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【映画感想】長ぐつをはいたネコと9つの命

ユニバーサルスタジオ×ドリームワークスが贈る待望の新作が公開されました!今回の映画感想は『シュレック』シリーズからスピンオフデビューを果たしたプスの物語『長ぐつをはいたネコと9つの命』です🐈


あらすじ

恐れ知らずのお尋ね者として数々の冒険と恋をしてきた長ぐつをはいたネコ、プス。気付けば9つあった命が残り1つに。死を間近に感じ怖くなったプスは剣を捨て、安全な飼い猫になることを決意します。しかし、賞金首であるプスを狙う刺客はそんなことなどお構いなしに追いかけてきます。「このまま逃げ続けてもいつか命が奪われてしまう・・・」そんなとき、どんな願い事も叶えてくれる”願い星”の存在を知り、プスは新しい仲間のワンコと共に願い星を探す旅へと出ます。果たして、大冒険の運命や如何に🌠

おとぎ話の住民たちが勢ぞろい

プスが初めて映画に登場したのは『シュレック2』です。『シュレック』シリーズは2001年からはじまり、おとぎ話の住民が全力で笑かしにくるのが特徴的な3Dアニメ映画です。プスもその登場人物のひとりで、彼に至っては人気のあまりスピンオフデビューまで果たしました。今作はその続編となっております。

公開当時に描いた前作のファンアート

『長ぐつをはいたネコと9つの命』では、前作で恋仲になったキティ・フワフワーテ、世界中で大人気のおとぎ話『ゴルディと3びきのくま』の一家、マザーグースの歌からパイ好きなジャック・ホーナーが登場します。おとぎ話がだいすきな方なら尚更すきになるでしょうし、あまり詳しくないという方なら元ネタを知りたくなるような楽しい映画となっております。

やり直しができないたったひとつの命

シリーズを通して観てきた方にとっては衝撃的だった死に怯えるプスの姿。これまでのキレッキレな剣さばきや、たまに見せるキュートな瞳を駆使した必殺技、派手なアクション・・・そんな大胆な行動ができたのは命に”ストック”があったから。「おとぎ話の人気キャラが死にっこない」と我々が思い込んでいるからこそ、今作は”命の重さ”をテーマに物語を描いたのだと思われます。
故にプスの賞金首を狙うウルフの登場シーンは恐怖描写が本格的で、観ているこっちも空気が重たくなりました。お子さまにはちょっぴり怖く感じるかもしれません。

個人的な感想

ここ数年でCGの進歩を大きく感じました!リアルすぎないコミカルなアクションCGがとてもよかったです!『スパイダーバース』『バッドガイズ』の雰囲気がすきな方は絶対にハマる描写だと思います👍✨
新キャラのウルフは公式YOUTUBEや予告でも軽く紹介されているのですが、劇場で観ると息遣いや立ち振る舞いなど物凄く怖いです・・・が、観ていくうちにすっかり虜になり、だいすきになりました!

もうひとり新キャラとして登場したのが、プスと共に冒険に出たワンコ。「ワンコって結局どのおとぎ話の住民なんだろう?」と思い調べてみたのですが・・・実は彼、おとぎ話のキャラではなさそうです(私が知らないだけだったらごめんなさい!)どういうことなのかと言うと、そもそも『長ぐつをはいたネコ』というおとぎ話は、父を亡くし悲しむ息子が猫をゆずりうけ、その猫が息子を幸せにするために行動をする物語なんですね。息子にとって長ぐつをはいたネコはヘルパーそのもので、最終的に息子は王様の娘と結婚してハッピーエンドを迎えます。
今作のワンコは猫のふりをした犬ではあったものの、将来の夢はヘルパードッグ、冒険中は死を怖れるプスの近くにずっと寄り添い心を癒し続けてきました。これはおとぎ話の中のプスが息子にやってきたことと一緒であり、偶然にしては不自然な気がします。プスの”死”を連想させる者がウルフとするなら、ワンコはプスの”心”を癒し、幸せに導く者なんじゃないかと個人的に解釈してます。

あとすごく個人的な感想ですが、プスの猫らしいシーンがもう少しほしかったです!クールな彼が毛玉を吐いたり、毛を逆立てたり、シャーと威嚇しながら猫パンチするような”猫あるあるシーン”がだいすきだったので、今作そこがちょっと少なく感じました。未公開シーンにあったら嬉しいです🐈

らゆらゆ

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