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【映画感想】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3

銀河一の落ちこぼれチームを描いたマーベル・シネマティック・ユニバース(略してMCU)の最終章が無事公開されましたね!観に行ったのは丁度1ヵ月前・・・感想をまとめるのにかなり時間がかかりました。
今回の映画は、シリーズ1作目から脚本と監督を務めてきたジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』です🚀


あらすじ

アベンジャーズと共にサノスを倒したガーディアンズたち。しかし、その戦いで仲間のガモーラを失ってしまい、恋人だったスター・ロードはショックから立ち直ることができずにいました。そんな彼らの前に、銀河を完璧なものへと作り変えようとする最凶の敵「ハイ・エボリューショナリー」が現れ、今度は仲間のロケットが命を失う危機に!果たして、ガーディアンズたちは仲間を救い、敵に立ち向かうことができるのか―――。

自分が何者で、どうあるべきか?

とにかく癖が強く、銀河一の落ちこぼれ集団と言われてきたガーディアンズたち。シリーズを通して観ていても、ヒーローというよりはトラブルメーカーのような印象です。程よいギャグとセンスでユニークに描かれている彼らですが、実は誰もが過去のしがらみに囚われ、トラウマを抱え、自分自身をすきになることができず、殻に篭っています。そんな弱いところが垣間見れるのもガーディアンズたちの魅力ですね。

What the hell am I doing here? I don't belong here.
一体こんなところで何をしてるんだろう?ここは僕が居ちゃいけない。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』オープニング / Radiohead – Creep

そんなガーディアンズたちが今作ではついに殻を破って、ハチャメチャに大暴れします!多様性を認め、共感して、苦難を乗り越え、人として成長する・・・まさに最終章に相応しい、大切なことを伝えてくれる作品となっています🚀

ジェームズ・ガン監督によるMCUへの想い

ジェームズ・ガン監督は今作を”ロケット自身の物語”にすることに重きを置いていました。「誰よりも重いトラウマを背負ったロケットの過去を、僕以上にきちんと描ける人はいない」と言い切り、脚本に1年かけたそうです。
実は彼、3作目の監督になるまでの間に、過去の不適切なツイートが原因でディズニー社から監督をクビにされるという騒動がありました。一時は「もう続編は作られないかも」とかなり絶望的な状況でしたが、多くのファンから得た署名や出演者からの熱い想いが汲み取られ、2019年に何とか監督に復帰しました。MCUからの引退と、我が子のように愛してきたガーディアンズたちへの熱い想いが込められた映画、それが今作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』となっております。

個人的な感想

最後にして最大の作品でした!3部作の中でも一番すきだと、そう思う人も多いのではないでしょうか?とても面白かったです!そしてまさか、ガーディアンズで涙を流すことになるとは・・・!
MCU作品にしてはかなり重いテーマだったVol3。新たな敵、ハイ・エボリューショナリーには「銀河を完璧なものにする」という歪んだ野望がありました。サノスの野望は「銀河のバランスを整えること」でしたが、それに負けず劣らずなやり方で、目を背けたくなる様な実験を繰り返しては壊していました。ロケットが頑なに生い立ちを話そうとしなかった理由、そして悲しい過去に涙が止まりませんでした。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーという作品で凄いと思うのは「特定のキャラクターがすき」なのではなく「ガーディアンズというチームがすき」になるよう作られているところだと思います。これはジェームズ・ガン監督がキャラクターたち全員に見せ場を作り、共感できるよう丁寧に描いてきたからでしょうね。とは言ったものの、今作で私は金色の青年アダムが結構すきになりましたね。最初は憎たらしいと思いながら観ていたのですが、自然と受け入れたくなるような、不思議な魅力を持っていました。欲を言うならもっと彼の出番がほしかったですね。
今作はロケットを始め、ネビュラやマンティス、ドラックス、そしてピーターの大きな成長も見られ、チームの団結力がより強く描かれていたと思います。ワンカットで魅せるアクションシーンは大迫力でした。これで最後だなんて信じられない気持ちですが、この素晴らしい3部作を描き切った監督に拍手を送りたいです👏
ガーディアンズよ、永遠なれ!

らゆらゆ

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