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猫が飼えたら(6)

初めての猫カフェ

上京してすぐ、初めて猫カフェに行った。今までは、庭を歩いたり、そこら辺に自由にいた猫にほとんど会わなくなって自分の中の「猫」が不足していた。猫に触りたい、いろんな表情をする猫を大量に見たい。ねこねこねこ…猫に飢えていた。
主要駅にはだいたい猫カフェがあるぐらいには店舗の数も増えてきていた頃で、適当に通りがかりにあった店舗を訪れた。いる、色んな種類の猫がいっぱいいる。毛が長いの短いの、白、黒、茶、サビ…とても興奮した。そして、触りまくった。やっぱり猫は可愛い。猫最強。ありがとう猫。1時間ほど取り戻すかのように猫を補給して、また来るねー!と意気揚々に退店した。

初めてのアレルギー反応

思いつきで来店したので、その後は漫画の新刊を買おうと近所の本屋に向かった。なんだか目が痒い。ソフトコンタクトレンズを着用していることもあり、目のかゆみや違和感はたまにあることなので最初はあまり気にしていなかった。でも、だんだん、涙が出るほどかゆみが増してきて、目をこすらずにはいられなくなった。コンタクトを続けるのもしんどくなってきたので、とりあえず店舗のトイレに駆け込み、目の様子を確認することにした。
目が!私の白目にソフトコンタクトが食い込んでいる!否、白目がなんだかブヨっと腫れている?!こんなこと初めてだ。どうすれば戻るんだ。てか、戻るのか?これは…。
あとからよくよく考えるとその店は店内にアルコール消毒や手洗い場みたいなものはなかった気がする。空気清浄機もおいてなかった気がするし、ちょっと狭い店内に所狭しと猫がいた気がする。特になんの消毒もなく入店し、退店後特に手洗いなんかもしなかった気がする。
これが、もしや、猫アレルギー…だというのか。
とにかくまずは手を洗い、コンタクトからメガネに切り替え、スマホを取り出し今から行ける眼科を検索し始めることにした。

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