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米国CPI発表!CPIと株価の関係 20240212

動画はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=i3GalNxqc1s

こんにちは。あるころうのNISA投信チャンネルです。

CPI(消費者物価指数)予想 2月13日発表

今回はまずCPI消費者物価指数の予想についてお話ししたいと思います。1月の米国CPI=消費者物価指数は、明日13日に発表されることになっています。利下げは、投資家にとって株高への重要な指標となります。
インフレが鈍化すれば、FRB=米連邦準備制度理事会にとって、コロナ後のインフレを抑えられた結果、利下げを実行する環境が整ったことが裏付けられます。

Bloombergがまとめた労働統計局のデータによると、1月のCPIは2年ぶりに3%を割り込むと予想されています。グラフは、青い線がCPIから変動の大きい食料とエネルギーを除くコア指数、赤い棒グラフが、CPIとなっています。グレー部分が、2月13日に発表される予想となっています。

BloombergのCPIのグラフと、インベスティングドットコムが提供している米政策金利のグラフを比較すると、政策金利の上昇によりCPIが抑え込まれていることがよくわかります。政策金利を上げてきた2022年初旬がCPIのピーク付近でしたが、政策金利を上げていくにつれ、2%目標に近づいてきました。それが、今回の予測値は3%を切る水準とされています。
しかし、労働市場では、雇用者数が伸び、15日に発表される小売売上高が伸びると予測されており、FRBが3月に政策金利を下げるという見方に対しては否定的な意見が出てきています。

なぜCPIが株価に取って重要か

続いてなぜCPIが株価にとって重要かをお話ししていきます。

CPIが下がる、つまり消費行動が抑制されると、適正なインフレ維持のために政策金利が下がります。
金利が低下することで、投資収益率の変化や、企業利益の増加、市場真理の改善により、株価が上昇していくので、CPIは株価にとって重要な指標とされています。

具体的に、消費者物価指数(CPI)と政策金利の関係についてお話ししていきたいと思います。
まずCPIの低下とインフレ率の関係について、お話しします。
CPIが下がるということは、一般的な物価水準が安定しているか、インフレ率が低下していることを意味します。FRBはインフレ目標(一般的に年率2%程度)を設定しており、インフレ率がこの目標を下回ると、経済成長を促進し、雇用を支援するために政策金利を下げる可能性があります。
そして政策金利を下げることによって、企業や個人の借入コストを低減し、投資と消費を促進します。これにより、経済活動が活性化し、インフレ率を適度に高めることが期待されます。

続いて政策金利の低下と株価の上昇の関係性についてお話ししたいと思います。政策金利が下がると、銀行の貸出金利も低下します。これにより、企業や個人の借入コストが下がり、企業は新たな投資に資金を使いやすくなり、個人も消費や住宅購入に向けてより多くの資金を使うことが可能になります。金利が低下すると、債券や貯金などの伝統的な投資から得られる収益率も低下します。
その結果、投資家はより高いリターンを求めて株式市場に資金を移動させる傾向があります。これにより、株式の需要が増加し、株価が上昇します。また、低金利は消費と企業投資を促進します。これにより、企業の売上高と利益が増加することが期待され、その結果として株価が上昇します。

金利の低下は、FRBが経済成長を支援しようとしている信号として市場に受け取られます。この楽観的な見方は、投資家のセンチメントを高め、さらに株価を押し上げることに寄与します。

このようにCPIが下がると、FRBは経済成長を促進し、適度なインフレ率を維持するために政策金利を下げる可能性があります。この金利の低下は、借入コストの低下、投資収益率の変化、企業利益の増加の期待、および市場心理の改善を通じて、株価の上昇につながる可能性があります。これらのメカニズムは、金融市場と実体経済の相互作用を反映しています。

終わりに

明日13日のCPIはどのようになるでしょうか
現在の株価の伸びや経済状況を見ると、利下げにより株価が暴騰するのは、どこかで暴落が起きるのではないかと危険な気がします。

いずれにせよ、米国株メインの投資方針は変えずに握力を鍛えていきたいと思います。


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