美人だけどモテないタイプのツンツン女医をちょっと好きになった話

今日、欧米系の大病院の婦人科に行ったのだが、女医さんがすっごいツンツンしてた。

マスクしてたから分からないけど多分美人で、爪も旧正月に合わせてきれいな赤と金に塗ってて完璧ベトナミーズ、しかも英語もきれい。
こんなインターナショナルクリニックで働けるぐらいだからきっとすっごい努力したし頭もいいだろうし、しかも美人ですごい。

しかし、完璧さって時として武器になってしまうよな。

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私は、病院苦手、事務処理苦手、しかもそれを英語でやらないといけなくて、エナジーがかなり弱まっていたのだが、「はよ喋れ」的な圧を感じて更にしどろもどろになってしまった。
いつも行ってる小病院の紹介も無しで、受診歴がうろおぼえのまま来ちゃった私に「すいません」と言わせるほどの威圧感だった（私は、悪いと思ってないのに謝ることは滅多に無い）。

婦人科の椅子（下半身裸で座ると、歯医者の椅子みたいに自動で倒れて＆両足が開かれて膣丸出しになる。SM椅子みたいなやつ）座ったと思ったら、「はい、いきますよー」と言うと同時に検査棒入れてくるし。ノックしたと同時に入る系オカンか。

で、見たら速攻、

「あーでかい筋腫ですねー　場所も嫌なところにありますねー　これは手術ですねー」

って言うし。

言い方……

海外暮らしの私は、露骨すぎる言い方、つっけんどんな物言い、非ネイティブの単刀直入すぎる英語には、かなり慣れている方ではあるが、

さすがに
「この先生、婦人科向いてなすぎるだろ……このトーンで流産の話とかされたら泣くんだが」
と思った。

膣を見られた後
「とりあえず採血やっちゃってから詳しい話をします、採血結果が出るの、時間かかるので」
と言われた。
趣旨はわかるのだが、「手術」とだけ言われて30分焦らされるこっちの身にもなってくれや。不安だわ。

その時は「手術」のショックがでかすぎて、彼女にむかつく暇もなかったんだけど、半日経った現在、彼女に対する感情が湧き上がってきた。

その感情は、むかつきは１mmもなく、共感と同情（シンパシー）だった。

たまたまイライラしてただけかもしれない。

テト（旧正月）の長期休診前で駆け込み診療が多く、予定がパッツンパッツンだったのかもしれない（予約も一週間ぐらいとれなかった）。
そう言えば彼女、コロナにかかったんだっけ（だから先月は休んでて予約がとれなかった）。
休診の皺寄せが来て、多忙なのかも。

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効率重視で、仕事が速い人なのは分かった。

（私のかかりつけ医に爆速で電話して採血のことを確認してたし、採血の途中で「今日はあと１時間以内には帰れますよ」と予告してくれた（そんな医者あまりいない。ありがたい）。再診までのtodoリストも明確だった。）

質問への返答がめちゃくちゃ速い。単純に頭がいい。

「筋腫はいつから出来たのか」と聞いた私への食い気味の返答「わからん」によって、「考えても仕方ない過去のifを検証したり後悔を募らせても無意味」という合理的思考の持ち主なのも分かった。

「１mmもカウンセラーをやる気はない」という意思を明確に飛ばしてくる、ちょっとめずらしいタイプの医者だった。「医者は仁術」の真逆。

最後には、「今気づけて良かった！」と言われて終わった。

まあ、うん……、そう考えるほうがお得だよな……（正直押し付けがましかったが）

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ここまで自分の合理を貫き、「非カウンセラー明示圧」を明確にオーラとして飛ばすに至った彼女。

きっとはじめは、何らかの想いがあって婦人科を志したのだと思う。
しかし、実際は、婦人たちのメンタルケアが仕事の半分という状態に対し
「私はカウンセラーじゃないのよ！医者よ！」
という自負が、彼女をそうさせているのかもしれない。

患者が「弱った女性」ばかりだから、鎧を着ていないと寄りかかられて迷惑なのかもしれない。

逆に、実は感情を揺さぶられやすいタイプだから、鎧を着ないとやっていけないのかもしれない。

なんか、私に似てるな。

もしかしたら友だちになれるかも笑

ちなみに言うと、