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2020年

新年のご挨拶が遅れてしまい、大変失礼いたしました。
去年は大変お世話になりました。
今年もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。

トップの画像は、去年の先端研キャンパス公開のポスターを
新年用にアレンジしたものだそうです。
あまりのかっこよさに即スクリーンセーバーに設定しました。
パソコンの電源を入れると、この画像が盛大に迎えてくれます。

ちなみに、先端研キャンパス公開時のポスターはこちらです。
これを描かれた方、すごすぎます…。尊敬の念しか湧いてきません。
隅々から溢れ出る才能とセンス。

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休み明けには、インクルーシブデザインラボ(略してIDL)プロジェクトキックオフシンポジウムが行われました。

こちらが、もう。
震えるほど盛り沢山な内容でした。
開催してる研究室の人が何言ってますの
って呆れられてしまうかもしれませんが、




豪華でした!!!!(はい、言ってしまいました)

このシンポジウムの開催が決定された頃、
登壇者のリストを頂いたのですが
錚々たる顔ぶれにひっくり返りましたよ…
(そして「そうそうたる」は「錚々たる」と書くこと、初めて知りましたよ…)

どの登壇者のお話も素晴らしすぎて、大いに刺激を頂いて、
必死でノートに書き留めておりました。
漢字は画数多くてもどかしい~~~ので、英語でノートをとっております。
THE 時短。
誤字脱字、殴り書きの汚いノートで申し訳ございません…

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特に刺さったのは、Amazonで研究をしていらっしゃる
視覚障害当事者のJoshua Miele先生のお話。 
Miele先生が、「これだけは覚えていてください。」
と強調されていました。
上のノートの、左下に赤で書いております。
The people are what's going to make changes, not tool.
「変化をもたらすのは道具ではなくて、人です。」

Miele先生のお話は、大きく分けて
①リテラシー(読み書き能力)
②テクノロジー
③社会的要因
でした。

①のリテラシーのお話で点字が読めることの大切さ、
アメリカでは視覚障害者のうち10~12%しか点字が読めないこと、
しかし、仕事に就いている視覚障害者のうち70%が点字が読めるということを学びました。

②のテクノロジーについては、
点字だけでなく凹凸を作り、触って図やグラフがわかるエンボッサーや、
触れた場所によって鳴る音が変わる3Dモデル、
パソコンのスクリーン上に表示された文章の読み上げ機能
について紹介して頂きました。

③社会的要因はというと
親や教師による低い期待値が、上司や同僚による誤った固定観念が、
視覚障害者にとって大きなバリアになるということです。
「自分はできない」という思い込みが目の見えない子供たち自身の中にもあります。

自分自身も、「自分は耳が聴こえないから無理だ」と
思い込んでいた時期がありました。
自分にも通じるものがあり、共感の嵐!でした。

「アクセシブルでインクルーシブな社会を作る、そして世界全体が正しい方向に向かっていくようにできたらいいなと思っています。
今後、そういう人を教えていくのに重要なことは、もちろん人々がアクセシブルな技術を持つ、アクセシブルな技術も重要ですが、最も重要なことは『人』、これ以外にありません。
それによって変化にもたらすのは人であり、ツールや技術とは限りません。

アクセシブルな技術を研究してらっしゃるテクノロジー人間な
Miele先生のお言葉、重みも深みもあって、

刺っさりました。

心の中でスタンディングオベーションでした…!
シンポジウムの会場でそれを実際に一人だけでやってしまうとただのイタイ人なので、
Miele先生の耳に届くよう、千手観音になった気分で(腕だけ無数に分裂)
割れんばかりの拍手をしました。

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シンポジウムから1週間が経っているのですが、
なんだかいまだに感動しているので、
この気持ちのまま文章に残さねばと思いました。 

どんなにアクセシブルなツールが開発されたとしても、
人次第で、ツールはアクセス促進にも阻害にもなりえますね。

わたし自身アクセシブルなテクノロジーを日々活用させて頂いていますが、
単にテクノロジーの使い方のみならず、
使うときの自分自身の「心構え」にも気をつけなくてはと
思うことが最近ありました。

後日まとめたいと思います。

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