見出し画像

【映画感想】RRR

去年からずっと気になっていたインド映画をやっと観てきました🔥
今回は『バーフバリ』シリーズを生み出したS.S.ラージャマウリ監督の新作『RRR』の映画感想です!


あらすじ

時は1920年のインド、英国植民地時代を生きる幼い少女マッリが英国軍にさらわれてしまいます。マッリを救うために立ち上がったのが、自然の中で育った水の戦士ビーム。一方で、大義のため英国政府の警察となった炎の戦士ラーマは、胸に熱い思いを秘めた謎多き漢。ふたりは運命に導かれて出会い、唯一無二の親友となります。
しかし、ある事件をきっかけにふたりの関係は宿命によって切り裂かれ、究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは、友情か?使命か?

観るエナジードリンク、RRR!

とにかく観たら元気が出ます!!💪✨
アクションシーンはこれでもかというくらいオーバーな演出で「そうはならんやろ」とツッコミたくもなりますが、監督の「とにかく観客に楽しんでもらいたい」というエンターテイメントな気持ちがしっかり伝わってきて最高でした!
笑いあり、シリアスあり、アクションあり、感動あり!分かりやすい内容なのでどの年代の人でも楽しめると思います。

「ナートゥをご存知か?」

アカデミー賞に選ばれた主題歌『Naatu Naatu』は本当に名曲で、ビームとラーマのキレッキレなダンスがとても魅力的でした。インド映画では度々ミュージカル要素があり、物語の途中で歌ったり踊ったりするのですが、この『Naatu Naatu』はビームとラーマが一番楽しそうに踊っているので、そういった点でも私はこの曲が一番すきです。
アカデミー賞ではスピーチ中に突如ナートゥ・ダンスの軍団が司会者を囲み強制退場させたことでも話題になりました。一度聴くと抜け出すのが難しい中毒性の高い曲です。試しに踊ってみたら足ガタガタになりました(笑)
他にも劇中ではいろんな歌や踊りのシーンがあるので、ぜひとも鑑賞して楽しんでほしいです💃

個人的な感想

ビームとラーマが強すぎてある意味安心しながら観てました(笑)
冒頭のアクションシーンの時点で人間離れしていて「もうふたりだけでインド救えるんじゃないかな?」と錯覚してしまいました。死にかける度にどんどん強くなるふたりの姿はサイヤ人そのものです。
そんなふたりが宿命によってぶつかるシーンはとてもハラハラしましたね。どちらも負けてほしくないと思えるほどビームもラーマもすきになってしまいました。彼らにはずっと親友であり続けてほしいです。

意思疎通の難しい人命救助や無法地帯サファリパークなどクスっと笑えるシーンが多いため忘れがちですが、植民地時代のインドが舞台の今作は英国軍からの虐殺や拷問の背景がガッツリ描かれています。それはもう残酷で、英国人からは紳士の欠片も感じられません。テーマが物凄く重くて、血も涙も犠牲も大量に出ます。力強いメッセージ性もこの映画の魅力のひとつですね。怒りと復讐に燃える後半のアクションシーンは観ている側も感情が入りました!

~余談~
公開されてからかなり月日が経っている『RRR』ですが、何故映画館で観るのが遅くなったのかと言うと、年齢とともに膀胱が弱くなって3時間耐えられないと思ったからです。本来は物語の途中でインターバルがあるのですが、その時間が日本にはないので注意が必要です。もしトイレ退出している間に面白いシーンを見逃していたら嫌ですもんね🚽
本当は劇場であの迫力を観てほしいですが、トイレが不安な方はお家でゆったり観るのも選択肢のひとつです(でもツッコミながら観るのも楽しそう・・・!)
10分に1度は名シーンがあると言っても過言ではないパワフルなインド映画『RRR』。お好きなスタイルで楽しく観てほしいです✨

らゆらゆ

この記事が参加している募集

#映画感想文

68,930件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?