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題:一〇三歳になってわかったこと 作:篠田桃紅

(今回はお題の #推薦図書  に投稿する記事になります)

私がこの本に出会ったのは、2016年に帰国した時です。或るドキュメンタリーをインターネットで見て桃紅先生の事を知りました。書家でありそこから画家に転身した事など、一人でずっと制作を続けて来られた桃紅先生は私にはとてもたくましく見えました。だって、私が知った時は既に103歳だったんですよ!それでも、一人暮らしで、未だ凛とされている姿に私は心を奪われてしまったのです。それ以来私はいつか帰国した折には桃紅先生の作品を拝見したいとずっと思っていました。それから半年程経って私は帰国したのですが、偶然にもその際に篆刻家である親友が私を桃紅展に誘ってくれたのです!嗚呼、引き寄せって素晴らしい!!私の願いは神様に届いたのです!皆さん、お願い事は神様に願わなければ叶いませんよ。ふふふ

そして、私達は先ず岐阜県関市役所に桃紅展を観に行ったのです。そこには桃紅先生の、生い立ちから近年までの作品や資料がたくさんありましたが、私が思っていたより作品数はありませんでした。平日の昼間に訪れた事もあり、受付の方がもしもっと作品が見たいのであれば、岐阜現代美術館に行くと先生の作品が見れますよ。と教えてくれたので、市役所からまた二人で向かいました。しかも簡易地図まで下さいました。ありがとうございました。

こちらの作品はどれも大きなものばかりで、正に圧巻でした!本当に行ってよかったです。お近くに行く際は、是非立ち寄ってください。めちゃくちゃおススメです。田舎にひっそりと佇むコンクリートの近代建築の外観に呼応して館内は静寂で本当にゆっくり作品を見ることが出来るのが一番の魅力です。そして、何より桃紅先生の数十メートルある渾身の作品に、静と動、陰と陽のすべてが迸っていて存在感が物凄いんです。またいつか是非訪れたいです。

そんな私が、帰国時に空港で出会った本がこの本なのです。飛行機の中で数回読みました。一つ一つの言葉が優しくて、それでいてシンプル。まさに孤高の女性のその言葉は私の背中をぐーっと押してくれました。私もやっぱりアメリカという地を選んで生きていくんだ。やりたい事はとことんやろう!そんな私を応援してくれる人生の大先輩桃紅先生の図書は今となっては私のバイブルです。これも本当に大切な本のひとつ!

これは、JR名古屋高島屋で行われた篠田桃紅展の告知です。ほんの数分ですが桃紅先生の事が本当に良く分かる映像です。以下抜粋「企画監修者である宮崎香里氏(岐阜現代美術館学芸員)に桃紅作品の楽しみ方をお伺いしました。」(画像元:Youtube)


そんな素晴らしい桃紅先生のお言葉を本から少し抜粋させて頂きました。

誰か式、誰か風、ではなく、そのひとにしかできない 生き方を自然体と言う。
杭に結び付けた 心のひもを切って、精神の自由を得る。
夢中になれるものが 見つかれば、人は生きていて救われる。
自分の心が 自分の道をつくる。
志ある友は、 友であることが 誇らしい気持ちになる。
自分の心が一番尊い、と信じて、自分一人の生き方をする。

先生は、今日もなおご健在でこの著書の後も数冊執筆されています。(2020年4月現在) 私なんか足元にも及ばないひよっこですが、これからも誠心誠意自分を見つめて、ただひたすら自分の信じる道を進んで行こうとおもいます。本当この本を読むと、肩の力がすーっと抜けて、頑張りすぎないようにしようと思えるんです。人生の大先輩の言葉だから本当に説得力があるんです。人生90年と言われている昨今です。皆さんも先輩のお言葉に耳を傾けてみてはいかがですか?おススメです。

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そして、そんな先生もまたアルケミストなのです!人生の冒険者! 私が尊敬する人はどの方もアルケミストなんです。自分の人生を突き進んでおられる。アルケミストって一体何?と思われる方はぜひこちらをご一読下さい。

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今回も20年目の1年生のマガジン記事に登校(投稿)することが出来ました。これも一重にスキを押してくださった皆様とお立ち寄り頂いた皆様のおかげです。とても励みになっています。これからも出来る限り更新していきますので、スキをお立ち寄りの際は1クリックして頂けますと筆者光栄であります。宜しくお願いいたします。

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