒し空間でお気に入りの1冊を探してみませんか？
にゃんこ堂とは？
神保町の猫本専門店にゃんこ堂こと姉川書店では、常時600種類、2000冊以上の猫本が用意されています。ほぼ全ての本の表紙が見えるようにディスプレイされており、店内では全ての猫本が立ち読み可能になっていました。猫本だけでなく、しおりやストラップ、靴下、ファイル、トートバッグなどのにゃんこ堂オリジナルの猫グッズも販売されており、本棚には猫の写真が飾られていました。
本を紹介するポップは店長の娘さんの手作りだそうです。また、にゃんこ堂で本を買うと、くまくら珠美ガハク作のオリジナルブックカバーをつけてもらえます。
とにかくねこねこした空間で、猫好きにはたまらない書店です。
そして、実はこのにゃんこ堂、2022年2月22日のスーパー猫の日にBSテレ東でドラマ「かんばん猫」の第一話で放送されていました。
今はTVerにて見逃し配信されています。気になる方はぜひ見てみてください。
にゃんこ堂は、この店を作るきっかけとなった保護猫を猫店長としています。逃げ出してしまうので実際に店内にはいないのですが、初代猫店長はリクオくんでした。今は二代目リクジロウくんが店長を務めています。猫店長の話は主にFacebookで投稿されています。態度がデカくてとっても可愛いネコチャンです。
にゃんこ堂さんにインタビュー
Q.猫専門の書店になったきっかけなどはあるのでしょうか？
A.お客様に立ち止まって見て貰えるような店にしたかったんです。元々は何処にでもあるような普通の本屋だったんですよ。でも、段々とそれだけでは売上が伸びなくなってきたので、他とは違う特別なことをしなくてはいけないと思っていたところで娘に提案されたのがきっかけです。始めは猫のコーナーは半分だけだったのですが、十年ほど前から今の形に切り替えました。
Q.娘さんが猫好きなのですね。
A.そうですね。娘は今は一週間に一度ほどのペースで店に来てくれています。この店のポップも全て娘が作ってくれていて、トートバッグなどのグッズも、娘が実際にイラストレーターの方に掛け合って作成したものなんです。他にも、靴下などはイトーヨーカドーさんとのコラボで、実際にイトーヨーカドーの店舗にも置いている商品なんですよ。
Q.店にはどんな人が来て欲しいとお考えでしょうか。
A.やっぱり猫が好きな方に来て頂きたいですね。雑誌に載ったりメディアが取り上げてくれることも多くなって、最近では地方から訪れてくださるお客様も多くいらっしゃいます。猫の本は自分で実際に見て選んで買いたいという方が多いみたいです。
Q.ズバリ、猫はどんな存在ですか？
A.それはもう、本当に招き猫のような存在ですね。猫のおかげで本当に楽しい思いをさせて貰いました。これからも常に新しい物を取り入れながら、古い本は大きな書店にもないような物を残しつつ、続けていきたいと思っています。
にゃんこ堂様、お忙しいなか快く取材を引き受けて下さり、貴重なお話を本当にありがとうございました！
実際に買ってみた
・『世界のネコめぐり 』(マイウェイムック)
こちらは世界中の街並みで気ままに暮らしているネコたちの写真集です！
私は今まで写真集を買ったことがなかったのですが、この本の表情豊かなネコたちを見て、衝動的に買ってしまいました。
ページを捲る度に幸せそうなネコたちが視界に飛び込み、こちらも癒されてしまいます。また、写真のネコたちが暮らしている街についても、簡潔に紹介してくれています。
｢いつか日本を飛び出して、外国のネコに会いに行きたい｣という気持ちにさせてくれる素敵な写真集でした。
・『ブランケット・キャッツ』(重松清 作)
にゃんこ堂では猫に関する物語を厳選して集められた文庫や漫画本のコーナーも用意されています。
私が今回購入したこちらは、レンタル猫を巡って起こる七つの出来事からなる短編集です。猫の可愛らしさだけでなく生き物を飼うことの大変さもしっかりと描かれており、それでも最後は前向きな気持ちになれるようなあたたかな物語が詰まった作品です。
一定のジャンルだけが集められた中から本を選ぶというのはなかなか新鮮な体験です。本が好きだと言う方も今日はいつもの書店ではなく、にゃんこ堂に向かってみるのはいかがでしょうか？普段は手に取らないような思わぬ名作に出会えるかもしれません。
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