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レイとわたし


4歳息子の名前は「レイ」


名前に似合わずクールさはゼロ。
笑顔は柔らかく、120%の丸顔だ。


ホラー映画が大好きなのに
すべり台は怖がる極度の怖がり。


公園よりも、ボールペンが好き。


比較的おとなしい彼の
名前の由来はまたいつか。







2/11



育児には、
「×2」の法則があると思うんだ。


母が
朝ご飯食べて、着替えて、歯を磨いたら


こどもにも
朝ご飯食べさせて、着替えさせて、歯を磨いてやって。みたいに、


単純に同じことを、2回繰り返す。


お風呂とか、トイレとか、お尻を拭いたり、顔を拭いたり、靴を履かせたり、手を洗ってあげたりもそうじゃない?
単純に自分と子供の分と、いつも2人分。



「×2の法則」があるからこそ
母親は錯覚しやすいんだと思う。


我が子は自分と同じ生き物だと。


自分の思った通りになると
どこかで期待してしまう。



ただ、それは甘い錯覚だったことに
気付かされる。
そんな現実がいつか、
見事に目の前を横切るんだ。



そう。



まさしく私の目の前でいま、



現実が繰り広げられてる。







今日のエッセイ。
ここからはリアルな母親感です。
(一緒に泣いたり驚いてほしいんだ)





レイは、いつの間にか恋をして
「ちーちゃん」というガールフレンドに
忙しくラブレターを書くようになった。
毎朝、
「早く着替えろ」と言う母を無視して
覚えたての平仮名に愛を込める。




かと思いきや、
まだすべり台は怖いらしく、
ブランコもダメだし、鉄棒も怖い。
エスカレーターに乗る時は
「今日は、誰がおんぶしてくれるのかな?」
なんて言う。




母を脅かして笑ったり、
母に嘘をついたり、
母に喜んでほしいと「ゴミをゴミ箱に捨てた」と報告してくる。




「ママ!!レイの指は10本ある!!」
「ママのも数えさせて!」
ってレイが言うから数えさせた結果、
私の指も10本だったらしく
レイはとても喜んだんだ。









レイが成長して。

レイと私が
全く別の人間であることが分かるたび

時に寂しく、時に嬉しく、感情は溢れる。






ただ、

そういう瞬間を
「幸せ」と呼ぶんだろう。






だからきっとあれだよね。

「×2」の法則が終わってもなお、
幸せは続くさ。

ガンバ、私。


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