【フリーランス必見】成果報酬には気をつけろ!?
フリーランスは業務委託のため、本来は働き方も報酬も自由です。
報酬は月にいくら、という形態もあれば、成果物の納品という形もあります。そのほか、『成果報酬』という報酬形態も存在します。
この記事では成果報酬について、フリーランスが気をつけておきたい注意点を実体験からお伝えします。
成果報酬で働きたい、クライアントから提示された、などなど、フリーランスや事業をされている方はぜひ参考にしてください。
成果報酬とは
成果報酬とは、売上に応じて報酬をもらう契約のことです。
完全歩合制に近い形になります。
たとえば、売上の10%を支払うという契約なら、10万円の商品を一個販売するにつき1万円が報酬になるという契約です。
成果に応じて報酬が決まるため、成果報酬という名前がついています。
成果報酬のメリット・デメリット
成果報酬には良い点と悪い点が存在します。
それぞれのメリット・デメリットを知っておかないと痛い目を見ることになりますので、確認しておきましょう。
成果報酬のメリット
成果報酬のメリットは、報酬に上限がないことです。
月額の契約や成果物に応じた報酬制度の場合、安定はしていますが、稼げる金額は決まっています。
しかし、成果報酬の場合はやればやるほど稼げるため、収入に上限がありません。
極端な話、10%の成果報酬で100万円の商材を取り扱っていたとしましょう。
それを100個販売すれば売り上げは1億円です。
その10%なので、1000万円が報酬となります。
仮に、インターネットで1ヶ月の間にこれだけ売れば月の収入は1,000万円になりますので、非常に大きく稼げることがお分かりになるのではないでしょうか。
また、契約によっては折半(50%)で成果報酬の話がまとまることもあるので、その場合はもっと大きな金額を得られる可能性があるでしょう。
成果報酬のデメリット
成果報酬は、売れれば大きな収入を見込めますが、実は諸刃の剣でもあります。
なぜなら、売れなければ実質収入はゼロだからです。
どれだけ労力をかけて働こうと、売上につながらなければタダ働きになります。
また、報酬割合が少なければ、数を売らないと割に合いません。
少ない契約なら5%とか2%とかの場合もあります。
100万円の商材でも5%なら5万円です。
このあたりは、自分が業務を引き受ける際に、どのくらいの労力が必要になるのかを、しっかりと見極めた上で契約することが大事です。
売上が出るまではプレッシャーも大きいですし、リスクも高いので、安定を求める人には、成果報酬はリスクの方が高いかもしれません。
成果報酬で気をつけたい注意点
前述したとおり、成果報酬はリスクも伴います。
また、成果報酬で注意しておきたい点が、最初の契約です。
大きな落とし穴なのですが、そのプロジェクトに関わる人の報酬割合を確認しておかないと、後から痛い目を見ることになります。
たとえば、売り上げの5%の契約なら残りの95%は誰かの報酬になっているということです。
場合によっては、話を持ってきただけの人が大半の報酬を得ているというケースもあります。
その場合、こちらは働き蟻のようにがんばっても、ただお金を誰かのためにかき集めているに過ぎないという図式になってしまいます。
これ、本当によくあるケースで、自分も痛い目を見たのですが、仕事の大半はこちらが引き受けて、売上を作っているに関わらず、蓋を開けてみると全然割にあっていないという話があるのです。
しかも、売上が上がらなかったら、こちら側が責められるという、何とも理不尽な契約でした。
そうならないためにも、最初の時点で報酬割合や各自の役割を明確にしておくことが大事なのです。
成果報酬で損をしないために
成果報酬は大きく得をする人と損をする人が明確に分かれる報酬形態です。
では、どうすれば損をしないようにできるのか?
その答えは「契約書をしっかり作っておく」ことにつきます。
成果報酬でよくある話が、お互いに信頼関係のもとで仕事をするから契約書はなしでいいよね、というなあなあで業務を始めてしまパターン。
これで業務をはじめると、非常に高い確率で揉め事が発生します。
後々、誰がどの業務を行なって、責任をとるのか、言った言わないになります。
また、売上が発生した時点では業務を離れていたけれど、その人が作った企画で売れた、というケースもあるでしょう。
その場合も、契約書がなければ報酬を支払うのかどうかも不明確です。
そうならないためにも契約書はしっかりと結び、各業務範囲や報酬割合を明確にしておきましょう。
いざというときに、証拠となるのが契約書です。後々、身を守ってくれる大事な書面にもなりますので、作成せずに仕事をしている人には作成しておくことを強くおすすめします。
まとめ
成果報酬は、当たれば大きな収入を得ることができますが、リスクも大きな契約です。
特に、仕事をするパートナーとの信頼関係が重要ですので、安易に成果報酬の形態で仕事をすることをおすすめすることはできません。
中には成果報酬の契約形態をいいことに、労働力を搾取する悪徳な人物を実在します。
ちょっとでもおかしいな、と思う契約形態があったら誰かに相談するか、調べたるなどして、アクションを起こしましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?