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楽天証券の方は切り替え急いで!積立開始8週間のNISA口座公開!先週のパウエル議長証言はどうだったのか!?利下げ開始はいつか? 20240311

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=2feT-a35-W0

こんにちは。あるころうのNISA投信チャンネルです。

楽天カード積立のポイント還元枠が10万円に

設定期限が差し迫っている楽天カード積立についてからお話しします。

ついに、月額10万円まで楽天カード積立ができるようになりました。
SBI証券も同じく枠がアップしているようです。

ただ、ポイント還元率は大したことないんですよね。
特に楽天プレミアムカードを選ぶと、11000円の年会費がかかります。
そして、代行手数料年率0.4%以上の銘柄だと、ゴールドカード以下でも1%です。そもそも、代行手数料年率0.4%以上の銘柄は、積立銘柄にはほとんどなく、私の場合は、FANG+とインド系だけでした。

ポイントを享受するのに、どのカードが良いか簡単に計算してみたところ、年会費を引いた年間のポイント利益は、6,800円の楽天ゴールドカードが良いようです。
そのほかの付帯サービスなどをみて、差額以上の価値を見出せるならプレミアムカードがいいですし、月額10万円も積み立てないよという方は、費用のない楽天カードで良いと思います。
現金積立が毎月月初に積み立てられるのに対し、カード積立は、8日積立なので、それだけ相場にいる時間が減り、上げ相場の時は成長機会を逃すかもしれません。
いずれにせよ、設定だけは、12日までに変えておかないと、ポイントがつかないので注意してください。

FRBパウエル議長証言、雇用統計発表

先週は、パウエル議長の議会証言がありました。公開されたライブを見ていた方もいると思いますが、さまざまな切り口で複数の担当者からの質問を適切に澱みなくこたえる姿が映し出され、FRB議長というリーダーとして、すごい人物だなと毎回思います。

この証言で、3月だけではなく6月の利下げを見送り、より慎重な検討をするということでした。インフレ率2%になった時ではなく、そこまで低下することを確信すれば利下げが実施されるようなので、実際は低下幅や市況を見ながらということになると思います。
利下げを待ちすぎて不況が止まらなくなるのを抑えなければいけません。

先週は、雇用統計も発表されました。米労働統計局発表の失業率は、2022年1月の4.0%から若干下がり、3.4%を底値に徐々に上がり先週発表された先月の失業率は、3.9%でした。このようにインフレ率の低下を待っている間に、一般市民の失業率が上昇したり、市況の悪化が現れてくるためそのバランスを見定めなければいけない状況です。
年初では3回と予定されていた利下げ回数は、現在は、FOMCのメンバーの多数が1、2回と考えており、メンバーの3分の2は、2回が妥当としていることがわかりました。
今回6月のFOMCでは、利下げ発表がないことが言及されたため、利下げは、7月、9月、11月、12月のうちの1、2回ということになりました。

主要指数チェック、NVIDIAとAI関連銘柄

S&Pは、AI関連株の急な調整により若干低下したものの、先々週終値5,136ドル台から、先週は終値5,123ドル台とほぼ横ばいでした。

NASDAQは、一時18,000ドル台を割り、先々週終値18,307ドルから、先週終値は18,018ドル台に下げました。

今回も、1週間のヒートマップをチェックします。S&Pは、NVIDIAとMETA以外のマグニフィセントセブンは下げました。前回同様アップルとGoogleの調子が悪かったです。

と、いっても調子の良かったNVIDIAが、金曜日に973ドル台まで上げたあと、865ドル台、12%以上急落し、終値875ドル台となりました。
この影響は今週日本株にも出てくるかもしれませんね。

ナスダックも1週間では、NVIDIA依存となっています。

先週の日経225は、順調に見えましたが、週間の時価総額は先々週の終値とほぼ同額の、39,665円台でした。
現在さらに下がっています。

インド NIFTY50は、1週間で若干上昇し、米国と比べるとパフォーマンスが良い週でした。

前回同様、一旦下げて、復活するという動きがあり、先々週終値22,378インドルピーから、先週終値22,483インドルピーで若干プラスです。

中国、深圳(しんせん)総合指数は、政府の金利政策の効果に注目したいところです。
ヒートマップからは分かりにくいですが、先々週終値1,312ドル台から先週終値1,302ドル台まで若干下がりました。中国政府の金利政策効果が、短期間でなくなってしまうとかなり危険な状況です。
底値はまだきていないかもしれません。

また、個別銘柄のAI関連銘柄として、アップルのチップを作っているARMは、昨年9月のIPOから半年間のロックアップ期間が過ぎるため、その警戒と、AI関連銘柄の割高感や、金利の下げ時期が後退したことを受けてか、すごいボラティリティで、先々週終値141ドル台から週明け148ドル台に上昇し、その後上下を繰り返し先週の終値は131ドル台まで下げました。
ロックアップ期間とは、IPO後に内部関係者が株を売却することを禁止する期間です。今週のロックアップ解除で、アーム株の9割を持つソフトバンクビジョンファンドが、これを売るのかどうかで、動きがありそうです。今の所を、アーム株を担保とした融資を実施することで、株価の下落を回避するようです。

この1週間のボラティリティはどうなのかを、CBOE:シカゴ・オプション取引所が計算・発表している、株価の変動性つまりボラティリティを示す指数、VIX:CBOE ボラティリティインデックスを見ていきます。
VIXが高い値を示す場合、市場参加者は株式市場の変動が大きくなると予想していると解釈され、不安や恐怖の度合いが高いとされます。そのため「恐怖指数」と呼ばれています。逆に、VIX指数が低い場合は、市場の変動が小さいことを示し、市場参加者の不安が少ないことを意味します。
この値が、先週は14.75%となりました。週明けの13.5ポイント台から、9%以上上昇しました。先週はパウエル議長の証言あたりでピークでした。

VIXを過去5年間でも見てみましょう。コロナ禍直後の85.7ポイントまで上昇し、急低下しましたが、30ポイントを超えることもしばしばあり、最近では、昨年10月の下げ相場の時に20ポイント台を示しましたが、低い水準を保っています。
そのことからも、先週の上昇は、過去数年で見ると大したことはないようです。

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、強欲指数がエクストリームグリードとグリードの中間から若干低下しました。推移を見ると、振れ幅はあまり大きくありません。極度の強欲状態から、市場は冷静になってきているようです。

新NISA口座公開(2024年1月15日積立開始)/旧一般NISA口座公開(2019年1月積立開始)

それでは、NISA口座が1週間でどうなったのか確認します。

新NISA口座は、ひと月30万円の投資額のうち25万円が反映されて、残り5万円は楽天カード決済のため、5日程度ずれるので現時点ではまだ反映されていません。85万円の元本です。利益額が数百円減りました。元本が増えたので、割合は下がっていますが、まあまあ好成績を維持しています。
旧一般NISA枠は、18,000円程度減りました。評価損益率も0.3%下がりましたが、このくらいの調整がないと危険な感じだったので逆にホッとしました。
ここから、円高、AI関連株に引っ張られた指数全体の下げで、しばらく下げていく可能性は覚悟しておく必要がありそうですね。

今週の予定

今週から米国はサマータイムになります。相場は、夜の11:30から始まっていたものが、サマータイムは、夜の10:30から始まりますので注意してください。
今週は、火曜日の日本時間21:30に、米国コアCPI、コアインフレ率と、米国CPI、インフレ率が発表されます。コアインフレ率は予想0.3%、米国CPI、インフレ率は、予想0.4%となっています。
14日21:30に、PPI 生産者物価指数前月比が、発表され、予測0.3%となっています。これらに対し、結果が十分低ければ、日本時間、21日木曜日に予定されているFOMCの利下げ時期の発表も何か確定的な話が出るかもしれません。

パウエル議長が6月を見送るといっても、CMEのフェドウォッチツールによると、3月のFOMCでは、フェデラルファンドレートが525-550bpsを維持するとの予測が96%で、利下げは見送られる予想が大半となっていますが、100%ではないようです。

政策金利の利下げ期待が高まることで、米国株価は上昇が予測されますが、
為替レートがドル安に傾き、現在持っている株価の日本円価値が下がります。
AI関連株のボラティリティが高まってきそうな気配もあるので、
個別株やテーマ投信を保有している方は、柔軟に対応する必要があります。

終わりに

AI銘柄の躍進がそろそろ天井かというSNS上の声の割合が増えてきた気がします。ボラティリティも大きく、利確行動による下げや、調整局面でガス抜きと考えた押し目買いで、落ち着かない相場だったと思います。
日本人投資家にとっては円高の影響も大きいですよね。

今週は、米国AI関連銘柄の動きの影響が、日本株にも出るかもしれません。

また、膨大な肥満市場を狙ったヘルステックも将来性を感じますが、結果的には低調でした。米国株全体が調整局面なのか、私の新NISAの買い付けでは、S&P銘柄より、オルカンの方がパフォーマンスが良いという展開になっています。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。


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