彼氏が無事シーツを買ってくれた話(彼氏の話4.5)
こんにちは。渋澤怜です。今回は無料記事です。
ここまでいろいろ一万字以上、ぴーぴーぎゃーぎゃーと彼氏彼女のプレゼント論をまくしたてたことで、無事彼氏がプレゼントを買ってくれました!
シーツです!!
・・・という話をします。
※「大好きな彼氏に貰うプレゼントは「形に残るもの」じゃなくて「消耗品」が良いっしょ、な話(彼氏の話4)」
の後日談的な話になります。
彼氏との初夜明けに「シーツ買って」と言った話(彼氏の話2)
も、ちょっと関連してきます。
先にこちらを読まれた方が面白味が増すと思いますが、後からでもお気に召したら合わせてどうぞ。
~ここまでのあらすじ~
彼氏に「付き合った記念にプレゼントしてあげる。何が欲しい?」と言われ、悩むレイシブサワ。
「本当に欲しいものを普通に彼氏にもらうのは、相手を『財布扱い』してるみたいでいやだ……。
でも欲しくないものを貰うのも勿論嫌だ……。」
→「じゃあ、『今までは欲しくなかったけど、二人が付き合うようになったらガゼン欲しくなったもの』をリクエストして、二人の時間がより楽しくなるようにしよう!! これぞ二人の生活への『投資』!! わたし、賢い!!」
→「とりあえず二人ですることと言えばセックスだな」
という思考回路を経て、
彼氏への「欲しいものリスト」として
「コンドーム<シーツ<ブラジャー≒下田美咲性行為note」
をリクエストしたレイシブサワだった。
~あらすじここまで~
さて、
「コンドーム<シーツ<ブラジャー≒下田美咲性行為note」
という、かなりソリッドでクリアなおねだりプレゼンテーションを、彼氏に対して行ったレイシブサワだが、彼氏の返事は
「その4つ、全部、買いたくない」
というものだった。
がっかり!!!!
理由を聞くと、まず、コンドームとシーツは、「初めてのプレゼントとして美しくない」らしい。美学が許さないらしい。知るか。
下田美咲のnoteは、「形に残らない。概念だから嫌だ」「iTunesカードとの違いを教えてほしい」と言われた。分かってねーな。下田美咲式性技技を一緒に学んで、私に実践してもらうまでがプレゼントなんだよ。野暮だな。
ブラジャーは、店に行くのが嫌らしい。まあわかる
そんなこんなであっさりと私のプレゼンを却下した彼だが、
結局、ブーブー言いながらも、シーツは買ってくれた。
しかし、いそいそと、嬉々として買ってくれたわけではない。
ある交換条件のもとに、シーツは購入された。
その交換条件について説明したいのだが、
その前に「お互いのプレゼント観」がズレまくっていた、という話をする。
そもそも彼は、こうも言っていた。
「コンドームもシーツもブラジャーも下田美咲性行為noteも、全部俺持ちで『投資』扱いで出すから。でも投資はプレゼントじゃない。プレゼントは別にしたい」
と。これを聞いてわたしは
「おお!! 全部買ってくれるの!? 超嬉しい!! あっぱれだ!!!」
と感激したのだが、彼の二の句が
「あ、でも、給料入ってからでいい?」
なので結局萎えた。
うーん!! メンタルに金がついてきてないぞ!! 最近気付いたけど、こいつ、口軽いんだよな!!!
で、そこから「そもそも、プレゼントとは(「投資」ではない純粋なプレゼントとは何か?)」という話題になったんだけど、
彼は、
「俺はプレゼントには『全然役に立たないもの』をあげたいな。きれいな石とか」
と言った。
『全然役に立たないもの』……
きれいな石……
なんだろ……
定礎かな……
定礎だったらやだな……
(あの「定礎」さ、みんな、要らないけど人からもらったものだから捨てられないし、でも置き場所ないから困って建物の入り口に埋めてるんじゃないかな……)
……まあ定礎じゃないにしても、ミニマリストに憧れて鋭意断捨離している私に対して、「全然役に立たないもの」をあげるなんてハードルが高すぎるぞ。9割方ゴミ箱行くぞ。
……となるわけだけど、そうならないために彼は、素敵な「全然役に立たないもの」を、「奇跡の一致パターン」で見つけたいんだとさ。
「これから話す時間も、一緒にいる時間もたくさんあるんだから、『奇跡』なんかじゃなくて、お互いが『欲しい』『あげたい』と思えるものが絶対見つかるよ」とのこと……
ん?
それって、「すぐにはプレゼントしてくれない」ってことだよね?
しばらく「奇跡待ち」するってことだよね?
なんかロマンティックっぽいこと言っても、私は超賢いから誤魔化されないからな。
なんだよ~~せっかく「付き合った記念になんか買ってあげる、何がいい?」って聞かれたからはしゃいで一生懸命考えて、
「よし、2人が幸せになれる最高のおねだりプレゼントを考えたぞ。値段も安めだし。わたし超最高の可愛い彼女だ」
と思って、かなりグッジョブなおねだりプレゼンしたのに、
「美学にそぐわない」「奇跡待ちしたい」と言って、あっさり却下された上に、何も買ってもらえない状態で待たないといけないとしたら、私、可哀相すぎる。可哀相すぎる……
残念なことに彼とはプレゼント観(と、おそらく時間感覚)が全然違う。
しかし、彼と私に共通している点が明確にひとつあることは気付けた。
「ネタになる」こと、「物語があること」を求めている点だ。
おそらく彼は「彼女が欲しいといったものをあげるんじゃなくて、2人で『こんなものをあげる/もらうなんて思いもよらなかった!』というものを見つけて、その物語ごと共有したい」んだと思う。
そして「俺、彼女にこんなプレゼントしたんだわ!」と他人に話せるようなネタを、ゲットしたいんだと思う。
そしてそれは「彼女がリクエストしたものを言われたまま俺が買うだけ」だと成立しない(俺が物語の登場人物として弱い)から、アウトなんだと思う。
そして私は当然、物語メーカーこと小説家。
このnoteだって、2人の交際を「物語」にしている。2人の間で起きた出来事をnoteにして、それを彼氏が読んで、リアクションして、また出来事が起きて、それをまたnoteに書いて......というサイクル自体を楽しんでいる。
私も彼も「芸人根性」があって本当良かったと思う。
私が書きたいことをこうやってのびのび書けているのは彼氏がコンプラ皆無人間だからである。(だいたい、みんな、大して面白え人間でもないのにしょーもないコンプラまみれだから、書けないことまみれで仕方ない)。一番良く会う人間がほぼフリー素材なのは、大変ありがたい。
結局、「物語性」を重視したい彼の気持ちを尊重し、プレゼントは保留というか延期というか「奇跡待ち」となった。
としたら、投資の方はどうか。
例の、
「コンドーム<シーツ<ブラジャー≒下田美咲性行為note」
である。このうち、もう、シーツは秒読みレベルで必要である。(コンドームはまだ5個残っている)
彼氏が、我々の性生活のために買うシーツが「投資」(であり彼定義でいうところの「プレゼント」ではない)としたら、
じゃあ私は、我々の性生活以外のために投資するのがイーヴンというものだ。
(性生活をよくするための投資は彼持ちにしてほしい、という話はこの回に書いた通りだ)
前述のとおり、私が二人の性生活以外の生活に投資するとしたら、調味料くらいしか思いつかなかったんだけど、彼に
「何か投資してほしいものある? (君が良く泊まりに来る)私の家の快適度を上げるグッズとか、ある?」
と聞いたら、
「バスタオル」
と即答された。
バスタオル。
ミニマリストにかぶれている私としては「入浴後に身体を拭くのなんて手ぬぐい2枚で十分十分、あんなデカくて分厚くてコスパの悪いものわざわざ買えるか」と思うアイテムだ。
6年前に一人暮らし始める際にいくつか「これは絶対やりたい」っていう夢があったんだけど
(「かわいいチェストの引き出しに正方形の枠をたくさん作って、そこにくるくると「赤福」のようにパンティを収める」
とか、
「ユニットバスで歯磨きしながらシャワー浴びて時短」とか)
その中に「バスタオル不採用」も存在していた、それくらいバスタオルって疎ましいのだ。
(※ホテルや他人の家で使うのはむしろ好き。自分が洗濯や管理をしたくないというだけ)
しかし彼は、初めて私の家に来てシャワーを浴びた時から
「俺はこの家に“バスタオル”という文化を根付かせたい……!」
と豪語していたわけで、彼にとってはかなりの重要アイテムなんだと思う。
しかも私は投資案件を4件もリクエストしておいて、全部(いつか)買ってもらえる(ことになってる)のに、バスタオルごときを渋るわけにもいかない。
結果、「シーツと交換条件」ということで、私は我が家にバスタオルを導入することをのんだ。
つまり我々は互いにシーツとバスタオルを買い合ったのだった。
彼は美学を傷つけ、私は体積と手間を負ったことになった。
痛み分けだ。
いや、痛み分けじゃない。
私、彼に、なんか、先手でプレゼント買ってるんですよ!!!!
なんか、買わないといけない感じになっちゃって、買ったんですよ!!!
しかも物語性ゼロの、「リクエストされたものをそのまま買った」ってだけ。
なんだかそのプレゼントのくだりが原因で、私がひどく不機嫌になってしまったので、
次回はその話を書くと思う。
やっぱり、おねだりは鬼門だと思う。
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