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精神疾患は、病気というより〇〇だな

精神疾患、って考えようによっては、

病気というより、
マイノリティということかなぁと思う。

WHO(ICD)やアメリカ精神医学会(DSM)により、
統合失調症、薬物依存、うつ病、躁うつ病、強迫症、パニック、
解離症、摂食障害、ADHD、自閉症、認知症、知的障害、、、などと分類されている、全て。

多数派から見て、少数民族なので、
おかしいやつとか、
適応できない人とか、
劣っている人とか、

レッテルはられて、
いじめられている人。

脱出手段や生存戦略もユニークで。

嗜癖行動や、幻覚妄想、興奮、
自傷行動や、冬眠、過食、
身体化、記憶飛ばし、
とか、

独自の行動様式なので、
「精神と行動の異常」として、症状と呼ばれて、
診断基準の項目にリストアップされる。

でも、少数派の生きづらさの意見に耳を傾けることは、
多数派で、常識と思われている大前提を見直すヒントになる。

結果、多数派や社会を変えていける可能性を持つ存在、
楽に生きていける方法の道しるべとなってくれる存在なのだ。

精神科医をしていて、
ラッキーだなぁ
いつも、お得だなぁと思う。

ということは、
そういう希少種を絶滅させないように、
診断フラグ立てて、診断書を作成して、保護しているのが、
臨床医のしている、一つの人類貢献であり、

希少種の生態系を観察して記載する研究者は、
保護団体として、マイノリティへの愛の眼差しなんだな、

って、思いました。



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