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1ヶ月の滞在が、どれくらい体に染み付いているのか

実家に戻ってからの2週間ちょっとで感じたことを書いていく。

まずは気温の違いを肌で感じた。
11月末の郡上八幡は朝晩が冷え込んで、朝起きたら軒先に氷柱ができているほど。インナー込みで4枚は着ないと、冗談抜きでブルブル震える。

霜に太陽光が当たって、水蒸気が出ている


それに比べて東京は一日中2ケタ台だったから、帰ってきたその日は生ぬるい空気がちょっと気持ち悪いくらいだった。

次に、太陽の傾き。
東京に戻ってきて次の日、家から駅に向かって歩いているときに自分の影が目に入った。ずいぶん長く伸びているから、もう夕方だっけ?と時計を確認したら、まだ13時だった。その、昼なのに夕方のような感覚になるのがすごく気持ち悪くてムズムズして、1週間くらい慣れなかった。

影の長さに驚いて撮った写真。12月1日の13時ごろ


思い返せば、郡上八幡は山に囲まれているから、いつの間にか陽が出て、いつの間にかいなくなる。それに、狭い道路をはさんで 2階建てのまちやがずらりと並んでいるような街並みだから、ひなたが少なかった。そんな環境だったから、太陽の傾きを無意識にすらも感じていなかったんだと思う。
それにしてもたった1ヶ月で、22年の間気にも留めなかった自分の影をこんなにも意識するとは思っていなかった。

あとは風呂。
滞在先のまちやはすごく立派でキレイなお家だったけれど、唯一の欠点は風呂場だった(歴代住民の総意)。

11月29日朝7:30の風呂場。約1.5℃


震えるくらい寒い風呂場の中でもシャワーの水圧が特に問題で、ジョウロくらいの勢いしかない。だから、少ない量でもできるだけ体も温められるように、いつも体を丸めながら頭や体を洗っていた。(秌場くんは髪が長いから特に大変だったと思う。)
だからうちに戻ってきて初めてシャワーを出したときは、驚いた。そして声に出して笑ってしまった。こんなにもシャワーって強かったのか!

あとお風呂でいうと、先にも書いたようにすごく寒いからなのか、シャワーのお湯は割と熱く感じるくらいまで温度が上がる。だから裸になって、寒い空間に入ってからの熱いシャワーは格別だった。寒いところで熱いお湯をかぶるという、そのコントラストがまた気持ちよいのだ。当時の感覚と比べると、今はちょっと物足りない感じがする。

他にもコンロの火のつけ方で慣れているはずの実家で「あれ?」ってなったり、誰かさんの影響で街や建物を見てしまったり、朝ご飯はモーニング(カフェチェーンは意外とやっている)という選択肢が増えたり、早寝早起きができなくなっていたり。

郡上八幡での生活が、こっちでの生活に影響しているのはちょっと嬉しい。

本当にその土地に行っていたんだという感覚が残るから。

いつまで残るだろうか。

もう少し、この違和感が続くといいな。

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