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ベンゾジアゼピンの減薬方法_05_お薬を粉砕する3つの方法と、そもそも粉砕するかしないかについて

(この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

お薬を水溶液で減薬する場合、お薬を粉砕するかどうか、粉砕するとしたらどんな方法で行うかを決める必要があります。

別の記事で詳しく書きますが、私の内服していたお薬は、錠剤のまま水に入れても比較的短時間で水に溶解(分散)したので、最終的には粉砕せずに調剤ができました。
しかし、当初はそれに気付いておらず、マイスリーを粉砕していました。

そのため、一度はお薬の粉砕について試行錯誤しました。
以下、私がお薬の粉砕について考えた事、行った事などを書かせていただきます。

お薬を粉砕するには、以下のようないくつかの方法があります。


1.薬局で粉砕してもらう


お医者さんが薬局に対して「粉砕」という指示を出すと、薬局でお薬を粉砕してもらえます。これは、錠剤が飲めない方などに対して、普段から行われていることです。
ただ、聞くところによると、薬局で粉砕するときは何錠かをまとめて機械でつぶし、それをもう一度分けて袋に入れるそうです。このやり方は、100分の1パーセントという単位の厳密な減薬をしている私の身にはアバウト過ぎる量になるのではないかと思いました。
また、粉砕された薬は袋に入れた状態で渡されますが、その袋に付着した薬を全て回収するのも難しいように思いました。
このため、薬局での粉砕は、私は採用しませんでした。
逆に、私よりも大まかな量の減薬で大丈夫な方は、自分で砕くよりも薬局で粉砕してもらう方が手軽だと思うので、検討されてみてはどうかと思います。

2.クラッシャーを使う


自分でお薬を粉砕する道具として、クラッシャーというお薬を砕く器具もあるようですが、
薬剤が器具に付着して量が変わってしまうように思えたので、これも採用しませんでした。

3.お薬をラップに包んで潰す


そこで、私の場合は、ラップにお薬を包み、すりこ木で押しつぶすという方法で、家にもともとある物を利用してお薬を砕くことにしました。
ラップに付着した薬剤は、スプーンにすくった水で洗い流すようにして、全て回収しました。
方法の詳細は別の記事で紹介したいと思います。

しばらく、このラップに包んで粉砕する方法を行っていたのですが、最終的には、錠剤のまま計量カップの水の中に入れて、スターラーで回して溶解させるという方法が一番簡単で、何より正確であるという結論に至りました。
一錠が絶対に丸ごと水溶液になりますので、どこかで薬剤の一部をロスしてしまって量が不安定になるという余地が無いからです。
スターラーを使わない場合には、薬剤によっては溶けるまでに長く混ぜる必要があるかもしれませんが、すぐに溶ける薬剤であれば、砕かずそのまま水に入れて、マドラーなどで混ぜるだけで大丈夫だと思います。

お薬を粉砕していた頃は、ラップから計量カップに移す段階でお薬が飛び散ったり、お薬を計量カップ内に流すための水が別の場所に流れたりして失敗し、やり直しになることがしばしばありました。
ただでさえ状態の悪い心身には、これはかなりのダメージでしたので、粉砕するのをやめて、錠剤のまま水に溶かすようになった事は、自分のエネルギーの消耗を抑えるという意味でかなり有意義なことでした。
また、数に限りのあるお薬を無駄にしなくて済みますし、体調がとても悪い時などに、調剤を人に頼む必要がある場合の正確性の担保にもなります。

このように、集中力の低下や手の振戦などの症状がある中で正確な調剤をするためには、失敗が起こりやすい工程をなるべく作らず、いかに体力や精神力を消耗せずに、簡単に調剤できるかということも重要だと思います。

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