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好きと暮らそう




私には4歳の息子がいる。
名前はレイだ。


レイは、4歳にして
シンガーソングライターである。
作詞作曲をして、とにかく歌っている。
一日中、訳のわからん歌を歌っている。
(なんで子供ってあんなに声がでかいの?)
レイはとにかく声がでかいので
母はもうすぐ難聴になりそうだけど

彼の作った最新、セットリストは
こんな感じ。




それなりに仕上がった曲達に、
なぜか私は仕事中、彼の曲を口ずさんでしまうほどだ。耳に残るメロディ達。


彼がどうして、シンガーソングライターになってしまったかというのは、いうまでもない
バンド好きの両親の影響である。


生まれながら「音楽」を味方に持つレイ。
もはや生まれる前からすでに、胎教として
「音楽」を聞いてきた。
「生まれる前は、お腹の赤ちゃんにクラシックを聴かせると良い」なんて、母親学級の助産師がいうけど、

「そんなの知らん。」

私の腹の中にて
バリバリ、爆音バンドサウンドを聞いていたのがレイだ。まさかのライブハウスにて。
腹の中に我が子がいるとは知らず
ダイブしたのは私だし、
それは高崎club FREEZE
ラッコタワーの「火花」という曲だった。
彼は生まれる前から、火花に
乗っかってダイブしていたのだ。
ちなみに、
レイが生まれて初めて聞いたバンドサウンドは生後1日目。母に抱かれながら
わずかな音量で流れた
THE ORAL CIGARETTESの
“ REI ” である。
(震災を歌った歌。おすすめです)




彼は本能から「音楽」を愛しているように思う。




「音楽」が友達。
「音楽」と遊び続けてきた彼は



アンパンマンや、ドラえもんなんかでいえば
物語を飛ばして、エンディング曲から見るのがレイだったし
無論、すべり台や、ブランコなんかよりも。
芝生でマイクを持って、訳のわからん歌を歌う。iPhoneから、バンドサウンドを流し。
ひとまず踊り狂う。そんな少年になってしまったという訳。これが現在の彼だ。


なににせよ、今はまだ4歳。
ただの息子が口ずさむ、
ただ訳のわからんメロディ達。

なんだけどね。

いつか。いつの日か彼の音楽が
世界に発信される日が来るかもしれない。

なんて思うと



「うるさい!!!」とは言えないのが私。



難聴になってでも



子供の可能性は潰しちゃいけないね。





4/11






話は変わるが、
私たち大人にも本能レベルで
「好きなこと」ってあるはずなんだよ。
あったはずなんだよ。

子供の頃は
あれやこれや「好き」が身の回りに
溢れていたじゃん。あなたの周りにも


ドッジボールが好き。
のしイカが好き。
チョココロネが好き。
絵の具が好き。
犬の図鑑が好き。
ヘアピンが好き。みたいなの無かった?

ダンスが好き。
スラムダンクが好き。
バンドが好き。
ゆうきくんが好き。
ブランコが好き。
ぬいぐるみが好き。
黄色が好き。
ワンピースが好き。


なんてな。


1円にもならねーそんなの。いつのまにか、忘れちゃったりして。


大人になると

「好き」ってなんだっけ。

「好き」はひとまず後回し。

「好き」とか言ってらんないわ!




なんて。


好き達の「寂しさ」は、そっちのけで
社会に生きるままに


忘れちゃうんだ。「好き」だったのに。


脳みそは、考えないと衰えるから。
あなたの「好き」は、
無かったことのようになっている。
我が子が大好きな、機関車トーマスのあのキャラクターの名前は言えるのに。
自分が好きなものは、ひとつも思い出せない。


みたいなことが起きているんだよね。
そんな寂しい現実は、すぐそばにある。




そう思わない?

好きなこと。
せいぜい思い出せて、1つや2つ。



そんなの、本当は悲しいよね。



本当の本当は、大人も子供も同じ。

「好き」に囲まれて暮らすと
毎日はウキウキするし、

「好き」が広がっていたら
世界は明るい。

ただ「会社に行って飯食って寝るだけ」の
景色は変わるんだ。
私はそう思う。




「社会」を知らないレイが歌う
無邪気で、デタラメな曲を聞いていて
そんなことを思った。




あなたの「好き」はなに?



私も、私の「好き」を思い出すことにするよ。何歳だって「好き」を増やそう。
「好き」に囲まれて「好き」に暮らそう。


そしたら明日もきっと、
楽しくなる。



のしいか買いに行こ。

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